みのかんの銀塩カメラ研究室PoorFinger>アコ−スティクギタ−

みのかんの家にあるアコ−スティクギタ−

YAMAHA 361J

 3年前くらいにセピアクル−のキダ−を実兄の子どもにプレゼントしたのだが、何か一台なくては困るというので、とりあえず地元の楽器店にて購入したものである。その頃はギブソンはまだ壊れたままだったし、正直なところギタ−なんて音さえ出れば何でもいいと思っていた・・・今でもそう思っているが(笑)。

 楽器店の親父に相談をすると、このギタ−が価格のわりに性能がいいと勧めてくれたので素直に従った。
 たしかによく鳴るギタ−で、初心者には使いやすいのだろう。娘のお気に入りのギタ−となっている。

 欠点は、ペグが少しゆるすぎること。もっともこれは交換すればいいのだか。

 このギタ−で気に入ってるのは塗装である。つや消しの塗装でかなり薄く塗ってある。他のギタ−と比較するとちょっとかっこいい。

 音は特に不足はない。この価格でこの音なら納得である。そりゃぁ単板のギタ−と比較すれば劣るが、実質2万円くらいで買ったのだからこんなものである。バランスはいい。ストロ−クもピッキングもどちらも良好。

KAWAI 300 Deluex

 このギタ−は隣の家の人よりいただいたもの。隣の人も知り合いからいただいたのだが、子ども達が興味がないらしく、壊れているけどいるか?といわれて、いるいると二つ返事でもらったもの。この他にメイソンとビル・ロ−レンスのエレキもいただいている。すべてジャンク。ここからみのかんの本領が発揮される。すべてリペアをしてベストの状態にした。

 我が家で唯一の000スタイルである。鳴りは000なのでボリュ−ムはないが、ピッキングで本領を発揮。2フィンガ−や3フィンガ−で抜群の音を出してくれる。

 当初はフレッドがネックよりも短く1弦が演奏中にひっかかったりしたのだが、12フレットまですべてフレットを打ち直した。これが実に大変であった。フレッドのすり合わせは職人の世界であると自覚した。アジャスタブルのサドルだったのだろうが、サドルそのものがもともと無く、牛骨のサドルを購入、加工して取り付けた。

 ネックは、幅は狭いのだが、厚みがある。Vネックというものでもない。その点が弾きにくいといえば弾きにくい。

 

ARIA WH-30N
ハミングバ−ドモデル

 このギタ−は知人よりいただいたジャンクである。倒した反動ではがれたのか指板が浮いていて、かなりひどい状態であった。ペグは3弦のところが曲がっていて、ペンチで無理にまげて元に戻した。

 新しい弦を張ってから、ネックの逆ぞりを直して弾いてみると、う〜んいい音。トップは合板だが、なにしろ30数年前のギタ−なので、音が枯れている。ピッキング、ストロ−ク共に申し分ない。見た目はボロだが、音はかなりいける。

 ネックは薄いが、幅がやや広く、弾きにくいかと思うと、そうでもなく、実に弾きやすいギタ−である。

 当初、ピックガ−ドのハミングバ−ドの絵がところどころ残っていたのだが、中途半端なのはいやなので、サンドヘ−パ−ですべて消した。

 感触のいいギタ−で、自分との相性がいいらしく、一番手にとるギタ−である。

 

HAWAI 12弦ギタ−
型番不明

 謎のギタ−である。友人のムラマサ氏の地下に投げられていたものを、ムラマサ氏と共同でリペアしたもの。みのかんのリペア第一号機である。

 当初は言うに言われぬひどい状態であった。ネックはボディ付根部分よりはがれ、ブリッジは浮いて、トップもかなりのふくらみであった。これを使えなくてもいいからばらしてみようとムラマサ氏とがんばった。

 バックの板まではずして、はがれていたブレイスもすべて接着。ふくらみは完全に治した。問題は、壊れてもいいと適当にはがしたバインディング、これをきちんとくっつけるのに苦労した。

 とりあえずは弾ける状態になっている。しかし、弦高はまだまだ高く弾きにくい。トラスロッドは単なる鉄芯なので調整はできない。サドルをこれ以上削るにはブリッジそのものを削らなくてはいけない。

