3月議会の一般質問で、私は遺跡の公開見学会の開催を要求し、それが実現しました。
見学会は、7月31日、8月1日に行なわれ、とても暑いなか親子など、2日間で800人以上の市民が参加しました。入場者数を数えるため、入口で「どんぐり」を入れるなど、子どもたちも喜んで見学していました。
今回の吉祥寺3丁目4番地の発掘調査は、南町マンション(仮称)の建設に伴うもので、約8、000uという大規模な遺跡を調査することは、武蔵野市では初めてのことです。
この発掘調査で、武蔵野市では初の平安時代の住居跡2件と墨書土器2基が出土し、これによって、平安時代に武蔵野市にも人々が住んでいたことの証拠になります。墨書土器の1基には、「酒」という文字が書かれています。
その他にも約30,000年前の旧石器時代の遺構や石器、縄文時代中期(5,000年前)の住居跡、集石群、土器群などが出土しています。
発掘調査が終わった後は(11月末)、埋め戻され、マンションが建つ予定です。何とか残す方法はないものか考えてしまいます。
このマンション建設に関しては、私は今年の3月の第1回定例会で一般質問をしました。第一種低層住居専用地域のため本来は3階建て高さ10メートルという地域なのに、市が「4階建て、地下駐車場」を提案したために、三菱地所は4階建て121戸・86台の地下駐車場という、大規模なマンションを計画したものです。このマンション計画は、近隣住民の反対の声が大きく、住民と事業者の話し合いは4回もたれましたが住民が納得できるものではありませんでした。
その後、個々の話し合いがもたれた上、4階建て119戸・86台の地下駐車場という計画で3月26日に市の開発要綱の承認が通過し、目下建築確認の申請中です。
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