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一般質問全文No.008 3月議会一般質問全文


吉祥寺を歩いて楽しい、安全で災害に強いまちづくり等について

市長は、1月に再開された吉祥寺グランドデザイン委員会で、武蔵野市を「市域全体が3つの駅からの徒歩圏におさまってしまうコンパクトなまち」と捉え、「歩いて楽しいまち武蔵野」「歩いて楽しいまち吉祥寺」にと提唱し、吉祥寺を家族連れでも安心して楽しく歩けるまちづくりを進めたいとしています。そして、市民が歩くことの効用を5つあげています。それは、 「市民が歩くことで、まちの資源を発見し、まちの課題を感じ、まちづくりに関心を持ち、まちづくりが進み、まちがより良くなり、まちを愛することにつながる。」「市民が歩くことで、まちの防犯、安全につながる。」「市民が歩くことで、市内で買い物をし、商店街が活性化する。」「市民が歩くことで、地域のコミュニケーションが増し、暖かな町になる。」「市民が歩くことで、市民の健康が増進し医療費などのかからないまちになる。」の5点です。市長は、歩行者空間を重視した吉祥寺の活性化を進めたいとしています。

そこで、今回は、吉祥寺のまちを楽しく歩けて、安全で災害にも強いまちにするために以下の3点の質問をします。



1.吉祥寺を歩いて楽しいまちづくりのために。

高齢者、障がい者や乳幼児を抱えた市民にとって、まちの中に安心して利用できるトイレがあることはとても重要なことです。私は、公園やまちづくりには公設のしゃれたトイレをはじめから計画し、だれもが安心して外出し、楽しめることを願い、大きな公園や利用者の多い公園にトイレの設置、学校や市の施設のトイレの洋式化、「だれでもトイレ」の増設など何回も質問してきました。

いま、吉祥寺駅周辺には、ロンロンやデパートなど大型店が開店している時間帯は、買い物をしていても、ぶらぶら歩いていても、お店のトイレを利用することができトイレに困ることはありません。しかし、デパートなどが閉店した後、利用できるトイレは、井の頭線ガード下のミカレットとハーモニカ横丁のトイレだけになります。

 ハーモニカ横丁のトイレは、ハーモニカ横丁の商店会・祥和会飲食部の所有で、清掃などすべての管理も商店会でしています。夜にハーモニカ横丁のお店を利用するお客さんはもちろんのこと、バス、タクシーの運転手や、買い物客も利用しています。今は男女共同使用のトイレで、利用したくても利用しにくいとのことです。商店会に、資金補助をし、男女別に改善をし、男性も女性も気兼ねなく利用できるようにすることを求めます。


2.吉祥寺を安全で災害に強いまちづくりのために

東京都防災会議の地震部会は2月16日、首都直下型地震が起きた場合の被害想定を公表しました。被害想定の見直しは、1997年以来、9年ぶりで、3月末までに想定の最終報告をまとめ、それをもとに東京都は2006年度に地域防災計画を見直します。

武蔵野市も、新たな被害想定に基づく地域防災計画の修正を行うことを市長は施政方針で述べています。17年度に実施した直下型地震の被害想定に基づき、武蔵野市直下で地震が発生した場合に想定される被害状況を把握し、災害対策業務の見直し等、武蔵野市地域防災計画の修正のために709万円の予算も組んでいます。今大きな問題になっているのは、不特定多数の外出者や帰宅困難者への対処の問題です。「武蔵野市地域防災計画」には、「市には、事業所、学校や買い物・娯楽施設が数多く存在し、日々、多くの通勤・通学・買い物客等が流入、滞在しているが、大地震により交通機能等が停止した場合、速やかに自宅に帰ることができない人たちが多数発生し、大きな混乱が予測される」としています。

私は昨年9月の第3回定例会で、不特定多数の人々の避難・誘導、責任体制について質問をしました。助役は[見直しの作業をしているので、これに盛り込もうと考えている」と答弁しています。

平成12年の「地域防災計画」時点では都の被害想定で帰宅困難者は東京都全域で371万人、武蔵野市は約2万7千人の想定でしたが、都の被害想定の見直しでは、392万人と増えています。当然武蔵野市内の帰宅困難者も増えることが予測されます。

(1)そこで、1点目に、東京都が東京都石油商業組合や、コンビニなどの企業と災害時に飲料水とトイレの提供を支援の内容とする、「災害時における帰宅困難者支援に関する協定書」を締結していることについてです。

