Nikon   L35AWAD ピカイチカリブ   水深3m防水カメラ

水深3メ−トルの防水機能
発売は1986年4月
これはニコンの初期のコンパクトカメラとしては傑作だと思う。水深3メ−トルというと一般の人がもぐれる限度である。
もちろん専門の海女さんとかは別であるが。以前海に行ったとき、海中にサザエを発見した。そのときの深さが約2.5m位だったと思うが、やっとの事でとった覚えがある。浮力というものはすごいもので、もうちょっとというところで手が届かなくて、何回も挑戦してやっとサザエを手にした。そんな意味で3mというのはいい線であると実感としてわかるのである。
このカメラはAFも付いているがマニュアルの目測も付いていて実によくできたカメラである。ストロボも勝手に光る事もないし、ニコンにしては、遊びのカメラをよくぞここまで完成させてくれたと拍手をおくりたい。

みのかんのカリブ
このカメラは海や山、川やプ−ルにも勿論持っていって使ったが、それよりも雨やみぞれといった悪天候の時に持ち出す機会が多かった。なにしろ安心である。
首からこのカメラを下げて海水浴なんていうのは実にしゃれている。海水に浸かりながら波打ち際に遊ぶ子供達を水面ぎりぎりで撮る、こんな使い方ができるのは普及機のカメラではこのカリブだけである。
このカメラもジャンクだったので2000円くらいで手に入れた。巻き戻しのスイッチが不動だったのである。分解するとこのカメラ、一般のカメラを前後で最中みたいにくるんであり、実にうまくできている。巻き戻しのばねが錆びていたことが不動の原因で、これも簡単にレストアできた。さびた原因は水漏れではなくて、中の湿度が原因だったと思う。
密閉されるだけに、フィルムチェンジの時に、中に水分がちょっとでも入るとこもってしまう。使った後は裏蓋を開いて乾燥させる事を忘れてはいけない。