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一般質問全文No.011 12月議会一般質問全文


外環道路問題等について

今回は、「外環道路問題」「視覚障害者が安全で、安心して歩ける交差点について」「ゆとりえ」前の市道1号、通称立教通りの歩道について」の3点について質問いたします。



1.外環道路問題について

東京外郭環状道路の建設計画については、国と都は1970年以来の「凍結」を解除し、2016年の東京オリンピック招致をてこに建設の方向で急展開しています。東京都の平成19年度の重点事業に、「首都圏のポテンシャルを高める道路ネットワークの構築」として307億円の予算を計上しています。三環状道路の整備推進の項で、「都市計画変更手続に着手している東京外かく環状道路(関越道〜東名高速間)については、国に早期事業化を働きかけていく。あわせて、沿道のまちづくり等についても検討を進める。」としています。

急展開の具体的動きは、2006年(平成18年)4月21日、石原都知事は定例の記者会見で、外環道路の練馬―世田谷間の16kmについて、「外環道の必要性や環境対策などについておおむねの理解を得たものと判断しまして」と都市計画変更手続きに近く着手すると発表しました。この区間の外環道路に関しては、PI外環沿線会議で住民との話し合いを継続しているときで、この知事の発表は住民との話し合いをないがしろにするもので、PI会議の委員の方々も抗議をしています。さらに都は5月22日に開催された沿線区市の担当者会議の中で、都市計画変更と環境影響評価(アセスメント)の手続きに着手すると説明しました。

国と都は、外環道を、地上の高架式から地下40メートルの大深度トンネルでの建設に変更する都市計画変更案と環境影響評価準備書を6月1日公表しました。都は、平成18年6月2日から7月3日までの一ヶ月、都市計画の変更案と環境影響評価準備書の縦覧をおこない、7月18日まで住民の意見を募り、外環道路建設への都市計画変更に踏み出すことを明らかにしました。

東京都都市整備局、国土交通省は、環境影響評価書準備書に対する意見書が全都から2483通寄せられたと発表し、「適切な処置を講じ、環境への影響は小さい」とする都の意見書をまとめ、8月10日に関連する区・市長に送付しました。

武蔵野市は7月1日から9月30日まで、市独自に市民の意見を聞き、137通の意見書が寄せられました。そのうち、119通・87%は外環に反対というものでした。

武蔵野市の環境市民会議も「外環アセスに対する武蔵野市環境市民会議意見」をだしました。その基本的事項で「本準備書に対して、2483通の都民意見書が提出されている。この意見の概要と見解が公表されているが、可能な追加調査の要望等に対してはできる限り再調査を実施し、評価に影響が出た場合は、適正に補正されたい」としています。そして、大気質、低周波音と震動、水循環と地下水、動植物、生態系などに関し、検討や要望項目が書かれています。市長は、これら、市民の意見、環境市民会議の意見を参考にして、10月5日に都に「環境影響評価準備書に関する市長としての意見」を提出しています。しかし、11月20日の外環特別委員会で私が「どのようなときに再調査されるのか」質問したところ、「最終的には都知事が必要と認めたとき」ということでしたので、「環境影響評価準備書」は多くの都民の疑問を残したまま、都知事によって「環境影響評価書」になる可能性が大きいものと思われます。

また、10月25日には国と都に、「外環計画に関する沿線区市共同声明」を6区市長連名で、「外環計画における諸課題の解決について」を6区市の都市整備部長連名で提出しています。

この都市整備部長連名の要望書で『外環の都市計画の変更は、事業着手に道を開くものである以上、現段階での充分な検討と地元住民からの理解を得ることが不可欠である。先に述べたが、沿線各区市にとって外環計画は単なる道路計画ではなく、外環整備の結果としてまちづくり全般への大きな影響が予想され、この点からの充分な検討なくしては沿線住民からの理解は得られない。

そのため、沿線各区市で外環の都市計画変更案に伴う周辺まちづくり計画等の本格的な検討に入るため上記諸事項について、速やかなる見解の提示並びに具体的回答を求め、その回答を踏まえて、各区市の都市計画等まちづくりに関する本格的検討を前進させたいと考えるものである』として、1か月以内に誠意ある回答を求めています。

大深度地下による高速道路建設事業は日本で始めての事業です。武蔵野市民会議の専門家も疑問を出しています。市民の環境に対する影響や、安全面に対する不安は当然です。都市計画の変更は、事業着手への第一歩であるにもかかわらず、住民の理解が得られていませんし、「外環の2」や環境への影響など、不透明なままであり、都市計画変更に同意する条件はありません。

また、国や都が福祉をどんどん削っているときに住環境破壊の大型道路に、16kmで1兆5千億円、1m1億円もの税金を注ぎ込むことは間違っています。日本共産党武蔵野市議団は外環道路計画そのものに反対です。そこで、質問します。

(1)沿線区市長共同声明と都市整備部長連名の要望書に対する国・都からの回答はありましたか。また、その内容はどのようなものでしたか。お伺いします。

(2)市長は、都市計画変更に関する市長意見を1月12日までに都に提出します。市長は、12月2日の「むさしの地区外環問題協議会」主催の「市長との懇談会」での市民の方々の意見、12月4日の武蔵野市都市計画審議会の諮問を参考にして、市長意見を考えるといっています。