東京都石油商業組合とは、2004年(平成16年)8月に「災害時における徒歩帰宅者支援に関する協定」を締結し、都内のガソリンスタンドの9割を越える店が加入しています。加入ガソリンスタンドにはステッカーが貼られており、災害時に1.徒歩帰宅者に対し一時休憩所として、飲料水及びトイレを提供する。2.徒歩帰宅者に対しラジオの音声をながしておくなどのメディアを活用した情報及び地図等による通行可能な道路に関する情報を提供する。3.徒歩帰宅者に対し簡易な応急手当などを行うほか、必要に応じて休息場所の提供または救急要請をすることの3点が支援の内容です。

また、フランチャイズ協会の中の安全対策委員会に属する13社と「災害時における帰宅困難者支援に関する協定」は昨年の8月、9月に締結しています。この13社には、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、エーエム・ピーエム、サンクスなどのコンビニが加盟しており、都内全体では5621店舗が加入しており、市内でも私がHPで調べたところ、53店舗あり、大部分は吉祥寺駅周辺にあります。

加入店は、入り口に15センチ四方ぐらいの「災害時には徒歩帰宅する皆様を支援します」「災害時帰宅支援ステーション」という文字の入った、黄色地に青のハートに足がついているマークのステッカーを貼っています。ステッカーには私の調べた範囲では、まだ貼られていないコンビニのほうがたくさんあります。支援の内容は、東京都石油商業組合と同様で、1.帰宅困難者に対し水道水及びトイレを提供すること。2.帰宅困難者に対し、地図等による道路情報、ラジオ等で知りえた通行可能な道路、近隣の避難場所に関する情報等を提供することです。

このような制度があることを知っていることは市民が外出先で災害にあった場合にも、とても役に立つことです。そこで伺います。

@市は、市内でこの協定を結んでいるガソリンスタンド、コンビニなどの現状を把握していますか。

A市民が災害時にこの制度を利用できるように、防災マップなどに制度のPRをしてください。市の見解を求めます。

(2)2点目は看板についてです。

「突き出し看板や日除け」は大きさや、地上からの高さなどに基準がありますが、路上の置き看板は巨大化し、歩行者や自転車に乗っている者にとても危険ですし、景観の面からも好ましくありません。道につきだした看板や置き看板、電柱につけられた看板は、災害のとき落下などで大きな障害になります。

現在、市の環境政策課、道路課などでの撤去の努力は認めます。市長は、施政方針の基本理念で、「広告看板が整理された街並みは、落ち着きが生まれ、控えめでおしゃれなデザインの看板は、品のよい店の雰囲気を伝えます。」と書いています。

災害時を考えて、置き看板の大きさの制限など考えられることを研究し、実施することについて、市の見解を伺います。

(3)3点目は、軽自動車の消防車の導入を研究する必要についてです。

わが市議団の向谷議員が、2003年に質問していますが、市川市では、狭あい道路だけではなく、交通渋滞や人ごみの中、障害物があっても早く目的地につけるメリットのある、車幅1.47メートルという四輪駆動の軽消防車を導入しています。軽消防車は、小さくても1分間に1200リットルの放水ができるポンプを装備し、ポンプは荷台からおろしてもつかえます。吉祥寺地域には、狭い道路が多いことにも増して、たえず渋滞や混雑しており、小型の軽消防車は初期消火に効果を期待できます。吉祥寺地域の消防団に導入することを関係部署で検討してください。

(4)4点目は、駅前広場に、防災広場の機能を持たせることについてです。

災害時には、吉祥寺駅の周辺は、吉祥寺にでてきた不特定多数の人々が集中することが予測されます。吉祥寺駅前の広場は、道路としていろいろの制約があるということですが、災害用簡易トイレをつくり、飲料水や簡易トイレなどの防災用品を備蓄する、おしゃれな災害用備蓄倉庫などを備えた防災避難広場の機能を持たせることを実現するために検討していただきたいと思います。市の見解を伺います。


3.バリアフリーのまちに

公会堂、本町コミセンには、エレベーターがありません。そのため、高齢者や障がい者が利用しにくい状況にあります。吉祥寺の駅から近いため、催し物への参加など便利なのですが、会議室のある2階や3階まで上がる階段を考えると参加したくても参加できないという声を多く聞きます。

エレベーター設置の技術は進歩し、建物のそとにエレベーターを設置するなど可能性は大きくなっています。エレベーターの設置を作る方向で検討してください。


以上、答弁を求め、一般質問を終わります。




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