くじゅう・久住山-天狗ヶ城-中岳-稲星山-白口岳
2003.9.9
長者原から坊がつるキャンプ場まで
前日、三俣山には天気が崩れる前兆の雲が広がった。対馬沖には前線が来ていて、はるか南方にはモーレツな台風が。
どの山登る?コース取りはどうしようかな??
久住山と中岳は登るにして、あとはどの山登ろうか?
どの山登るにしても、北千里浜はどうしても歩いてみたい。
エアリアの付録、あまりあっちこっちのルートのこと書いてないなぁ、
ネットでちらちらあっちこっちのサイトを覗いたものの、ひたすら不勉強のままだ。
当初は全装を背負って麓に移動するつもりでいたが、昨日の暑さで、頑張らずベース張りっぱなしで廻ることにした。
8日夕計画変更は携帯メールを家族に送った。電話可能ポール地点でダメだったものの、坊がつるからすんなり送れた。
9/9
めざせ北千里浜
他のテントもゆっくりしているようだ。法華院の横を通り過ぎた時、7時ちょっと過ぎで、朝食の時間のようだった。
すがもりコースを登っていくと、振り返ると坊がつるの全容が見下ろせた。
大船山方面は終日山頂部に雲がまとわりついていた。

北千里浜は実に荒涼としていた
右手の三俣山、ここから見ると中腹にかなり岩もあるんだぁ。
見渡す限り誰もいない。何か最後の審判を受けているような心境になる。
すがもり越えを見送って、左に曲がる。
ここで、小鳥たちがさえずっているのを見て、ほっとする。
ガス・ガスのくじゅう分れ
くじゅう分れで振り返ると、写真ではわからないが、ようやく後続数名が登ってきていることがわかった。荒涼とした北千里浜も遠くになった。
青空も広がり、お日様よ、ちょっと雲に入ってくれよ、と思っていたら、
登りついたくじゅう分れではなんとガスの中。暑かったのに、ここは肌寒い。

久住山から何にも見えないのかな、と思うと、ガッカリしながら歩く。
行く手が見えないと、ガレ場の登りがよけいきつく感じる。肩から少しで久住山山頂 (1786.8m) だ。
ラッキーなタイミングを感じた久住山山頂
山頂であきらめかけた時、時々南のほうのガスが切れてきた。
あっ、と思っていると、祖母方面の雲が一瞬とれた。
祖母・傾山系というだけあってりっぱな山塊で、神原からの往復ではもったいない気にさせられる。
なかなかカメラにうまく収めることが出来なかったが。
根子岳に雲がかかっているものの、阿蘇から噴煙が上がっているのも見える。中腹の仏舎利塔も写っている。
その手前の久住高原が良く見えて、何か引き込まれそうで立ち上がるのも少しビビル位だ。
見事なタイミングに山頂に居合わせたご夫婦と一緒に喜び合った。
展望独占の天狗ヶ城
ザレ場で苦労している奥さんを横目にしつつ、空池のへりを進み、
御池沿いに進む道を見送って、岩肌が目立つ天狗ヶ城に歩を進める。
天狗ヶ城 (1780m) からは硫黄山の火口や外輪山、遠くに平らな万年山まで見渡せた。
振り返ると、御池、左上に避難小屋が見える。![]()
(← クリックすると拡大 →)
山頂独占なのだが、気持ちは九州本土最高峰へ。
見下ろすと、鞍部まで岩・岩とした急下降だが、うまく弱点をついてつけられたコースで意外にあっさりと降りられた。
結構狭い九州本土最高峰の中岳
鞍部から岩ごつごつしているのが見えるが、こちらも意外にあっさりと登れた。

