授業ノート-神経学06
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-LESSON1 自律神経-
●自律神経
 すべて遠心性神経で、自動的、無意識的に働き、内臓器官の機能調節を行なっています。
  ・内臓感覚神経(求心性神経):内臓の感覚を中枢に伝えます。
  ・運動神経(遠心性神経):中枢の指令を各臓器の筋肉に伝えます。

●自律神経の種類
 1.交感神経:胸髄と腰髄から出て(胸腰系)、緊急時や運動時に働きます。
  ・神経節節前線維は有髄線維で、神経節節後線維は無髄線維です。
  ・神経終末における伝達物質はノルエピネフリン(ノルアドレナリン)です。

 2.副交感神経:脳幹と仙髄から出て(頭仙系)、安静時に働いています。
  ・神経節節前線維は有髄線維で、神経節節後線維は無髄線維です。
  ・神経終末における伝達物質はアセチルコリンです。

●自律神経の機能的特徴
 1.二重神経支配
  ・交感神経、副交感神経によって支配されます。
   ※例外:皮膚の小動脈や副腎髄質は交感神経支配のみです。

 2.拮抗性神経支配
  ・交感神経、副交感神経は反対の作用を及ぼします。
   ※例外:唾液腺はどちらも分泌促進です(粘液性か漿液性かの違い)。

 3.持続性神経支配
  ・交感神経か副交感神経かのどちらかが絶えず働きます。

 4.相反性神経支配
  ・交感神経と副交感神経は同時には働きません。
-LESSON2 自律神経の機能-
自律神経の機能
交感神経系 副交感神経系
瞳孔 散大 縮小
毛様体 放射状筋の収縮
(遠くを見るように調節)
輪状筋の収縮
(近くを見るように調節)
涙腺 血管収縮 血管拡張、分泌亢進
唾液腺 血管収縮、
酵素の少ないムチン産生
(粘液性の唾液)
血管拡張、
酵素に富んだ水分の多い分泌促進
(漿液性の唾液)
消化腺 分泌抑制 分泌亢進
膵臓 グルカゴン分泌 インスリン分泌
肝臓 グリコーゲン分解
胆嚢 弛緩 収縮
副腎髄質 アドレナリン分泌
腎臓 レニン分泌
気管・消化管平滑筋 弛緩 収縮
心洞房結節 心拍数増加 心拍数減少
心房室結節・伝導系 伝導速度増加 伝導速度減少
皮膚血管 収縮 拡張
筋血管 拡張 収縮
汗腺 発汗亢進 (神経支配なし)
立毛筋 収縮 (神経支配なし)
膀胱直腸平滑筋 筋緊張低下 収縮
膀胱肛門括約筋 筋緊張上昇(?) 弛緩