活動開始
犬・桂川・大学
六月十九日、犬の多頭飼育対策会議が開かれ、市の環境審議会長の立場で出席しました。
召集した県の提案は「その日暮らしでいきましょう」というような内容で、発言を求められた機会に少し厳しく批判しました。これは出席者の共感を得られたようです。
動物愛護団体もこれまで犬の避妊・去勢に協力してきましたが、しびれを切らして飼い主О氏の告発を県に要求しています。
七月十八日には保健所と市が夏狩の山中で実施した犬の個体識別調査を視察しました。
吹き矢の薬で犬を眠らせ首輪と識別票をつける作業です。衛生的でない仕切られた柵の中で、数十頭の犬が吹き矢をもった職員から逃げ回ります。職員は必死で追いかけます。保健所と市の地域振興課の職員は市民から直接苦情が寄せられることもあって、この問題に取り組む姿勢は真剣です。O氏も現場に来ましたが、高みの見物といった態度に腹が立ちました。職員の人件費だけでなく首輪などにもお金がかかっているのです。
七月十八日、桂川流水利用特別委員会が開かれました。まずは顔合わせというところですが、市の側の担当課をどうするか、東京電力と国の取水契約の内容、その他、議員の関心は多岐にわたりました。今後は調査や世論作りに力を入れることになりそうです。
二十二日に開かれた大学連絡協議会は四年ぶりの出席で、「独立行政法人化」の問題もあってちょっと緊張して迎えました。しかし、公立大学の場合はただちに「法人化」ということではなく、都留大では教授会で検討中です。会議では「法人化」とあわせて学部・学科の増設についての教授会の報告を受けたあと、大学をとりまく情勢とこれからの大学の運営について意見交換をしました。
最初に限界を知ってしまった…
選挙後の臨時議会と六月定例会を経て、この任期の始まりを実感しました。一つエピソードを紹介します。
五月の臨時議会で、消防団員の公務災害の補償内容が引き下げられました。市長が専決処分したものを承認したのです。もちろん私は「異議あり」、ほかは全員賛成です。
ところが、ある新人議員が後日、「あれは私も問題だと思った」といい、消防団員の集まりで釈明したと打ち明けました。
読者のみなさんにはすぐわかりますがこれは重要なことです。市民の利益に反する、自分は納得できないと思っても、市長が提案すれば反対できないということの告白なのです。「オール与党」というのは、こういうことです。この新人議員は「反対できない」立場を最初に体験、自覚してしまったのです。
反対できる幸せ
いうまでもありませんが、議会の役割は市民の立場で当局を批判・監督することです。「はじめに賛成ありき」では議会の役割は果たせません。しかし「異議あり」というには、きちんとした根拠と独自の政策が必要です。
こう考えれば、議会の役割に沿って態度表明できることは幸せかもしれません。