研究課題(リサーチクエスチョン)の整理表

著者: 池上摩希子

研究テーマ: 教科に結びつく初期日本語指導の試みー教材『文型算数』を用いた実践例報告―

背景(動機・先行研究)

目標・実践方法

分析方法

得られた結果

伝達に必要な言語は習得に12年かかるのに対し、学習に必要な言語は習得に5年以上を要するといわれている。年少者日本語教育については、初期の指導体制がある程度充実してきているが、中長期的な指導を含む支援制度の不備はまだ課題として残っている。

目標

中国帰国者促進センターの小学生クラス

・ 児童が理解でき、かつ親しみのある文脈の中で言語学習を提示すること

     将来、学校での学習で出会う意味のある学習言語を提示すること

 

実践方法

・ 児童がキーワードとなる語句を拾い読みすることによって、問題文を読み進め文章題がとけるようになることを指導の目標に、教材『文型算数』を開発した。

 児童11名を対象に、1316時限の『文型算数』プログラムを指導した。

1. 日本語が十分に習得されていない児童が対象であっても指導の効果はあるのかについて、5051期の児童11名のプレテストとポストテストのスコアを比較して、確認した。

 

 

 

1. プレテストとポストテストのスコアから、5051期の児童には一定の効果をもたらしたようだ。

 データ数が少なかったため、数量的解析は行わなかったが、児童の反応や年齢や中国での在学年とスコアとの間に明らかな関係があるようには見えなかった。

2. 児童の反応や講師の印象から個別のケースを考察した。

2. プログラムが児童の能力や好みに適合し成果を上げた例や、日本語に限らず母語でも文字情報を介在させて意味を伝達すること自体が不得手であったため成果をあげられなかった例が観察された。