ジャンクカメラの研究1 
  リコ−エルニカ35
ある日、行きつけのカメラ店に行くと大量のジャンクカメラがダンボ−ルの中にびっしり。値段を聞くと一台500円くらいという。
その中から目ぼしいものを物色。持っていないカメラということで、このカメラを救出する事にした。
レンズはカラ−リケノン40mmF1.8である。これはどうしても直したい。外観は綺麗である。これは是非使える状態にしたい。
ということで、早速順を追って分解してみよう。
電池は水銀電池なので今は市販されていない。
スペ−サ−をかませてダイレクトで使うか、アダプタ−を使うしかないが、とりあえずアダプタ−を使う事にした。
電池を入れたみるとBCランプが点灯する。ということは液漏れ等の故障ではないと判断。
次は底カバ−を開けてみる。
底から基盤部を除くと綺麗な状態である。ということは、ますます直る可能性が出てきた。
なぜかこの時点でシャツタ−が切れるようになった。ところが開きっぱなしで今度は閉じない。
?????
シャッタ−ボタンの指をはなすと、シャッタ−幕はとじる。これはどういうわけだろう。
今度は軍艦部の上tカバ−をはずしてみようとしたらセルフのレバ−が引っかかる。そこでカニ目をまわしてみたが、ぜんぜん回らない。もしかしたらと思い、逆に回してみた。動いた。
ここは注意が必要である。時計回しで緩むようになっている。
その後はスム−ズであった。それにしても上カバ−をはずしてみると部品点数がやたらと多いことを感じた。
次は貼り皮をはがし、4本のビスをはずし、レンズボ−ドをみてみよう。
基盤はまったく綺麗である。電気系統の故障はないと判断。ということは機械的な故障かと見当をつける。
何回かシャッタ−を切っていると、なんとなくわかってくるものである。

これが基盤であるが赤く囲った部分がギアの塊である。ここが機能していないみたいである。ドライバ−で軽くいじると動くようになった。この部分にミシンオイルをちょっとつける。
これでシャッタ−羽は戻るようになったが、cds受光部をマスキングしてもシャッタ−が全開にならない????
そこで緑で囲った部分をちょっといじってみる。今度は全開になった。やった!これで修理終了とおもいきや、今度は突然シャッタ−が全然切れなくなった。

よくみるとBCランプも点灯していない。そこで全体をチェックすると、なんとオレンジのコ−ドが一本とれているではないか。これを半田付けしたらばっちりとシャッタ−が切れるようになった。
このあとは、ファインダ−の掃除と距離計の調節(レンズボ−ドをはずすと微妙に狂う)をして組み立てて完了した。

今回のレストアは比較的簡単なほうに属するが、電子シャッタ−は見た目でわからないために素人修理は難しい。半田付けが修理の基本になるようなものは苦手である。
修理後の作例写真はただいま撮影中です。

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