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1.ねらい
1.四つ仮名(じ・ぢ・ず・づ)の歴史を知ることにより仮名遣いは変化していることを知る。
2.日本語の謎に興味を持つ。 |
2.授業展開
「かたズく」の「ズ」どちらの「ズ」ですか
発問1 すに点々だと思う人?(ず)
つに点々だと思う人?(づ)
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こちら(づ)ですね。
同じような問題を出します。
本則は
一.うな□く うなずく
二.つま□く つまずく
三.ひざま□く ひざまずく
四.ちか□く ちかづく
五.ね□く ねづく
全部あっていた人?
迷いますよね。
「い」「ゐ」
「イ」です。こちら(い)に統一されました。
同じ発音だと混乱するからです。
「え」「ゑ」
「エ」です。こちら(え)に統一されました。
同じ発音だと混乱するからです。
「ず」と「づ」これも同じ発音。混乱しますよね。
大正十三年にこの「ず」に統一しようとする動きもありました。
このように混乱しやすい「ず」と「づ」。この二つをちゃんと使い分けている地方があります。
「ず」と「づ」の□□が違うから。
発問2 □にあてはまる言葉は何ですか?
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指示2 漢字二文字。ノートに書きます。
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発音が違うのです。
実際に聞いてみましょう。
「すず」と「みづ」と言います。「ズ」に気をつけて聞きなさい。
(音声)
「づ」は「du」と発音しているのです。
発音が違えば、使い分けることができますよね。
室町時代までは、日本全国、duと発音していました。
話しているうちに、発音は「ず」に変わってしまいました。だから、今は発音通り「みず」と書きます。
では、私たちは、全てを発音通りに書いているのでしょうか?
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指示3 先生が言う文をひらがなで書いてご覧な
さい。
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きょうはえいがをみにいく。
発音通りに書くと
きょおわええがおみにいく。
発音通りでない仮名がこんなにあります。
千年以上前の「古事記」「万葉集」の頃、八種の母音を使い分け、発音通りに書かれていました。
平安時代「古今和歌集」「源氏物語」の頃、五種の母音になりましたが、発音通りに書かれていました。
発音の変化が進み、現代の仮名は、全て発音通りに書くと読みづらくなります。
仮名はいつの時代も変化し続けています。
私たちが使っている日本語が未来の日本語を作っていくのです。
美しい日本語を未来に残したいですね。
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