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マンションの新築工事に伴う文化財保護法に基づく事前の埋蔵文化財調査で、武蔵野市域でははじめて、平安時代と推定される住居跡2件と墨書土器2点が発見されました。近隣の市、区では平安時代の遺物が出土していますが、武蔵野市での出土はこれが初めてです。
墨書土器には「酒」の文字が書かれていますが、その意味するところは、現時点では不明です。もうひとつの土器に書かれている文字は不明です。住居跡の状態は、過去の工事のため、一部が崩壊してしまっていますが、かまどと思われるものが出土しています。
土器と住居跡の年代は、今後の整理作業に委ねることになりますが、正確な年代は、おそらく古代(9〜10世紀頃)のものであると思われます。武蔵野市において、平安時代と推定される時代に人々が生活していた形跡が発見されたのは画期的です。
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