豪雨の被害に見舞われた長野で、７月２２．２３日、第５２回日本母親大会が開かれ、述べ１万５０００人が全国から参加しました。大会実行委員会から豪雨災害に対する緊急のカンパも呼びかけられるなど、被災者に心を寄せながらの大会となりました。

１日目（２２日）は信州大学など長野市内５ヶ所で３９の分科会やシンポジウムが開かれました。「くらしのなかから考える循環型社会」・・・環境、自然破壊、ごみ・産業廃棄物問題など・・に参加しました。ごみ焼却場、ごみ有料化、産業廃棄物処理場、アスベスト問題などの全国の運動の経験交流、悩みが語り合われ、とても参考になりました。

２日目（２３日）は、長野オリンピックのおこなわれたエム・ウエーブを会場に、全体会がもたれました。作家・澤地久枝さんの記念講演「地球の母であること」で、澤地さんは「私は、五味川純平氏の『戦争と人間』の資料助手を１０年務めました。軍隊はリンチがつきもので、上官は“おまえたちのような兵隊は一銭五厘でいくらでも代わりはくるんだ”と暴力を加えました。これほどに命が軽く扱われていた時代が６０年余り前にこの国にあったということを、若い人たちに伝えなければならないと思います。２度と、命が軽く扱われる時代にしてはならない。私たちは、ここから１ミリもひくわけにはいかない。１ミリでも前進しましよう。平和を願う世界中の人たちと手をつなぎ、私たちの思いを引き継いでいく人たちを育てていくことを願っています。」と話されました。

「生命（いのち）を生みだす母親は　生命を育て　生命を守ることをのぞみます」という母親大会のスローガンのもと、平和憲法をひきつぐ一歩もひかない決意を固めあいました。