授業ノート-骨学04 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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-LESSON1 上肢帯- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●鎖骨 さこつ(clavicle) ・S字状に彎曲した棒状の骨で、内側の胸骨端、外側の肩峰端および中部からなります。 1.胸骨端 きょうこつたん ・胸骨関節面 きょうこつかんせつめん:先端にあり、胸骨の鎖骨切痕と関節します。 ・肋鎖靱帯圧痕 ろくさじんたいあっこん:下面にあり、肋鎖靱帯がつきます。 2.肩峰端 けんぽうたん ・肩峰関節面 けんぽうかんせつめん:肩甲骨の肩峰と関節します。 ・円錐靱帯結節 えんすいじんたいけっせつ:下面後部の彎曲部にあり、円錐靱帯がつきます。 ・菱形靱帯線 りょうけいじんたいせん:円錐靱帯結節から外側端まで続く線状の粗面で、菱形靱帯がつきます。 ●肩甲骨 けんこうこつ(scapula) ・逆三角形の扁平骨で、鎖骨のみと関節しています。 ・三角形の頂点をそれぞれ上角(じょうかく)、下角(かかく)、外側角(がいそくかく)といいます。 ・3つの辺は、上縁(じょうえん)、内側縁(ないそくえん)、外側縁(がいそくえん)といいます。 1.前面(肋骨面 ろっこつめん) ・肩甲下窩 けんこうかか:肩甲骨前面全体のくぼみです。 2.後面(背側面 はいそくめん) ・肩甲棘 けんこうきょく:上約1/3のところを横切って走る棚状の突隆です。 ・肩峰 けんぽう:肩甲棘の外側端にある、大きく扁平な突起です。 ・棘上窩 きょくじょうか:肩甲棘の上の陥凹です。 ・棘下窩 きょくかか:肩甲棘の下の陥凹です。 3.上縁 じょうえん ・肩甲切痕 けんこうせっこん:上縁外側部にある切れ込みです。 ・烏口突起 うこうとっき:肩甲切痕と関節窩との間から、前外側方へ突出した部分です。 4.外側角 がいそくかく ・関節窩 かんせつか:上腕骨の骨頭と関節する、卵円形のくぼみです。 ・肩甲頸 けんこうけい:関節窩の周辺で、やや細い部分です。 ・関節上結節 かんせつじょうけっせつ:関節窩の上方にあり、上腕二頭筋長頭がおこります。 ・関節下結節 けんせつかけっせつ:肩甲頸の下方にあり、上腕三頭筋長頭がおこります。 |
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-LESSON2 上腕、前腕部- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●上腕骨 じょうわんこつ(humerus) 1.上端 ・上腕骨頭 じょうわんこつとう:上内側方にある、半球状の部分です。肩甲骨関節窩と関節します。 ・解剖頸 かいぼうけい:上腕骨頭の周囲で、浅い溝がとりまく細い部分です。 ・大結節 だいけっせつ:上腕骨頭のすぐ外側にある大きな隆起です。 ・大結節稜 だいけっせつりょう:大結節の下方への延長部分で、表面が粗な骨稜です。 ・小結節 しょうけっせつ:大結節の内側前方にある隆起です。 ・小結節稜 しょうけっせつりょう:小結節の下方へのびる、表面が粗な骨稜です。 ・外科頸 げかけい:大結節、小結節の下方のくびれで、上端部で最も骨折しやすい部分です。 ・結節間溝 けっせつかんこう:大結節と小結節、大結節稜と小結節稜との間の溝です。 2.上腕骨体 ・三角筋粗面 さんかくきんそめん:上腕骨体の中央外側部にあり、三角筋が停止します。 ・橈骨神経溝 とうこつしんけいこう:後面の内上方から外下方へ斜走する浅い溝です。 3.下端 ・内側上顆 ないそくじょうか:内側方へ広がった部分です。 ・外側上顆 がいそくじょうか:外側方へ広がった部分です。 ・尺骨神経溝 しゃくこつしんけいこう:内側上顆の後面にある浅い溝で、尺骨神経が通ります。 ・上腕骨顆 じょうわんこつか:内側上顆と外側上顆との間の部分で、関節面をもちます。 ・上腕骨滑車 じょうわんこつかっしゃ:上腕骨顆の内側部で、尺骨の滑車切痕と関節します。 ・上腕骨小頭 じょうわんこつしょうとう:上腕骨顆の外側部で、橈骨頭と関節します。 ・鉤突窩 こうとつか:上腕骨滑車の前上方にあるくぼみです。 ・肘頭窩 ちゅうとうか:上腕骨滑車の後上方にあるくぼみです。 ・橈骨窩 とうこつか:上腕骨小頭の前上方にあるくぼみで、屈曲時に橈骨頭がはまります。 ●尺骨 しゃくこつ(ulna):前腕内側(小指側)の骨 1.上端 ・滑車切痕 かっしゃせっこん:深い切れ込みで、上腕骨滑車と関節します。 ・肘頭 ちゅうとう:滑車切痕の後上方への突出部分です。先端は前方へ曲がります。 ・鉤状突起 こうじょうとっき:滑車切痕の下部から前方に突出した部分です。 ・尺骨粗面 しゃくこつそめん:鉤状突起の前内側の下方にある粗面で、上腕筋が停止します。 ・橈骨切痕 とうこつせっこん:鉤状突起の外側のくぼみで、橈骨の関節環状面と関節します。 ・回外筋稜 かいがいきんりょう:橈骨切痕後縁から下方へ向かう稜線で、回外筋の起始です。 2.尺骨体 ・骨間縁 こつかんえん:尺骨体の外側縁で、橈骨骨間縁との間に前腕骨間膜を張ります。 3.下端(尺骨頭) ・尺骨頭 しゃくこつとう:尺骨の下端です。 ・関節環状面 かんせつかんじょうめん:尺骨頭の前外側で、橈骨の尺骨切痕と関節します。 ・茎状突起 けいじょうとっき:下端内側にある、下方への突出です。 ●橈骨 とうこつ(radius):前腕外側(母指側)の骨 1.上端(橈骨頭) ・橈骨頭 とうこつとう:円板状で上面に浅いくぼみがあり、上腕骨小頭と関節します。 ・関節環状面 かんせつかんじょうめん:橈骨頭の側面周囲で、尺骨の橈骨切痕と関節します。 2.橈骨体 とうこつたい ・骨間縁 こつかんえん:橈骨体の内側縁で、尺骨骨間縁との間に前腕骨間膜を張ります。 ・橈骨粗面 とうこつそめん:橈骨体前面で、上端近くに内側に隆起する部分です。 3.下端 ・茎状突起 けいじょうとっき:外側下方へ突出する部分で、基部に腕橈骨筋が停止します。 ・尺骨切痕 しゃくこつせっこん:下端の内側のくぼみで、尺骨頭と関節します。 ・手根関節面 しゅこんかんせつめん:下面にあり、手根骨と関節します。 ※茎状突起:茎状突起は、側頭骨、尺骨、橈骨、第3中手骨にあります。 |
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-LESSON3 手根骨- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●手根骨(carpal bone) ・8つの小骨で構成されており、手背側に凸彎したアーチ状をして並んでいます。 ・近位列(舟状・月状・三角・豆状骨)と遠位列(大菱形・小菱形・有頭・有鉤骨)があります。 ・内側手根隆起 ないそくしゅこんりゅうき:豆状骨と有鉤骨鉤でできる、手掌内側縁の隆起です。 ・外側手根隆起 がいそくしゅこんりゅうき:舟状骨結節と大菱形骨結節でできる、手掌外側縁の隆起です。 ・手根溝 しゅこんこう:内側手根隆起と外側手根隆起の間の深いくぼみです。 ・手根管 しゅこんかん:手根隆起間に屈筋支帯が張ってできた、トンネルのことです。 |
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●舟状骨 しゅうじょうこつ(scaphoid bone) ・舟状骨結節 しゅうじょうこつけっせつ:掌側面の高まりで、屈筋支帯がつきます。 ●月状骨 げつじょうこつ(lunate bone) ・近位面では橈骨と関節し、遠位では有頭骨の頭の部分と接します。 ●三角骨 さんかくこつ(triquetral bone) ・月状骨と有鉤骨にはさまれ、内側面に豆状骨をのせています。 ●豆状骨 とうじょうこつ(pisiform bone) ・一番小さい手根骨で、屈筋支帯がつきます。 ●大菱形骨 だいりょうけいこつ(trapezium bone) ・大菱形骨結節 だいりょうけいこつけっせつ:掌側面の高まりで、屈筋支帯がつきます。 ●小菱形骨 しょうりょうけいこつ(trapezoid bone) ・月状骨、大菱形骨、有頭骨、第2中手骨にはさまれており、4つの関節面をもちます。 ●有頭骨 ゆうとうこつ(capitate bone) ・近位列の方に向く、頭の部分があります。 ●有鈎骨 ゆうこうこつ(hamate bone) ・有鉤骨鉤 ゆうこうこつこう:掌側面の長い突起で、屈筋支帯がつきます。 |
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-LESSON4 中手骨、指骨- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●中手骨 ちゅうしゅこつ(metacarpal bone) ・母指側から順に、第1(I)、第2(II)、第3(III)、第4(IV)、第5(V)中手骨と呼びます。 ・第1中手骨は鞍関節面をもちます。 ・近位端を中手骨底、細い部分を中手骨体、遠位端を中手骨頭といいます。 ●基節骨 きせつこつ(proximal phalanx) ・母指側から順に、第1、第2、第3、第4、第5基節骨と呼びます。 ・中手骨と同様、基節骨底、基節骨体、基節骨頭をもちます。 ●中節骨 ちゅうせつこつ(middle phalanx) ・母指にはなく、第2、第3、第4、第5中節骨があります。 ・中手骨と同様、中節骨底、中節骨体、中節骨頭をもちます。 ●末節骨 まっせつこつ(distal phalanx) ・母指側から順に、第1、第2、第3、第4、第5末節骨と呼びます。 ・中手骨と同様、末節骨底、末節骨体、末節骨頭をもちます。 |
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