授業ノート-骨学03(体幹)
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-LESSON1 脊柱(頸椎)-
●頸椎 けいつい(cervical vertebra):C1〜C7
 1.第1頸椎(環椎 かんつい)
  ・椎体 ついたい:第1頸椎には椎体がないことが特徴です。
  ・外側塊 がいそくかい:左右両側にあります。
  ・前弓 ぜんきゅう:両外側塊の後面から弓状に出ています。
  ・後弓 こうきゅう:両外側塊の後面から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる輪状の孔です。
  ・前結節 ぜんけっせつ:前弓の前方に突出した部分です。
  ・後結節 こうけっせつ:後弓の後方に出た、小さな高まりです。
  ・歯突起窩 しとっきか:前弓の後面中央にある、第2頸椎歯突起との関節面です。
  ・横突起 おうとっき:外側塊から側方に向かって出ています。
  ・横突孔 おうとつこう:横突起の根元にあいています。椎骨動・静脈が通ります。
  ・上関節窩 じょうかんせつか:外側塊の上面にあり、後頭骨と関節しています。
  ・下関節窩 かかんせつか:外側塊の下面にあり、第2頸椎の上関節面と関節します。

 2.第2頸椎(軸椎 じくつい)
  ・椎体 ついたい:椎骨の前方下面にあって、横長の楕円状を呈しています。
  ・椎弓 ついきゅう:椎体後面の両側から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる輪状の孔です。
  ・椎弓根 ついきゅうこん:椎体とつながる部分で、椎弓の前部です。
  ・椎弓板 ついきゅうばん:椎弓の後部を指します。
  ・上椎切痕 じょうついせっこん:椎弓根の上縁にあります。
  ・下椎切痕 かついせっこん:椎弓根の下縁にあります。
  ・椎間孔 ついかんこう:上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕との間のすきまです。
  ・歯突起 しとっき:椎体の上方に突出しています。
  ・前関節面 ぜんかんせつめん:歯突起前面にあり、第1頸椎の前弓と関節します。
  ・後関節面 こうかんせつめん:歯突起後面にあり、環椎横靱帯(かんついおうじんたい)が通ります。
  ・棘突起 きょくとっき:椎弓の後端から後下方へ向かって出ています。先端は2分しています。
  ・横突起 おうとっき:左右の椎弓と椎弓根の境界から側方に向かって出ています。
  ・横突孔 おうとつこう:横突起の根元にあいています。椎骨動・静脈が通ります。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:椎弓根の上面にあり、第1頸椎の下関節窩と関節します。
  ・下関節面 かかんせつめん:椎弓板と横突起の間にあり、第3頸椎の上関節面と関節します。

 3.第3〜第6頸椎
  ・椎体 ついたい:椎骨の前部にあって、横長の楕円状を呈しています。
  ・椎弓 ついきゅう:椎体後面の両側から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる半円状の孔です。
  ・椎弓根 ついきゅうこん:椎体とつながる部分で、椎弓の前部です。
  ・椎弓板 ついきゅうばん:椎弓の後部を指します。
  ・上椎切痕 じょうついせっこん:椎弓根の上縁にあります。
  ・下椎切痕 かついせっこん:椎弓根の下縁にあります。
  ・椎間孔 ついかんこう:上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕との間のすきまです。
  ・棘突起 きょくとっき:椎弓の後端から後下方へ向かって出ています。先端は2分しています。
  ・横突起 おうとっき:左右の椎弓と椎弓根の境界から側方に向かって出ています。
  ・横突孔 おうとつこう:横突起の根元にあいています。椎骨動・静脈が通ります。
  ・上関節突起 じょうかんせつとっき:椎弓根の後方から上方へ出ています。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:上関節突起にあり、1つ上の椎骨の下関節面と関節します。
  ・下関節突起 かかんせつとっき:椎弓根の後方から下方へ出ています。
  ・下関節面 かかんせつめん:下関節突起にあり、1つ下の椎骨の上関節面と関節します。

 4.第6頸椎の高さにあるもの
  ・甲状軟骨下角(こうじょうなんこつかかく)
  ・反回神経(はんかいしんけい)が下喉頭神経(かこうとうしんけい)として喉頭に入る部分
  ・気管、食道の起始部
  ・頸動脈結節 けいどうみゃくけっせつ
  ・中頸交感神経節(ちゅうけいこうかんしんけいせつ)と鎖骨下ワナ(さこつかワナ)
  ・下甲状腺動脈(かこうじょうせんどうみゃく)および椎骨動脈が第6頸椎の横突孔に入る部分

