政治も季節も変わるとき




 先週の「まちづくりが見えない」には珍しく多くの反響がありました。ほとんどが「私が思っていたこと、そのままです。ああいう場所では発言しにくいし、発言しても思うとおりには言えません」というものでした。「反対の意思表示がなかったから賛成」ではないということが分かりました。

ムダな論議をやめて
 二十二、二十三日に長野県の栄村で「小さくても輝く自治体フォーラム」が開かれ、二十五日には全国町村会と同議長会共催の決起集会が開かれました。今週の「しんぶん赤旗」日曜版六ページに特集しています。日刊にはさらに具体的に載っていました。強制合併反対です。
 西桂と秋山の議会は合併協議会設置に反対のようです。そうなると道志村と合併? それは悔いを残す選択です。どちらにとっても不幸な結果になることは目に見えています。それに御正体山など1,000b級の山で隔てられた市と村が合併するのは、常識的でありません。
これ以上の合併論議は時間のムダです。「小さくてもー」の町村などに学び、真剣にまちづくりを考えるべきでしょう。

三月議会は三日から
 二十七日に議会運営委員会が開かれ、三月議会の日程が決まりました。開会は三日、一般質問は十日です。選挙の関係で日程が早まっていますが、この議会は当初予算の審査があり重要な議会です。
 情勢を反映していくつかの請願が寄せられ、紹介議員になりました。年金の引き下げ反対、健康保険の三割負担の凍結を、イラク問題の平和的解決を、などです。
イラクも合併も
 国内外の政治を見るとき、変化を感じます。
 二月十五日前後の世界的反戦デモはマスコミも無視できませんでした。1,000万人の反戦デモはベトナム戦争以来だといいます。
 アメリカがイラクを攻撃すると言ってから半年余り、世界の反戦運動の高まりを報道してきたのは「赤旗」だけでした。日本のマスコミはイラク攻撃を当然のこととし、「フセイン後」を憶測するような記事ばかりでした。
 合併報道にも同じことを感じます。地元紙は合併に何の疑問もさしはさみません。その地元紙が新しい県政を論じて、県の幹部が中央の官僚に独占されていると批判したのです。しかし、そのために合併も無批判にすすめられていることに気がつかないのでしょうか。この問題でも、隣の長野県は「推進」から「自主的に」へと転換しました。合併しない町村の自主事業への補助さえ始めました。自治の先進を見る思いです。
 イラク報道も合併報道も、世の中は強いものが動かすという思い込みがあるのではないでしょうか。
組子と透かし彫り
 市の広報二月号に掲載された博物館の作品展を見学しました。佐藤重雄さんの風呂先屏風十二点にお弟子さんの作品が展示されていました。伝統の技術のすばらしさとその技術が熟成された時代背景を考えさせられました。
 庭には遅い福寿草が咲きました。毎朝、フキノトウが食卓に上ります。春はもうすぐです。