「むさしの地区外環問題協議会」は、吉祥寺東町・本宿・南町・本町の4コミセンによるコミュニティ研究連絡会ネットワーク事業で、市役所もオブザーバー参加しています。12月2日の「市長との懇談会」には、75名が参加・19名の方が発言をしました。外環道路の必要性、外環の2の問題、地下化は未知の部分が多く質的なリスクは増える、次世代の負担を考えるべき、工事中の車両、土砂をどこに運ぶのか、などすべての方の発言は外環はいらないというものでした。外環特別委員会は12月5日、「むさしの地区外環問題協議会」と懇談会をもちましたが、4コミセンの責任ある地位の9名の方々から、外環道路の必要性が本当にあるのか、地下に直径16mのトンネル2本というのは地下に5階建てマンションが16km続くということで地下はみえないので地上より危険である、外環道路について勉強すればするほど不安になる、環境を守るのは大人の責任、外環はいらないということを自治体から発信してほしい、などの発言がありました。

12月4日の「武蔵野市都市計画審議会」では、東京都市計画道路の変更「都市高速道路外郭環状線」(東京都決定)の諮問に対し、「東京都は、「外環ノ2」について、廃止することも含め計画の方向性、検討のプロセスを早急に明らかにすること。」という付帯意見をつけています。

外環道の地上部(目白どおり〜東八道路の間)を通す街路「外環ノ2」計画については、今回の都市計画変更案にはふれられていません。東京都の都市計画道路として残るものとなっています。今回の都市計画変更は本線のみということですが、市長が都に提出した環境影響評価準備書に関する市長意見にもあるように、地表部の外環の2については、地域への多大な影響が予想され、その形態によっては、環境影響評価の予測が異なってくることもありえます。閑静な住宅地に40メートル道路を通すことは、たとえ本線が地下化されても、本線が地上にできるのと同じことです。

外環の2が、地上部街路として幅員40mの場合、武蔵野市内の対象家屋数は240棟です。つまり240棟の家が立ち退かなければなりません。計画幅40mの中には本宿こどもクラブ、第3中学校テニスコート、樫の実幼稚園、稲荷前駐在所、南町交番、南町市民農園などの公共施設が存在しています。また、計画線の近隣には、20mはなれて吉祥女子中・高等学校、60mはなれて本宿小学校、270mはなれて第3小学校など6つの小・中・高・大学があり、市立の保育園も東保育園、南保育園の2園が含まれています。コミセンは10mはなれて吉祥寺南町コミセンをはじめ、本宿コミセン、吉祥寺東コミセが、福祉施設では「そーらの家」、「ゆとりえ」があり、この他に、都営住宅、病院、防災広場、公園など市民にとってよく利用する公共施設などが沿線500m以内に33もあります。交差する道路も市道が7路線、都道は五日市街道・井の頭通りの2路線、私道が3路線あります。

東八道路は30mですが、郊外型量販店が多数進出し、車公害が増えています。調布・保谷線は36mですが、交差点は4〜500mごとにしかなく、生活道路が分断されています。これは、市内でも既存の26m幅の関前の5中近辺で経験したことです。

地域コミュニティーの分断、学区域の分断、交通の集中による大氣の汚染、緑の喪失、騒音、振動の増大、交通事故の多発、生活環境の変化など市民の生命や安全が脅かされることになります。

外環の本線と「外環ノ2」は一体の都市計画です。市長は、「外環ノ2」については「必要性を認識していない」と答弁してきています。

そこで質問します。「外環ノ2」については、「都市計画変更案に係る市長の意見」に「武蔵野市都市計画審議会」の付帯意見の立場で「『外環ノ2』については、廃止することも含め」と、ハッキリ書き込んでいただきたいと考えます。市長の見解を伺います。



2.視覚障害者が安全で、安心して歩ける、交差点について

吉祥寺駅東口交番前の交差点など吉祥寺駅周辺の交差点は混雑しているため、視覚障害者にとって信号を渡るのは神経を使います。点字ブロックで信号のところまではいけても、横断歩道には点字ブロックがありません。横断歩道の点字ブロックをエスコートゾーンといい、視覚障害のある方から評価されていますが、設置されているのは、市内でただひとつ、東口交番前だけです。

駅の周辺の他の横断歩道にもエスコートゾーンを設置することを考えてください。市長の見解を伺います。



3.「ゆとりえ」前の立教通りの歩道について

五日市街道と井の頭通りの間の市道1号、通称立教通りは、両面通行でム−バスや路線バスが通り、利用車両も多い道路です。直線で比較的広いため、30キロの速度制限もあるのですが、守られずスピードを出している車が多い道路です。

歩道は白線が引いてあるだけで、「ゆとりえ」を利用する高齢者や、自転車利用者にとってとても危険です。杉並区の管轄道路ですが、歩道をカラー舗装することや、速度制限を守るような方策を実施するなど、「人にやさしいみちづくり」の視点で改善することを考えてください。市の考えをお聞かせください。


以上で、質問を終わります。




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