中岳 (1791m)。九州本土最高峰ではまたまたガス。居合わせた方から坊がつるもさっきまでよく見えたと聞く。
ごづく見えるのに、意外にあっさりと登れますねぇ、と感想を述べたが、その方は無言という反応。
(山の感想を述べたのだが、体格の良かったその方は自分のことを言われたのかと思われたのかなぁ、と後で思い返し、苦笑。)
中岳からはルート独占となる
中岳から東千里浜へ降りる道は、今までとはかなり違って、行き止りかと思った岩をロープを頼りに降りる箇所があり、
山頂で居合わせた2組はこちらの道には下りてこなかった。
稲星山 (1774m) には誰もいなかった。腰かけて翌日の下山ルートを観察していると、すぐそばをツバメがしきりに飛んでいく。
白口岳に向う。えっ、道の雰囲気が今までがらっと違う。
ペンキがほとんどなく、要所・要所のテープという形になり、ミヤマキリシマ?の間を掻き分けるようになる。
ここにマムシが潜んでいたら??とぞっとしながら、ママコナやリンドウに励まされながら進む。
白口岳からの下りはきつかった
天気が崩れるのは確実な雲行き。
山頂部分は雲の中に入りつつあるが、少し下るとしっかりと鉾立峠が遠くに見える。
このコースはロープを使って滑りやすい斜面を降りる箇所があり、
初心者と一緒には下りたくない感じだった。
また、急傾斜なのでつづらおりとなっているのだが、
滑りやすい土壌の溝状になってしまっている所もあり、お腹が少しすいてきたこともあり、遅々とした歩みとなる。
雷の音に一瞬たじろいだ。
1360-70m?の鉾立峠から白口岳を見上げる。なかなかきつかったなぁ。
目の前に立中山があるが、どれ位時間がかかるかわからないし、天気もいつまで持つやらで下ることに。
鉾立峠-法華院は蜘蛛の巣攻撃
今までに比べると楽な道だが、時々蜘蛛の巣パンチ。
法華院温泉でうどん、おいしかった!!
800円っていい値段だよねぇ、と思って待っていたが、
かまぼこ、わかめ、たぬき(天かす)、卵などが入っていておいしくて大満足。
ほぼ食べ終わる頃、雨がいよいよ降りだした。
今日もはやばやと行動を打ち切って、14時前にお風呂だ、と500円を払って、日帰り入浴。
生ビール700円、枝豆100円にも魅力を感じながら、小降りのうちにテントに帰ろっと、自販機でビールを買っていくことにした。
坊がつる散策
ざーとと来た後、かなり晴れた。また夕立の心配もあるので、山には登れないが、平治岳の登山口の一石運動の看板のあたりや坊がつる避難小屋を覗いてみた。
こっちの避難小屋にはドアというものがないのだろうか、なんとなく乱雑な感じがして、
関東や東北のこぎれいな避難小屋を知っているとあまり泊まりたい気にはならない。
テントに戻って休んでいると、17時頃、キャッ、ワァッ、という声がしてきた。法華院温泉に泊まっている女子大生もいるゼミ合宿らしきグループが平治岳から下ってきて、
ぬかった道に上げた声だ。「いいなぁ、テント。」というお嬢さんの声が聞こえてきた。
へぇぇ、と思いつつ、雷になるかもしれないのにそうそういいものでもないよ、まあでもやめられないだけどね、と心の中でつぶやいた。
18:50頃薄暗くなった坊がつるに車の音が--不安な一夜となる
ラジオでかんばしくない天気概況を聞きながら、夕食をとっていると、いきなり山の中のぼうがつるに車の音がした。
[大船林道がそばを走っているのを知っているが、少しはずれている坊がつるに車道が通じていたのか。]
あれ?天場代のことはどこにも書いていなかったが、役場の方が時々天場代の徴収にいらしたかと思いきや、
なんと警察の方が、ある家族からテントを張っているはずだがまだ帰ってこない、と言うことで、持ち主が帰ってきていないテントを探していた。
警察の方も、慣れていないのか、探している人の年格好を言わず、・・さんと話しましたか?と尋ねてきたが、登山者同士で名乗るってそうそうないのにな。
一張り13時過ぎに撤収し、もう一張りの横浜から来ている方も(散策時に靴があるのを見たので)戻ってきているはずだと告げ、警官はもう1張りのほうへ。
昨夕、もう1張りのテントの人が撤収した人と色々雑談していたので、問題解決したかと思っていたら、20分後に今度は法華院温泉の方から懐中電灯を照らしながら来た。
若い人らしいということで、13時過ぎに撤収していた人かなぁ、と思うが、
18:50にパトカーに来たということは当日下山予定というなら警察に届けるにはあまりにも早く、
前日に下山した方が山中でなんらかのアクシデントに見舞われたのか?? 一晩中、蛍光灯をつけたり消したりのような稲光が遠くであり、不安の一夜となった。
[後日、確認した所によると、携帯で通話中、久住にガスが出てきた、というところで通話が切れた、ということで、親御さんが警察に電話されたとのことで、
21時過ぎに無事に帰宅されていたとのこと。安堵した。それにしても、7月の小学生の行方不明事件があったばかりとはいえ、
20代の若者の帰宅遅れを警察に届けるには幾らなんでも早すぎるよねぇ。九州に渋滞がなく、寄り道もする所がないなら話は別だが。]