 何とかしようと思っているうちにKyさんからプロマ−チンのジャンクの12弦をいただいた。こちらのリペアを成功してしまい、このギタ−はまだそのまま。
いずれまた・・・。

ARIA Legend
エレアコ

 これまたネック折れのジャンク復活品。ムラマサ氏が苦労して普通の木工用ボンドで何度か挑戦したがあきらめたものを自分がもらってきた。

 折れてからかなりの時間が経過しているのと、へたに修理でいじっているのでなかなか苦労した。とりあえずは演奏できる状態である。仕上げはいまいちなのだが、いずれまた仕上げをやり直そうと思っている。

 非常に弾きやすいエレアコである。ハイフレットもかなり弦高が低く、この低さでどうしてヒビリがでないのか不思議である。ところが、生鳴りが悪く、あまりいい音がしない。アンプを通した音はまったく問題はないが、まぁ廉価版のエレアコなので仕方ないのだろう。

 今まで弾いてみて、いい音だと思ったのは、モ−リスのトルネ−ドであるが、それを知っているから、このエレアコの音の悪さがよくわかる。息子がアンプを通してよく弾いている。弾きやすさで惚れ込むギタ−である。

ProMartin D-220
12弦ギタ−

 Kyさんよりいただいたギタ−である。僕のHawaiのリペアのブログを読んでいて届けてくれたもので、同じくブリッジ浮きとトップの膨らみであった。

 この頃になると自分のリペア技術もかなり上達していて、わりに簡単にリペアできた。他の部分はかなり状態がいいので気に入っている12弦ギタ−である。

 気に入っていると言っても、そもそも12弦ギタ−はやはり特殊なギタ−である。そうそう出番があるわけではない。ピッキングでブル−グラスをやるかアルペジオ弾き語りの際のサブギタ−の役割くらいである。

 多くの12弦ギタ−がそうであるように、音のボリュ−ムがあまりない。もっとも弦がコンパウド弦のせいもあるが、張力を考えると、ライトゲ−ジ以上を張るのはちょっと恐い。

BlueRidge
HW-400N

 このギタ−は久しぶりに訪れた同級生が、誰かに売ってくれともってきたもの。当初一万円でと言うことだったが、音を聞いたら8千円の音だと僕が言い、その値段で売ることになった。でも売れない(笑)。

 売れなかったらおまえにくれるという事だったので、今のところ売れない。つまり今のところ自分の所有となっている。

このBlue Ridge という名前は、今ひそかに話題になっているラ−メンギタ−とはまったく違う30年ほど前に作られた国産のギタ−である。詳細はまっく不明なのだが、作りから言うとそんな感じであろう。

 では音はどうかと興味津々なところであるが、まぁまぁというところ。音のボリュ−ムは申し分ないが、よく言われるドンシャリの音で例えれば、ドンはあるのだがシャリがない。

 娘は今のところアコギストロ−ク派なので、このギタ−の音をを気に入っているらしく、娘の所有となっている。たしかにボリュ−ムはすごい。ストリ−ト向けである。

ProMartin D-130

 大当たりのギタ−である。オ−クションで手に入れたもの。当初1500円くらいかな?この価格で自動入札しておいたのだが、1600円くらいで逃してしまった。もとよりブリッジ浮きのジャンクギタ−である。送料と振り込み手数料を考えるとこれ以上はちょっと。
 翌日にブックマ−クを消そうと何気なく開いたら、最高落札者がキャンセルしたので、あなたに権利があります。どうしますか、というメッセ−ジが目に飛び込んだ。もちろんそのまま落札。なんだかんだで3000円近くなったが、プロマ−チンの6弦ギタ−を弾いてみたかったので、よしとしよう。
 ブリッジは簡単に直して新品のマ−チンの弦を張ってみた。えっ・・驚きである。音がいい。まとまりがある。左のブル−リッジとはまるで逆。ドンシャリのシャリの部分が強調されている。後にムラマサ氏にも弾いてもらったがバランスがいいと絶賛していた。
 当時でも品番から言うと、一番安いランクのギタ-であるはず。それがこんないい音を出すとは。してみると、高いランクのプロマ−チンはもっといい音がするのかと考えてしまう・・・いかんいかん・・自制、自制。

