「な、何をするっ! 離せ!!」
「大人しくしろよ鍾会。…ほら姜維、早く早く!」
鍾会は自分を押さえ付けてくる夏侯覇の手を何とか振り解こうとするが、元々の力の差があり
すぎるためか、思いきり抵抗してもその腕を押し退けることは出来なかった。
恐怖と怒りの混ざった表情で藻掻く鍾会を、姜維は手早く拘束していった。
「あっ…!?」
両手を纏めて縄で固く縛り、夏侯覇に目で合図を送る。
すると夏侯覇はこくんと頷き、鍾会の背後に回ってそこから手を伸ばし、足を思い切り開かせ
姜維の眼前に全てを晒した。
「くっ…! ゆ、許さん…、許さんぞ…、この根暗っ!!」
「…さすがに威勢がいいですね、まぁ構いませんが。…私、貴方の様な傲慢でプライドの高い
人間を完膚無きまでに犯してみたかったので。」
「っ…!? お、お前…っ……」
言われた事の意味を理解すると、鍾会はそれを受け入れたくないとばかりに再び藻掻き出す。
「こ、この…っ! …夏侯覇っ! 縄を解け!! 手を離せっ!!」
「いやいやいや、そいつは無理な相談だぜ。だって…俺は姜維の奴隷だから。ご主人様に逆ら
ったらおチ●ポ貰えなくなっちゃうだろ。そんな事になったら俺、もう生きていけないし。」
夏侯覇の言った事があまりに衝撃的だったのか、鍾会は信じられないものを見るような目で振
り返った。
その姿も口調も昔と変わっていないが、真っ直ぐに見つめてくる大きな瞳だけは、情欲に澱み
輝きを失っているように見えた。
「姜維…っ…、き、貴様…、夏侯覇に何をしたあああぁっ!!!」
鍾会は鬼の形相で姜維に食ってかかるが、姜維は動じず鍾会に歩み寄り笑みを浮かべなが
ら語り始めた。
「ふふっ…、知りたいですか? …夏侯覇殿が私の事を好きだと仰ったのでそれに応えただけ
です。彼とは身体の相性も良かったし、どんな行為でも受け入れてくれたので、つい夢中になっ て調教してしまいまして。そうしたらいつの間にかこうなっていたんです。」
「…でも俺、嫌じゃなかったし…それどころか、もっと姜維の事好きになったぜ。」
「夏侯覇っ!? お前…、本当に…おかしくなってしまったのか…!?」
姜維の手によって変わり果てた旧友の姿を見ていられなかったのか、鍾会は自分を見つめる
瞳から視線を逸らしてしまう。
「まぁまぁ、鍾会、とりあえず姜維に身を任せてみなって。気持ち良くしてもらえるぜ〜?」
「ふ、ふざけるな…! そんな事するものかっ!!」
鍾会は姜維に憎悪の眼差しを向けるが、姜維はそれを無視するかのように鍾会の着物に手を
掛け、胸の辺りをはだけさせた。
「っ……」
「貴方の様な方がどんな風に屈服するのか…楽しみですね。」
姜維はニヤリと笑うと、着物の間から覗く白い肌に手を這わせていく。
「くっ…、やめろ…!」
「これは……、凄く手触りが良いですね、驚きました。」
その肌の得も言われぬ質感に、姜維は思わず感嘆の声を上げた。
「そうそう、鍾会って肌すべすべで綺麗なんだよな〜、いい匂いもするし……何か興奮して来ち
ゃったぜ。」
夏侯覇は太股をもじもじと擦り合わせながら、鍾会の耳元に鼻を寄せて恍惚とした表情を浮か
べている。
「では、上の方は夏侯覇殿の好きにして下さい。私は下の方を弄りますので。」
「え、いいの? それじゃ遠慮なく!」
夏侯覇は嬉しそうに笑うと、鍾会の耳朶を甘噛みしながら胸の突起に指を這わせた。
一方、姜維は香油をたっぷりと手に取り、硬く閉じている蕾を解しにかかる。
「ひっ…!? そ、そこは…っ、やめろ…!!」
姜維はそれに構わず、香油で滑る指を一気に根元まで挿入する。
そのまま軽く掻き回すようにして腸内を刺激し、ゆっくりと出し入れを始めた所で、姜維は何か
に気付き指の動きを止めた。
