CanonAF35MLオ−トボ−イス−パ− 大口径レンズ搭載


発売は昭和56年7月。
このAFの原理はCCDパッシブ式AFというものである。三角測量により、カメラに写る画像のずれを判断し、重なったところでモ−タ−が停止する仕組みである。
このAFは正直なところあまりいただけない。明るいところではコントラストがはっきりしているが、ちょっと暗い室内では、よほどコントラストがはっきりしたところでないとAFが合わないのである。つまりストロボ付のカメラのくせに暗い場所ではAFが合わないという矛盾した結果となっている。ということは同時に大口径F1.9の恩恵にあずかれないということである。
案の定、この原理を利用したカメラはこれ以降は発売されていない。
僕は大口径は非常にいいんだけど、キヤノンとしては失敗作ではないかとおもっている。AF35Mは、極端な話、真っ暗闇でもピントが合うわけである。何故AF35MLにも同じAF方式を採用しなかったのかが不思議でならない。
このレンズ、日中の明るいところではピントも合うし、描写力はびっくりするほどいいのである。それだけに暗い場所でのAFが合わないのが惜しくてならない。

みのかんのAF35M
このカメラを入手しさっそく子供たちを試写しようと、まだ小さかった子供たちを並ばせてストロボをオンにしてと、さてシャッタ−ボタンを半押しにした。
あれ、あれ、あれ、、、、、、AFが2m位の距離なのに無限塩の山のマ−クしか出ないのである。
そうこうしているうちに子供たちは飽きてしまいどこかへ行ってしまった。
これは使えないと思っていたが、日中の撮影はまったく問題なく使える。レンズ描写もいいし、室内以外はばっちりである。
ただ何のための大口径であり、何のためのストロボ内蔵なのか疑問が残る。

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