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ハ−フで問題になるのは、フィルム送りのパ−フォレ−ションの穴が8コマでなく4コマでストップがかかるようにすることです。ありがたいことに使い捨てカメラはフィルム送りのギアがプラスチックでできているので加工はカッタ−ナイフ一本だけで簡単にできます。
あとはフィルム面のマスクとファインダ−のマスクを取り付けるだけ。
実は以前に1台改造したが、今回2台目である。少し器用な人なら簡単にできるので、あくまで個人の遊び用カメラとして作ってみるのも面白いと考え、手順をアップすることにしました。
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まず撮影済みのものを用意します。撮影済みのものはフィルムがパトロ−ネにすべて巻き込まれた状態なので、カメラを分解しても撮影済みフィルムが光に当たる心配はまったくありません。
カメラの底にちょうどマイナスドライバ−が差し込めるようにくぼんでいるので、ここにドライバ−を差し込み、てこの原理で持ち上げると簡単にパカッと開きます。
カメラの上部のひっかかりは無理をすると割れやすいので、様子をみながら少しずつ開けていった方が無難です。 |
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次にフィルム面のマスクの取り付けですが、写真の赤丸のところにドライバ−で上に持ち上げると部品がとれるので、ここでサイズを測り適当な遮光紙(ブロ−ニ−の裏紙など)を接着剤で貼りつけます。
(写真ではすでに貼りつけてあります)
この時に注意しなければならないのが、紙のささくれと接着剤のはみ出しである。ここはフィルムが直接通過する大事な場所なので、作業は慎重にやる必要があります。
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これは取り出したフィルムガイドのフレ−ム。はずすのも簡単だけど、はめるのも簡単に出来てます。
それにしても誰が考えたのか、実に無駄がなくうまくできています。
とても使い捨てにするにはもったいないです。 |
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電池も写真の矢印の方向に持ち上げると簡単に取り外しが出来るので、ストロボを多用する人は、新品電池との交換をお勧めしますが、結構持ちがいいので、最初に入っていた電池でかなり使えます。
またこれからの作業は必ず電池を抜いて空シャッタ−を切ってから分解作業を進めてください。
この作業を怠ると、感電の恐れがあり注意が必要です。 |
矢印の方向に指で回すとシャッタ−がチャ−ジされ、シャッタ−を切ることが出来ます。 |
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さて、電池を抜いて、空シャッタ−を切ってから次の作業です。
カメラ前面のビスをふたつはずします。この二つをビスをはずしてから前カバ−をはずしていくのですが、はずすときのポイントは上部のフィルム残数カウントの中心部の突起と、カメラ底部のフィルム室の突起をチェックしながらはずしましょう。 |
これでいきなり3層にわかれました。ストロボの基盤部はあまり触らないようにしましょう。電池が抜いてあるとはいえ、あまり気持ちのいいものではありません(何度もカメラ修理で感電した経験があるため、感電恐怖性になっています)。 |
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このフィルムカウンタ−のギアは上に持ち上げると何の抵抗もなく抜けるので、簡単にはずしても問題ありません。 |
これは巻き上げていないときの写真です。
フィルムカウンタ−をはずすと、黄色の丸の部分の白いカムが出てきます。ここが心臓部です。
これも上にすっと抜けますのではずして加工します。
この切り欠きに赤丸の爪が入りストッパ−の役目をして巻上げが止まる仕組みになっています。これはすでに加工済みですが、元は1箇所の切り込みしかありません。
この切り込みを正反対側にもう1箇所カッタ−で切り込みを入れます。
裏側も同じくなるように加工します。 |
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これは巻き上げてフィルムがストップした状態の写真です。
このときの注意ですが、少しずつ様子をみながら加工していくことです。少し削ってははめ込みまわしてみるということを面倒でも繰り返していくことです。いくらブラスチックといっても削りすぎたものは元に戻せません。
確認はダミ−フィルムを入れてしるしを付けて行います。多少は、ずれてしまいますが少しくらいはいいでしょう。
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フィルム送りがうまくいっていることが確認できたら、今まではずしたのものを順番に組み立てていきます。
フィルムカウンタ−を組み立てるときの注意は、24枚撮りの場合は28くらいに黄色の丸の部分に合わせることです。1の下のEという目盛りになると巻上げが出来なくなるので必ず忘れずに合わせてください。
またハ−フといえども、白いカムが一回転することでカウンタ−が一個まわるので、フィルム枚数は変わりません。24枚撮りなら28に36枚撮りならEの次の部分に合わせておいて組み立てましょう。 |
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さて、次は最後のフィルムの装填です。暗室もしくはダ−クバックの真っ暗の環境で行います。
付属していたスプロ−ルにフィルムを引き出しながらすべて巻きつけて、その状態で装填します。
装填したら、巻き上げようのギアとフィルムのパ−フォレ−ションがきちんとかみあっているかを確認して裏蓋をはめ込みます。
上部の爪を合わせてから底部の爪をはめ込むのが順番です。
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最後にぱちんとはめ込むときの注意ですが、写真のように黄色の丸のところは少し押し込みながら円い部分が内側にくるようにしないと上手く入りません。
フィルム装填作業の前に、明るいところでよく確認して練習してから行うといいでしょう。
完全にはまっているかを暗黒状態で確認してから、ダ−クバックから取り出しましょう。
これで完成です。何回かやっているうちに慣れてきます。
これはあくまで個人で楽しむための遊びです。販売等は絶対にしないでください。違法になるかも{?)しれません。
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