「…この感触…、貴方、初めてではありませんね?」
「っ…!!」
姜維の言葉が図星だったのか、鍾会の内部がそれに反応するように指を締め付けた。
「えっ、マジで? 鍾会ってばもう経験済み!? ………あっ!!」
夏侯覇が何かを思い出したようなそぶりを見せると、姜維は視線を向け話せと促す。
「あはは、分かってるって、姜維。…夜、自分の部屋じゃない方に歩いてく鍾会を何回か見たこ
とがあるんだ。もしかして、誰かの部屋にそういう事しに行ってたのかな〜って。」
夏侯覇がそう言うと、鍾会は顔を真っ赤にしながら涙声で反論する。
「違う…っ!! わ、私は…、ケ艾殿とは、そんな関係じゃない…っ!!」
それを聞くと、姜維と夏侯覇は顔を見合わせて笑い始めた。
「あははは…、正直な方ですねぇ。誰もケ艾だとは言ってないのに。」
「ぷっくっく…、ホントだぜ。こんな簡単にお相手が聞き出せるなんてな。鍾会、ケ艾のこと嫌い
だとか言ってたくせに、ヤるこたぁヤッてたのかよ〜。」
二人がそう言って論うと、鍾会は耳まで真っ赤に染めて涙を浮かべ悔しそうに唇を噛んだ。
誰にも知られたくなかった事を姜維だけでなく、旧知の間柄である夏侯覇にまで知られてしまっ
たのが殊の外堪えたようだ。
「うぅ…っ…、貴様ら…っ!!」
「…まぁ、そうと分かれば手加減は必要ありませんね。」
姜維はそう呟くと、腸内を嬲っていた指を二本に増やし遠慮なしに掻き回し始める。
挿入した指を強弱を付けながら何度も出し入れし、腸壁を思い切り擦り上げる。
「っく……、や、やめろ…、あっ…!」
姜維の指が内部を擦り上げる度、鍾会の身体はそれに合わせるように震える。
与えられる刺激に対して反応を示し始めた鍾会の様子を、夏侯覇は見逃さなかった。
「あ…、鍾会、感じてるみたいだな。チ●ポの先っぽちょっと濡れてきてるぜ。」
「ち、違う…! これは…っ…、違う……」
「気持ち良いんだろ? 素直になればいいのに。」
夏侯覇は呆れを含んだ口調で言うと、鍾会の胸の突起を指で摘んで引っ張り上げた。
「ひぃっ…!!」
姜維はそんな二人の様子を楽しそうに見ながら、指を抜き取って代わりに自分のモノを押し付
けた。
「あっ…!?」
熱く硬いモノで入口を刺激されると、鍾会は悲鳴のような声を上げて暴れ出した。
「や…、やめろっ!!」
「…鍾会、じっとしてろよ。せっかく姜維がチ●ポ入れてくれるってのに。」
「い、嫌だ…! それだけは…っ!!」
身体を捩って何とか姜維から逃れようとする鍾会を、夏侯覇は後ろから抱きつくようにして押さ
える。
「それでは夏侯覇殿、そのまま押さえていて下さい。」
「分かった!」
夏侯覇がそう返事をすると、姜維は鍾会の太股に手を添え、ゆっくりと腰を進めていった。
「ひっ…!! ぅ…、うぅ……」
多少の抵抗はあったが、充分に慣らしていたためか特に手こずるような事はなかった。
「…これなら大丈夫そうですね。」
根元まで押し込んだモノをゆっくり引きずり出し、再び奥まで押し込む。
肉棒と粘膜が擦れる卑猥な音が響くと、鍾会は恥ずかしさからかギュッと眼を瞑った。
「う…うぅ…、嫌だ…、やめろ…!」
「…鍾会、お前、本当に嫌だって思ってるのか? そうは見えないけどな。」
「な…っ!? でたらめを言うな…、私…は…、そんな…、っ…!!」
鍾会は夏侯覇の言葉を必死に否定するが、中を擦られる度に切なげな吐息を漏らしてしまう。
それに加え、熱を持った粘膜が肉棒に絡みつくように動き、姜維に堪らない心地よさを感じさ
せていた。
「…これは凄い。さすが、経験済みなだけあって感触が良いですね。」
「あはは、良かったなぁ鍾会。姜維がお前の事気に入ったってさ。」
