選挙から一週間あまり、その後も電話での感想や激励、相談が相次いでいます。議員冥利に尽きるというものです。
小学生の要求が実ります
先週号に、演説のあと小学生から「東桂小学校のテレビを修理してください」と訴えられたと書きました。これに教育委員会がさっそく応えてくれました。いま調査中ですが職員が積極的なので遠からず解決するものと思われます。
実はこのテレビの故障問題は一昨年、社会常任委員会で学校視察をした際に学校から要請され、社会常任委員会として教育委員会には伝えてあり、解決されていたと思っていたのです。ところがそうではありませんでした。たしかに現場には色々な要求がありますから、全部一度に解決というわけにはいきませんが、この例では担当職員が現場の要求を無視したか、予算要求を先送りしたか、予算要求をしたが財政担当がカットしたか、などが思い当たります。
それにしても重要なのは市長の姿勢です。単純に「節約しろ」といえば、現場では必要な要求も控えるということになりかねないのです。
生活相談がたくさん―
選挙は読者のみなさんばかりでなく、多くの有権者に小林義孝の存在を認識させたようです。選挙後に生活相談が集中しました。
その相談の中で変わったものに、ある自治体の合併反対運動の相談があります。一般的にいえば市の職員は「合併の狙いは地方交付税の削減」といえば、すっと理解できます。考える職員は「狙いはそれだけではないだろう」と推測したり研究したりします。しかし、一般市民には財政問題がからむと合併はなかなかむずかしい問題になります。ところが、「この合併は変だ」と感じ、行動を起こした住民は合併の本質を一気に理解するようです。郡内に限らず、全県的にこれまでの「一路合併」というのとは違った動きがあちこちで起こっています。
生活相談には深刻なものがあります。滞納した消費税を払えず、税務署から脅されているというのがあります。日ごろ相談している税務署の担当官は「無理をしないでいい」というのですが、国税庁からきた職員に「担保を入れろ」「一度に○百万円納めろ」「金融機関に返済する前に税金を払え」と迫られたといいます。「いうとおりにすれば破産だ。」 久しぶりに会ったこの業者はノイローゼ気味でした。
小泉政治の具体的な表れです。「政治を変えれば生活が変わる」と選挙中に訴えましたが、逆に言えば「政治を変えなければ生活は変わらない」ということです。
この間の相談で弁護士の紹介が三件ありました。一度に三件というのはちょっとした異変です。これからの推移に注目したいと思います。
議会の変化に手ごたえ
八日に議会の全員協議会が開かれました。十三日の初議会(議会の役職を決める「構成議会」)を前にした打ち合わせです。簡単な自己紹介のあと、委員会の所属や申し合わせ事項などを決めたのですが、議会が変わったと実感しました。 議論が活発で、これまでのように抑えつける人がいないのです。新しい議員には分からないことですが、二期以上の議員の多くが心から喜んでいるようでした。活発な議論がよい議会へ発展して行くことを期待したいと思います。