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一般質問全文No.027 12月議会一般質問全文


利用しやすい介護保険制度にするために等について

今回の質問は、私自身の体験から、利用者が、特に一人暮らしの高齢者が本当に必要なサービスを受け、安心して住み続けられるようにするために、「利用しやすい介護保険制度にするために」「転倒予防のための筋力アップ体操を気軽にできるようにすることについて」「安心して入院できる制度の創設について」の大きく3点を質問いたします。



1.おおきな一番目は、利用しやすい介護保険制度についてです。

9月の29日に私自身が転倒し、右足の大腿骨頚部を骨折し、人口骨頭置換手術を受け、1ヵ月入院しました。右足の股関節が人口のものに成ったことと、筋力が落ちたことなどで、2ヶ月たった現在でも、床に座れず、右足を上げることが不自由で、靴下をはくのには、福祉用具が要ります。

入院中に、リハビリをしてもすぐには足が上がるようにはならないので、今までの自宅の浴槽はまたげないこと、また、お風呂場・トイレなどに手すりがないと危険であることなど、つまり退院して自宅に戻るには、自宅の改装が必要なことなどがだんだんわかってきました。

理学療法士の方から「武蔵野市には、住宅改修には補助制度があるのでは」といわれ、調べたら、介護保険を申請することが必要だとわかりました。早速友人に「ゆとりえ」在宅介護支援センターにいってもらい、私の状況を相談しましたら、介護保険の適用になるだろうし、住宅改修も申請すれば利用できることがわかりました。すぐに申請をし、入院中に「ゆとりえ」在宅介護支援センターの介護支援専門員(ケアマネジャー)、市の認定調査員が聞き取り調査にきてくださり、今の状況では、要介護の認定がおりるだろうということになりました。そこで、居宅介護支援事業者をきめ、ケアプランを作成してもらい、サービス事業者を決め契約をしてヘルパーさんも決まりました。

退院をしてからこの間、居宅介護支援事業者のケアマネジャーさん、サービスを提供する(つまりヘルパーさんをお願いする)事業所の責任者、補助器具センターの作業療法士、住宅改修をする業者、福祉用具専門相談員など多くの方々と会い、それぞれ契約内容の説明を聞き、契約書を交わしました。一人で、これらの説明を聞き、契約書を理解し署名、捺印することは、大変なことです。さいわい、私にはたくさんの友人がおり、協力してくれましたので、退院して自宅に戻ってから十日ほどでヘルパーさんが来てくれるように手配できました。

また、人口骨頭を使用すると身体障害者になるということも病院の療法士が教えてくれました。そこで、友人が市役所の障害者福祉課にいき、障害者手帳の取り方を聞き、必要な書類を取ってきてくれました。手術をした医師に診断書を書いてもらい、今申請をしているところです。

今回、私は申請をし、介護保険の要介護1、住宅改修費の支給制度を利用することができ、身体障害者手帳を申請中です。一人暮らしの高齢者にとって、利用できる制度そのものをしり、申請をしなくては制度を使えないということは、とても大変なことだということを身をもって体験しました。そこで質問をします。

(1)市の地域包括支援センターで高齢者の状況を把握し、利用できる制度を知らせることや、手続きの援助をし、必要な人に必要な介護、福祉や医療の制度を安心して利用し、生活できるような方法を考えてください。

(2)一人暮らしの高齢者でも申請できるように制度の簡素化をすること。そのために、国に制度の簡素化を働きかけてください。

(3)今回私は、リハビリ科の療法士さんからの情報で自分の利用できる制度がわかりました。ソーシャルワーカーさんのいる病院では、ソーシャルワーカーさんが在宅介護支援センターのケアマネジャー(介護支援専門員)さんと連絡を取り合い、退院に備えて必要なサービスを利用できるようにしているそうです。

どの病院にかかっても、市や都の制度が利用できるように、市として、病院にソーシャルワーカーの配置の援助をしてください。また、病院に市の制度の利用方法を知らせ、申請まで病院がアドバイスできるような制度にしてください。




2.大きな2番目は、転倒予防のための筋力アップ体操を気軽にできるようにすることについてです。

転倒による高齢者の3大骨折は、手首など手の骨折、大腿骨など足の骨折、腰の圧迫骨折だそうです。高齢に成ったら転ばないことが、骨折を防ぐために重要で、転ばないためには、体操をして、筋力をつけることが効果的です。

介護予防事業として市では「筋力はつらつ!若返り教室」「健康づくり応援教室ころばぬコース」など、また、民間スポーツクラブと協力して「高齢者筋力向上プログラム」など、いろいろな教室を行なっています。しかし、抽選があったり、場所が遠かったり、あること自体を知らないなど、専門家の指導を受け、筋力をつけなくてはと思っている高齢者は多いのですが、具体的に受け方がわからない方がたくさんいます。

市の総合体育館、温水プールは、専門の指導員がいるし、65歳以上の市民は無料です。しかし、市の東部地域からは交通の便がなく、利用したくてもなかなか利用できません。そこで質問します。

(1)東町、南町など市の東部地域から総合体育館へ行く交通機関を考えてください。まず、ニーズ調査をしてください。

(2)歩いていける範囲に、専門の指導者が教える教室を充実させ、希望者が全員うけられるようにしてください。

(3)民間のスポーツクラブとの協力を拡大して、身近な場所で取り組めるようにしてください。




3.大きな3番目は、安心して入院できる制度の創設についてです。

療養型病床の減少で、慢性疾患の高齢者は入院できる病院を探すのが大変です。入院できても遠く、3ヵ月ごとの転院・病院探しが患者と家族の大きな負担です。また、おむつなども、病院の指定のものを使用しなくてはならないところもあり、保険外の負担は大きいものがあります。

私たち日本共産党武蔵野市議団のアンケートにも「胃ロウやタン取りが必要な高齢者を受け入れてくれる施設が少なく探すのに苦労している」「入院費用が6月1ヶ月で20万3776円、衣料リース洗濯代等9万9240円、計30万2016円、年金生活者にはお手上げである。毎月なので支払いができなくなった時を思うと前途真っ暗。老人ホームには申し込んであるが気の遠くなる順番待ちが現状だ」「昨年95歳の母を看取りました。意識のない状態で毎日どう変化するか心配している家族に、次の病院を探して転院の準備をするようにと医師,看護師に揃って毎日のようにいわれ、終末を静かに看取りたいと思った家族は本当に情けない気持ちでした。」など、本当に深刻な実態がかかれています。そこで質問します。

(1)近隣地域の病院に入院できるよう、医師会と協議をし、病院の紹介制度を作ることを市が率先して行なってください。

(2)療養病床を増加すること・転院しなくてもいい制度にするために、国に意見を上げてください。

また、市として3ヶ月で転院しなくても良い方法を検討してください。たとえば、患者が長期に入院を継続する場合の病院の減収を必要に応じて市が補助する制度の創設などをして。

(3)入院をすると、医療費以外の自己負担がかかります。高齢者入院見舞金制度など、入院医療費の補助制度を創設してください。




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