「くっ…、わ、私…は…、お前の様な…根暗なんか、お断りだ……、ぁ…、ひぁっ…!」
必死に姜維を拒絶する鍾会だが、内部を擦られる快感に体を震わせながらでは説得力など微
塵もなかった。
肉棒に貫かれ絶頂に達する感覚を知ってしまっているだけに、与えられる快楽に対して抗いき
れないのだろう。
「ふふっ…、身体の方はもうすっかり私を受け入れていますね。」
「違う…! 誰が…っ、お前なんかに…、ひぅっ…、あ…ぁっ…!」
鍾会の内部は抽送に合わせて収縮を繰り返し、幾度となく奥に突き込まれる肉棒を受け入れ
ている。
しかし、彼の高すぎるプライドがその快感を享受する事を拒んでいた。
「あ…っ、わ、私は…、負けんぞ…! くぅ…っ…!」
「…ったく、鍾会は素直じゃないなぁ。まぁ、昔からそうだったけどな…。」
夏侯覇はぼやくように言うと、透明な液を垂らしている鍾会のモノに手を伸ばす。
「あはは…、皮被ってて可愛いぜ。」
そのまま指を絡め強弱を付けて扱くと、鍾会は激しい反応を示した。
「ひいぃ…っ! や、やめ…、ふあぁ…っ、嫌だぁっ!!」
敏感な部分を刺激され快感に耐え切れなくなったのか、淫らな嬌声が口から漏れ出した。
「くっ…、これは…!」
性器への刺激に連動するように腸内の締め付けが増していき、余裕綽々だった姜維の息も
段々荒くなっていく。
「…ケ艾はいつもこんないい思いをしていたのですね、羨ましい限りです。」
姜維がケ艾の名を口にすると、鍾会の中がそれに反応するように締め付けを強めた。
「う…うぅ…、言うな…ぁ…! んぁ…っ、ああぁ…!!」
ぎゅうぎゅうと吸い付いてくる腸壁を、雁の部分で削ぎ落とすかのように激しく擦り上げる。
遠慮なしに奥を突かれ続け、その上敏感な性器も擦られ、もう矜持だけでは快感に抗う事は
出来なくなっていた。
「うあぁっ…!! そ、そんな…っ、激し…っ…、ひぐぅ…、ふあぁ…っ!」
「あ……、凄い…、姜維のチ●ポが…こんなに激しく…。」
夏侯覇はいつの間にか身を乗り出していて、姜維と鍾会が繋がっている部分を恍惚とした表
情で見つめていた。
結合部分には分泌液が泡立っており、行為の激しさを物語っていた。
「…俺も…、欲しいよぉ……」
「夏侯覇殿、今は我慢して下さい。…後でたっぷり可愛がってあげますから。」
姜維がそう言うと、夏侯覇は大きな瞳を輝かせて満面の笑みを浮かべた。
「ふふっ…、貴方は本当に素直で可愛いですね。さぁ、今はこちらに集中しましょう。」
「了解!」
夏侯覇がジッと結合部分を見つめる中、姜維は射精に向かって肉棒を打ち込んでいく。
「あひぃっ!? い、いや…だ…、ああ…っ、これ以上…は…、んあぁっ…!!」
鍾会の中は肉棒を突き込まれる度に艶めかしく蠢き、絶頂が近い事を示していた。
「っ…、そろそろ…中に出しますよ…!」
姜維はその腸壁のうねりに促されるかのように、奥まで肉棒を押し込み叩き付けるように精を
放った。
「ひぃっ…!? い…、嫌だああぁーーっ!!」
腸内に熱い飛沫を感じた瞬間、鍾会は総身を震わせて絶頂に達した。
鍾会のモノから飛び散った白濁液が、丁度そこに身を乗り出していた夏侯覇の顔に掛かった。
「わっ…! あはは…、いっぱい出た…。」
「っ…、っ……!」
余程快感が強かったのか、鍾会は声も出せずに荒い呼吸を繰り返している。
肉棒が抜き取られると、そこから粘液がドロッと垂れて床に滴り落ちた。
「(…良い拾い物をしたものだ。これから楽しくなりそうだな。)」
茫然としたまま宙を見つめる鍾会と、顔に掛けられた粘液を嬉しそうに舐め取る夏侯覇を見な
がら、姜維はこれからの事に胸を躍らせていた。
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