議会ニュースNo.007プラス

市議会に提出した一般質問通告書の全文

1. 件名少人数学級の実現等について
(要旨)
1.少人数学級の実現について
 文部科学省は11月21日、少人数指導などにともなう教職員の定数加配を、少人数学級実施のために振り替えることを来年度から認めることを検討しているとし、希望する学校(公立小・中学校)の状況について12月10日までに提出を求める「事務連絡」を、各都道府県教育委員会におこなった。ところが東京都教育委員会は、こうした連絡が来ていることを区市町村教育委員会には通知しないまま、「東京は該当がありません」と文部科学省に独断で回答していた。この問題に関しては、都内の各自治体から、「そのような調査があったことは知らなかった」「都の対応は遺憾」と批判や疑問の声が上がっている。
 少人数学級を求める要望は都民の大きな願いである。東京都の16年度予算要望に市長会、町村長会、市教育長会、特別区教育長会などからも、少人数学級をもとめる予算要望が提出されている。都教育委員会は、区市町村教育委員会の要望を聞くこともなく、独断で「少人数学級の実施を希望する学校はない」との報告を文部科学省に提出した。東京都教育委員会の行為は、都民の願いに背くことと自治権を侵害するもので断じて許されない。
文部科学省は、日本共産党東京都議会議員団の問い合わせに対し、「各市町村に問い合わせなければ回答できない」などの理由で、「半数以上の道府県からまだ回答が提出されていない」こと、「文科省としては2月ごろまでに回答すればよい」と考えていることを明らかにした。また、東京都についても、区市町村と調整したうえで回答を変更することも可能であると答えている。そこで質問する。
(1)東京都教育委員会が、文科省の「事務連絡」について市・町村長会や区市町村教育委員会に問い合わせもしないで国に対し虚偽の回答をしたことは、自治権の侵害である。市長、教育長はこの都のやり方をどう考えているのか、抗議などの厳しい対応をすることが肝要だと考えるが行動をしたのか伺う。
(2)都に対し少人数学級の実現をもとめる予算要望をした市長会、市教育長会は、都教育委員会に対し抗議したことと思うが、その内容と都教委の回答を伺う。
(3)教育長は生活集団としての学級規模は40人の方が良いというが、国立教育政策研究所で取り組んだ「学級規模に関する調査研究」で、生活集団として少人数学級における教育的効果が大きいということが、小・中学校ともに共通してはっきり出たと指摘されている。少人数学級の実現を求めるがいかがか。

2.マンション建設に際しては住民の声を
井の頭公園に面した南町の閑静な住宅地に、4階建て121戸・86台の地下駐車場という、大規模なマンション計画があり、目下住民との話し合いの最中である。市が「4階建て、地下駐車場」を提案したために、事業者の三菱地所は4階建て121戸・地下駐車場86台規模のアルファベットE形のマンションを計画した。
私はこのマンション問題について、周囲300戸にアンケート用紙を配布した。回答の一部を紹介すると、市長に4階建て反対・戸数削減要求の近隣住民300人が署名した署名簿を12月初旬に提出していること。東側の住民にとっては自宅の西側に、4階建て、高さ12メートルの建物が南北に97メートルも続き、その圧迫感・威圧感や覗かれるのではという問題があること。環境の大変化、交通問題などで、121戸のマンションはこの地域には大規模すぎるという点で反対であるという回答はとても多いことなどである。住民と事業者との話し合いは3回(4回目は2月29日)もたれているが平行線になっている。そこで、以下のことを質問する。
(1)アンケートでも、全員が高さ12メートル・4階建てに反対している。なぜ、市は12メートル・4階建てを提案したのかを問う。
(2)121戸という大規模マンション建設に伴い、車が増えることについて住民の不安はとても大きい。市としてはどのような対策を考えているか。
(3)市は住民の要望をどのような手段で把握しているのか。市がつかんでいる住民の要望を具体的に示していただきたい。
(4)予定地は試掘調査の結果旧石器時代・縄文時代の遺物・遺跡の存在が確認され、現在調査会が設立され本調査が行なわれている。調査の現況と今後の方針について伺う。
(5)市は住民の立場に立って、問題の解決に最大の努力をすることを強く求めるがいかがか。