OLYMPUS PEN EED ペンらしくもないペン

ペンの中の異色モデル
発売は昭和42年(1967年)3月。
これはペンの中でも異色のモデルである。デザインを見てもらえばわかるとおり、角張ったスタイルで、どういうわけかペンらしくないのである。大口径レンズ搭載でEEシリ−ズに属するが、プログラムEEであり、レリ−ズ感が独特である。ちょうど35DCと同じような感触でシャ−ッという感じでシャッタ−が切れる。
このカメラをバラバラに分解した事があるが、なかなかに面白い設計で、一見して電子式シャッタ−かと思うが、針押さえ式の機械式シャッタ−であった。

みのかんのPEN EED
初期の頃に入手。しかし値段はよく覚えていない。かなり安かった事は間違いがない。というのは当時は5000円以上するのは買わないことにしていたからである。
先日、Mカメラ店にあったこのモデルを、頼まれてもいないのに勝手に修理してやった。シャッタ−の粘りだったのである。羽を一枚一枚ばらして洗浄した。レストアの腕も今ではかなり上達したが、集め始めた頃はジャンクを直すのが楽しいくせに、ずいぶん失敗したものである。
このカメラ、ストロボ用のマニュアルに切り替えると、1/15秒になるのだが、これが意外と使えるのである。夜の蛍光灯下でも開放1.7で1/15秒でほとんどのものが撮れてしまうのである。ストロボはいらないというわけである。もちろんこれはモノクロの話。カラ−ネガは駄目ではあるが。

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