まちづくり条例早期制定・施行についての陳情
私達は、吉祥寺東町に所在する法政大学第一中・高校が平成19年に三鷹市に移転す
るにあたり、跡地対策を検討している地域住民有志です。
当該地域は、低層住宅と教育施設が共存する閑静な住宅街ですが、この度、法政大学
第一中・高校跡地をマンション建設会社購入する事が明らかになり、大変憂慮をして
いるところです。
昭和26年に市ケ谷から法政第一中・高校が吉祥寺に移転してきました。その後昭和
40年代に現在の用途地域が設定されましたが、学校などが隣接している当該地域は、
校舎などの施設が法律に適合するよう中高層建築が可能な用途地域となりました。
周辺は最高高さ10mまでという低層住宅地域ですので、当時特段の配慮がなされた
ものと考えますが、我々近隣住民も、公共性のある教育施設ということで一定の理解を
示し、現在に至っていました。
ところが、この配慮を逆手に取るが如く、中高層建築が可能な状況のまま、マンショ
ン建設会社が学校用地を取得し、試算によると30m程度の共同住宅が建設可能という
驚くべき事実に、我々は大きな憤りを感じています。
先般、境5丁目のコトブキ跡地でも高層マンション問題が発生し、大規模な住民運動
が展開されたのは記憶に新しい事です。
市域の多くが低層住居地域である武蔵野市においては、今後同様な問題が発生する事
も予想され、行政が抜本的解決策を早急に推進する事が望まれるところです。
そこで、良好で周辺地域と調和のとれた街を保全するため「まちづくり条例」を早急
に制定・施行していただき、特に、以下に記した趣旨を盛り込んでいただけるよう陳情
します。
記
教育施設など公共・公益性のある建築物が建設されていることにより、当該用途地域
が周辺地域よりも緩和されている事が明らかな場合、その使用目的が変更され、かつ公
共・公益性が認められなくなったときにおいては、市の土地利用方針等を踏まえた、周
辺地域と調和の取れた土地利用を誘導するルール作りをすること。
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