次の日、諸葛亮は姜維の部屋の前に立っていた。
ノックをするのも面倒とばかりにいきなり扉を開けると、姜維は一瞬驚いたような顔をしたが、
すぐにいつもと同じ笑顔を浮かべて諸葛亮を迎え入れた。
「…丞相、今日は何の用件でしょう?」
諸葛亮が後ろ手に扉を閉めると、姜維は椅子から立ち上がり、諸葛亮の元へ歩み寄る。
彼の目で見据えられただけで、諸葛亮は身体が疼くのを感じた。
「姜維……、あ、あの…、っ……」
諸葛亮は早鐘を打つ心臓を押さえるようにして、姜維に潤んだ瞳を向けた。
姜維は諸葛亮が自ら話し始めるのを待っているのか、黙ったままその目を見据えている。
やがて、諸葛亮は意を決したようにぽつりぽつりと言葉を紡ぎ始めた。
「…今まで、申し訳ありませんでした…。私…、あ、貴方…が……、欲しいんです…!! お願
いします、昨日のように…して頂けないでしょうか…?」
それを言い終わる頃には、諸葛亮は顔を真っ赤にしながら俯いていた。
諸葛亮を見据えていた姜維の表情が、少し驚いたものから微笑に変わっていく。
「どうしたのですか、急に素直になって。…もしや、テープを返して欲しくてそのような……、」
姜維がその言葉を言い終わらないうちに、諸葛亮は姜維に掴みかかるようにして縋り付き、目
から涙を零しながら叫んだ。
「違いますっ!! もうそんな物、どうでもいいんです…!! 私は…ただ…、姜維が…、欲し
いだけ…なのに……、う…ぅっ……」
「丞相…」
こうまで激しく泣かれるとは思っていなかったのか、姜維は戸惑ったような表情をしていた。
おそらく、少しからかうだけのつもりだったのだろう。
「ひっ…く、うぅ……、姜維は…、私の事…、嫌いになったのですか…? …そう、ですよね…。
こんな…変態なんか…、ぐす…っ……、嫌に…決まってますよね……、う…わあぁ…っ!!」
諸葛亮は激しく嗚咽を漏らしながら、床にへたり込んでしまう。
姜維は仕方ないな…と言わんばかりにため息をつきながら踵を返し、諸葛亮に背を向ける。
そして、机の引き出しの中から小さめの箱を取り出すと、諸葛亮の元へと戻った。
「…私がいつ、丞相の事を嫌いだなんて言いましたか? 私はこれを用意してずっと貴方を待
っていたというのに…。」
「そ、それ…は……」
諸葛亮には、それがイチジク浣腸の入っている箱だとすぐに分かった。
箱の中からそれが取り出され、現物を目の前に突きつけられると、諸葛亮はそれだけで身震
いをした。
「これ、入れて欲しいのでしょう?」
「……は、はい…、それ…、欲しい…です…。入れて…くれるのですか…?」
「ええ、私の言う通りにしていただければ。…そうですねぇ、まずは向こうを向いて、お尻をこち
らに突き出して下さい。」
諸葛亮は言われるまま、背を向けて上体を突っ伏し、尻を高く上げるようにして突き出した。
すると、すぐに寝間着の裾に手が掛けられ、恥ずかしい部分が見えるように捲られる。
「あっ…」
「…想像して興奮していたのですか? もうこんなになってますよ。」
「んんっ……」
すでに熱を持ち硬くなり始めているモノに触れられ、諸葛亮は恥ずかしそうに身を捩る。
姜維はそれを押さえ込むように、尻たぶを手で掴んでグッと拡げた。
「それでは、入れますよ。」
そう告げられると、諸葛亮は後ろにいる姜維を肩越しに振り返り、小さな声で返事をした。
「……、はい…、お願いします…。浣腸…して下さい…。」
イチジク浣腸の嘴管が差し込まれ、冷たい薬液がじわじわと腸内に染みこんでいく。
諸葛亮は恍惚とした表情を浮かべ、艶めかしい吐息を漏らしながらその感触を味わっていた。
「っ……、んぁ…、冷たい……」
一つ目が空になると、すぐさま二つ目が差し込まれる。
三つ目を入れる頃には、諸葛亮のモノの先端から、透明な液が床に垂れるほど溢れていた。
「あ…あぁ…、こんな…、三つ…も……」
その薬液の効果を身をもって知っているからか、諸葛亮の表情はどことなく不安げだった。
「…本当はもっと入れたいんですけどね。今からじっくり楽しみたいので、今回は三つで終わり
です。」
姜維はそう言うと、イチジク浣腸と一緒に用意していたアナルプラグを手に取った。
「すぐに出ないように、栓をしておきますね。」
「え…っ!? 栓…って…、何を……」
たっぷりと香油の塗られたプラグが、内容物を堰き止めている肛門に押し当てられる。
