九月議会報告V 一般質問B

路線バスの運行とシルバーパスについて


 (文化ホールへの補助金の質問のつづき)
 この問題でもう一点、野外ホールの改修あるいは改造が課題になっていると聞きます。方向性が出たのでしょうか。また外壁の木造部分が傷んできています。補修が必要と思われますが対策は立てられたでしょうか。あわせて伺います。

 バス会社に負担をもとめよ
 この問題は六月議会でとりあげたばかりです。その趣旨は住民の足を確保する行政の責任を中心においたものでした。これはバス会社の赤字を前提としていました。
 ところが八月二日の新聞に載った県内の高額所得法人ランキングにおいてバス会社が六千四百六十一万三千円の黒字で上位二百位にランクされていることが判明しました。これは六月議会の質問の前提が不十分だったことを意味します。
 どんな商店でも赤字の商品もあれば黒字の商品もあります。赤字覚悟の客寄せの目玉商品もあるはずです。バス会社が黒字経営であることが判明した以上、赤字路線に要求されるままに公費を投入することには疑問があります。行政には住民の足を確保する責任がありますが、当然のこととしてバス会社にも公共的責任はあります。節約のための路線の改廃はあるにしても、市の財政難を考慮すれば黒字のバス会社の一定の負担はあって当然だと思います。制度上、事業者の業績の黒字・赤字にかかわらず路線ごとの収支により判断することになっているのなら、それは常識から外れた制度であり、制度に欠陥があることになります。あらゆる場合を想定して交渉すべきと思います。
 もう一点、市民が乗る、利用するための工夫と市の財政負担のあり方として高齢者や障害者のための無料パスの発行を求めたいと思います。バス会社に直接交付するよりも市民に喜ばれ効果があるのではないでしょうか。
 いずれにしても設置した交通対策懇話会においてよく検討することになるのでしょうが、最終的には市長の決断が重要です。見解を求めるものです。

【文化ホールの質問にたいする市長の答弁骨子】
 「うぐいすホール」は平成八年のオープン以来、多種多様な芸術・文化の活動拠点、発信基地として、地域文化創造の場として、市内外の多くの人に利用されてきた。十四年度の利用率は大ホール65パーセント、小ホール87パーセント、練習室1が92パーセント、練習室2が66パーセントで、県内の他の施設と比較してもトップクラスを維持している。
 平成十二年度まで市職員を派遣してきたが、現在は行っていない。しかし、市職員が理事や評議員、企画運営委員として運営に参加し、十四年度からは教育長が館長を兼務し、市として管理・運営にかかわっている。
 補助金・委託料は一億二千五百万円だが、利用する関係団体の代表で構成する企画運営委員会と連携・協力し、国・県の補助金を有効活用するなかで創意工夫をこらした取り組みをおこない、観客層の拡大、施設の利用促進、効率的な運営に努めている。
 野外ホールの改修は検討中。外壁は早急の修理が必要と考える。