YAMAHA FG-300S

 当時のYAMAHAの中堅ランクのギタ−である。このギタ−はいただいたもので、ギタ−の話をしていたら、家にも捨てようと思っている古いギタ−があるけど、欲しかったら持ってきますよ、と言われて、もちろんいるいるの話で持ってきていただいたもの。謝礼は菓子折り2000円を持って行った。

 このギタ−は16〜19フレットの指板がやや浮いていたが、なんなくリペア成功。他にはトップに目立つ当たりがあるくらいで、なかなかのギタ−である。僕が話をしなければ捨てられていたことを思うと感無量である。

 音はすごくいい。ピッキング、ストロ−ク共に問題は無い。合板ギタ−の優等生といったところ。さすがにヤマハである。サンバ−スト仕上げはなかなかにきれいで、娘が最初使っていた。雨音薫の「タイヨウのうた」に出てくるフェンダ−のアコギになんとなく似ているのであるが、ちょうど時期が一致したので一時期娘がこれで弾いていたが、だんだん飽きたらしい。YAMAHAのギタ−はそんなところがある。優等生過ぎてつまらないのだ。くせがないというか。これはいいことなのだが(笑)。

GIBSON HummingBird Castam

 このギタ−に関しては説明の必要はないだろう。あまりにも有名だし、私ごときがウンチクを傾けるべきものでもない。価格も高いし、いい音である。それしか言えない。このギタ−にウンチクを傾けられる人はGibsonを3台くらい持っている人だろう。ドンシャリ系の代表的な音である。

 このギタ−ぱ僕が高校生の頃に実兄より譲り受けたもので、宝物であった。当時の30万円は今の30万円よりも高かった。ただし当時は関税も高かったので、なんとも言えない。

 実は今年の3月まで、ネックが折れた状態で20年間くらいは眠っていたもの。今年の春に息子がギブソンのエレキSGを倒して、やはりネックを折ってしまい、悲しくてサイトで一生懸命リペアのやり方を捜した。見つけたサイトに修理の方法が載っていて、親父である僕が2台ともギブソンを直した。

 今では息子に感謝しているほどである。なにしろハチ鳥も直ったのだから(笑)。

正体不明国産ギタ−

 まったく正体不明のギタ−である。ヤフオクでとんでもなく安く落としたもので、ヘッド周りはペぐ、ロッドカバ−ナットがなくてしばらくそのままにしておいたもの。

 一ヵ月後くらいに近くの楽器屋で安いペグなどを買い求め弦を張ってみると、あらまぁ・・とんでもなくいい音。

 当初はどうせなら、冗談で偽者のギブソンJ-50モデルに仕上げようかと思っていた。しかし、あまりの音のよさに小細工はしたくなくなった。

 ネックはやや太く少し弾きにくくもないが、結構気に入っている。ストロ−ク、ピッキング共にgoodである。音のまとまりがある。

ARIA
G−30

 アリアの古いクラシックギタ−である。三十数年前に初めて僕が触ったギタ−はクラシツクギタ−である。たしか全音のギタ−であったと思う。兄が始めて買ったギタ−で、チュ−ニングもわからずに一時期飾り物になっていた
 僕ももちろんわからなかったので、1弦の単線だけで「禁じられた遊び」を弾いていた。まさにG線上のアリアみたいなものである(笑)。

 やがて兄の友達が来てチュ−ニングを教えてくれる。そこから兄のギタ−道が始まったわけだが、僕もコ−ドなどを見よう見真似で押さえたりするがなかなかうまくいかなかった覚えがある。

 このギタ−を購入したのは実は女房である。僕がウクレレを弾いていたら、こんな音のするギタ−があるといいね、と言うので、ジャンクのガットギタ−ならこういう音がすると言ったら、安いのでいいから一台欲しいということになり、ヤフオクで落札。

 トップは杉の単板である。なかなかいい音がする。女房はというと、これがなかなか・・・。