それほど大きな栓ではなかったためか大した抵抗もなく、取っ手の部分だけを残して腸内へ呑
み込まれていった。
「う…あぁ…、これ…っ……、出せない……」
「そのための物ですから。…勝手に取っちゃダメですよ。」
それだけ言うと、姜維は諸葛亮の側から離れ、寝台へ腰掛けた。
「姜維…?」
「こちらへいらして下さい、丞相。」
諸葛亮は目に涙を浮かべながら、四つん這いのまま姜維の元へ這っていく。
薬液の効果が出始めているからだろうか、時々動きを止めながら腹の辺りを押さえている。
「あ…うぅ……、はぁ、はぁ……」
それでも、諸葛亮は腹痛に耐えながら何とか姜維の元へたどり着いた。
すると姜維は自分の寝間着の前をはだけて、諸葛亮の口元に勃起したモノを突き付けた。
「私を満足させることが出来たら、厠へ連れて行ってあげます。」
「あ……」
唇に触れるモノの熱さと独特の匂いが、諸葛亮の理性を麻痺させ身体を疼かせる。
諸葛亮は嫌悪の表情を見せることもなく、寧ろ喜びさえ感じさせる表情でそれを舐め上げた。
「ん、んっ……」
そのまま先端を含むと、口の中に牡の味と匂いが広がる。
更に熱を持ち膨張するそれを根元までくわえ込み、懸命の奉仕を始める。
「っ…、良いですよ、丞相…。」
誉められたことで、諸葛亮の奉仕にますます熱が込められる。
先端を丁寧に舐めたり吸ったりして、先走りの液を味わうように舌の上で転がして呑み込んだ
かと思えば、また奥までくわえ込む。
「んんっ…、ぐっ…、ん…うぅ……」
諸葛亮は苦しそうに呻きながら、自分の腹を撫でさすっていた。
必死に腹痛を堪えているのだろうか、太股が切なげに引き締められ、額には汗が滲んでいる。
それなのに、諸葛亮は恍惚とした表情を浮かべ、勃ち上がったモノからは先走りの液を溢れさ
せていた。
「…丞相、如何ですか? …こんな風に排泄を我慢させられるのも、なかなか良いでしょう。」
「っ…く……、は、はい…。気持ち…良い、です……」
諸葛亮は煙るような笑みを浮かべ、姜維のモノを愛おしげに舐め上げながらそう答えた。
そんな諸葛亮の姿は、姜維の嗜虐心をさらに煽ってしまう。
姜維はニヤッと笑うと、透明な液を零す諸葛亮のモノを足先で撫で上げ、軽く踏むようにして刺
激を与え始めた。
「っん…! ぷは…っ、い、嫌ぁ…、そこは……」
「…休まないで、続けて下さい。」
「あぅ……、は、はい…。」
姜維に促され、やむを得ず奉仕を再開させる。
敏感な部分を刺激されるのが堪らないのか、諸葛亮は姜維の足に力がこもる度に鼻に掛かっ
たような声を出してしまう。
「ん…んんっ…、んふぅ……」
「お口の方が疎かになってますよ。…これでは、厠は当分お預けですね。」
「ぁ…、申し訳、ありません…、ちゃんとしますから…!」
姜維の言葉に後押しされるように、目の前のモノを射精に導こうと激しくむしゃぶりつく。
竿の根元から先端までを口内で何度も往復させ、喉の奥で締め付けるように吸う。
「くっ…、凄い、その調子です…っ!」
その気持ちよさそうな声が、諸葛亮の頭の奥を痺れさせる。
唇を締め、舌を動かし、姜維に少しでも快楽を感じて欲しいと必死に奉仕を続けた。
「んんんっ…、ふ…うぅ…、んぐっ、んぶっ……」
「うぅっ…、丞相…! 出しますから、全部飲んで下さいっ!」
姜維は小刻みに動いていた諸葛亮の頭を押さえ込み、喉の奥に精液を叩きつけた。
二度三度と断続的に注ぎ込まれるそれを、諸葛亮は陶酔しきったような表情で嚥下していく。
「んっ…く、ごくっ…、んぐ…っ……」
口腔内に放たれたものを飲み干し、尿道に残った精液の残滓を音を立てて吸い上げる。
それを大事に味わうようにして飲み込むと、姜維のモノに付いた液も全て綺麗に舐め取った。
「丞相、もう大丈夫ですよ。」
「あ……、あの…、満足…して頂けましたか…?」
諸葛亮は不安げな表情で姜維を見上げ、そう問いかけた。
彼の腸内に染み渡った薬液がしきりに排泄を促しているからだろうか、汗を滲ませながら辛そ
うに呼吸を乱している。
姜維としてはもう少し虐めたかったのだろうが、諸葛亮の切羽詰まったような表情を見て、そう
もいかないと思ったようだ。
「…ええ、ありがとうございました。では、厠へ行きましょうか。」
そう言うと姜維は、立ち上がる事が出来ず震えている諸葛亮の身体をそっと抱え上げ、慎重に
歩き出した。
|