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号外No.012 原水爆禁止2006年世界大会 in 広島



今年の原水爆禁止世界大会は、★すみやかな核兵器廃絶のための行動と共同 ★平和の国際ルールと日本国憲法9条 ★被爆・核廃絶の実相の普及、支援と連帯 をサブテーマに8月4日から6日まで広島で開かれました。

武蔵野原水爆禁止協議会は10名の代表団を派遣しました。市議団からは私、梶雅子が参加しました。

4日の開会総会には海外からの政府代表5人を含む21カ国70人の代表と、国内から7300人、6日の閉会総会には8500人が参加し、「あの地獄を誰の上にもくり返すな・・・被爆者の叫びは、人びとの心を動かし、『核兵器なくせ!』の世論と運動は全世界に広がり、大きな流れを作り出している。日本の反核・平和運動の果たす国際的役割を胸に、新鮮な感性に満ちた若い世代と経験豊かな世代が堅くスクラムを組んで、さらに大きく前進しよう」という「広島からのよびかけ」を採択し、閉会しました。開会式も閉会式にも海外から多くの参加者があり、来賓あいさつも半分は海外代表、活動報告や平和のための行動も、マレーシア、韓国、中国、フィリッピン、マーシャル、エジプト、メキシコ、アメリカ、フランス、カナダ、イギリスと国内からの報告と海外からの報告が同じように発言され、「ヒバクシャ」・核被害者は、核実験や原子力発電所事故で世界中に存在し、劣化ウラン弾の使用で今なお増え続けていることが、よくわかる大会でした。

5日には15の分科会が開催されました。私は「被爆・核被害の実相を知らせ、支援と連帯をひろげよう」の分科会に参加しました。

世界各地で2000回を超える核実験がくり返され、太平洋のマーシャル諸島(アメリカの核実験)、ポリネシア(フランス)、オーストラリア(イギリス)、アルジェリア(フランス)さらにアメリカや旧ソ連領などの国民が深刻な被害を受けました。そして、被害の実態が隠され続けてきたことが被害を拡大してきました。核被害者は多くの被災地でいまもほとんど放置されたり、きわめて不十分な援護措置しかとられていません。

世界の核被害者はヒロシマ・ナガサキのヒバクシャのたたかいに励まされ、被害の補償要求とともに「核兵器ノー」のたたかいに立ち上がっています。

うれしいことに4日に原爆症認定集団訴訟で最多の41人が原告になっている被爆地広島で、原告全員勝訴の判決が出されました。ところが、厚生労働省は11日、「科学的考察がなされていない」として控訴しました。広島の原告は62歳から94歳。判決を目にすることなく10人が亡くなっています。認定制度こそ改めるべきです。

核兵器廃絶、核も戦争もない新しい世界を切り開くため、ともに行動しましょう。


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