基本編に引き続き応用編では多灯やストロボの数回発光、フィルム感度増し時の最適露出の計算方法と、いくつかの撮影のシチュエーションを具体的に紹介します。
・ ストロボの数回発光時の実質的GN
使っているストロボのGNにルート発光回数(√A)をかけることによって実際のGNが求められます。つまりGN20のストロボを2回発光した場合は20×√2(1、4)=28でGN28となります。4回の場合は√4で2倍のGN40となります。
使用しているストロボのGN × √発光回数 = 実際のGN
・ フィルム感度(ISO)を増した時の実質的GN
ストロボのGNは一般にISO100を基準に設定されていて感度が200、400、800、1600と増えるとGNは1、4倍 2倍 2、8倍 4倍となっていきます。例えばGN20のストロボの場合は感度を400にすると実際のGNは40となります。
・ 多灯時(異なるGNのストロボ)の実質的GN
これは異なるGNのストロボを一点に使用する場合でその実際のGNはそれぞれのGNの二乗の和の平方根となります。例えばGN20のストロボとGN28のストロボを使った場合、
(例) (20×20) + (28×28) = 400 + 784 = 1184
√1184=34、4... よって実際のGNは約34となります。
〜 実際よく用いられる撮影のシチュエーション 〜
・ 洞口付近で外光をいかして撮る。シャッタースピードを調節して撮るなどすると、雰囲気がでる。
・ 通路などで奥行きをだすために複数ストロボを使い段階的に奥をてらす。
・ 照明(ストロボ)を横など正面以外からあて立体感をだすようにする。
・ シャッタースピードを調節してランプなどの光を散らせる。こうすると暖色系の暖かさや闇とのバランスが良く出る。
・ ストロボを被写体人物が持ち、その光だけで前方を照らすなど、人の形が陰になったりもしいいのが撮れる。
・ 大ホールなどで多くの人にストロボを持ってもらったり、広角レンズを使用したりしてホールの広大さをアピールする。
・ フラッシュガンといって非常に強力なガンを使っての撮影。とくに大ホールなど広い空間では威力を発揮します。
以上いくつかあげましたが、実際もっと数多くの撮り方など人によってもオリジナルな撮り方が数多く存在します。いろいろと試してみて自分が納得のいく写真がとれることに価値があると思います。 以上
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