 5..第7頸椎(隆椎 りゅうつい)
  ・椎体 ついたい:椎骨の前部にあって、横長の楕円状を呈しています。
  ・椎弓 ついきゅう:椎体後面の両側から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる半円状の孔です。
  ・椎弓根 ついきゅうこん:椎体とつながる部分で、椎弓の前部です。
  ・椎弓板 ついきゅうばん:椎弓の後部を指します。
  ・上椎切痕 じょうついせっこん:椎弓根の上縁にあります。
  ・下椎切痕 かついせっこん:椎弓根の下縁にあります。
  ・椎間孔 ついかんこう:上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕との間のすきまです。
  ・棘突起 きょくとっき:椎弓の後端から後下方へ出ています。先端は2分していません。
  ・横突起 おうとっき:左右の椎弓と椎弓根の境界から側方に向かって出ています。
  ・横突孔 おうとつこう:横突起の根元にあいています。大きさは小さく椎骨動脈は通りません。
  ・上関節突起 じょうかんせつとっき:椎弓根の後方から上方へ出ています。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:上関節突起にあり、1つ上の椎骨の下関節面と関節します。
  ・下関節突起 かかんせつとっき:椎弓根の後方から下方へ出ています。
  ・下関節面 かかんせつめん:下関節突起にあり、1つ下の椎骨の上関節面と関節します。
-LESSON2 脊柱(胸椎以下)-
●胸椎 きょうつい(thoracic vertebra):T1〜T12
  ・椎体 ついたい:椎骨の前部にあって、ハート型をしています。
  ・椎弓 ついきゅう:椎体後面の両側から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる輪状の孔です。
  ・椎弓根 ついきゅうこん:椎体とつながる部分で、椎弓の前部です。
  ・椎弓板 ついきゅうばん:椎弓の後部を指します。
  ・上椎切痕 じょうついせっこん:椎弓根の上縁にあります。
  ・下椎切痕 かついせっこん:椎弓根の下縁にあります。
  ・椎間孔 ついかんこう:上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕との間のすきまです。
  ・棘突起 きょくとっき:椎弓の後端から後下方へ向かって出ています。
  ・横突起 おうとっき:左右の椎弓と椎弓根の境界から側方に向かって出ています。
  ・横突肋骨窩 おうとつろっこつか:第1〜10胸椎横突起の先端にあり、肋骨結節と連結します。
  ・上肋骨窩 じょうろっこつか:第1胸椎椎体の側面後端の上方にあり、肋骨頭に連結します。
     第2〜10胸椎椎体では、上の椎骨の下肋骨窩と合して、1つの肋骨頭に連結します。
  ・下肋骨窩 かろっこつか:第1〜9胸椎椎体の側面後端の下方にあり、肋骨頭に連結します。
  ・肋骨窩 ろっこつか:第11・12胸椎椎体の側面中央にあり、各々第11・12肋骨に連結します。
  ・上関節突起 じょうかんせつとっき:椎弓根の後方から上方へ出ています。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:上関節突起にあり、1つ上の椎骨の下関節面と関節します。
  ・下関節突起 かかんせつとっき:椎弓根の後方から下方へ出ています。
  ・下関節面 かかんせつめん:下関節突起にあり、1つ下の椎骨の上関節面と関節します。


●腰椎 ようつい(lumbar vertebra):L1〜L5
  ・椎体 ついたい:椎骨の前部にあって、楕円状を呈しています。
  ・椎弓 ついきゅう:椎体後面の両側から弓状に出ています。
  ・椎孔 ついこう:椎体と椎弓の間にできる菱形の孔です。
  ・椎弓根 ついきゅうこん:椎体とつながる部分で、椎弓の前部です。
  ・椎弓板 ついきゅうばん:椎弓の後部を指します。
  ・上椎切痕 じょうついせっこん:椎弓根の上縁にあります。
  ・下椎切痕 かついせっこん:椎弓根の下縁にあります。
  ・椎間孔 ついかんこう:上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕との間のすきまです。
  ・棘突起 きょくとっき:椎弓の後端から後方へ向かって水平に出ています。
  ・横突起 おうとっき:上関節突起の外側面に癒合しながら後方に向かって突出しています。
  ・乳様突起 にゅうようとっき:横突起の先端にある隆起です。
  ・副突起 ふくとっき:乳様突起の外下方から突出しています。
  ・肋骨突起 ろっこつとっき:左右の椎弓と椎弓根の境界から側方に向かって出ています。
  ・上関節突起 じょうかんせつとっき:椎弓根の後方から上方へ垂直に出ています。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:上関節突起にあり、1つ上の椎骨の下関節面と関節します。
  ・下関節突起 かかんせつとっき:椎弓根の後方から下方へ垂直に出ています。
  ・下関節面 かかんせつめん:下関節突起にあり、1つ下の椎骨の上関節面と関節します。


●仙骨 せんこつ(sacrum):S
 ・5個の仙椎が癒合して1個の仙骨になっています。

 1.前面
  ・仙骨底 せんこつてい:仙骨の上端のことです。
  ・仙骨尖 せんこつせん:仙骨の下端のことです。下面で尾骨と連結します。
  ・岬角 こうかく:仙骨底の前縁に張り出した部分です。
  ・横線 おうせん:各仙椎の癒合を示す4本の線です。
  ・前仙骨孔 ぜんせんこつこう:各横線の両端にあります。

 2.後面
  ・正中仙骨稜 せいちゅうせんこつりょう:仙椎の棘突起が癒合した、縦の稜線です。
  ・中間仙骨稜 ちゅうかんせんこつりょう:仙椎の関節突起が癒合した、縦の稜線です。
  ・外側仙骨稜 がいそくせんこつりょう:仙椎の横突起にあたる、波状の隆起です。
  ・後仙骨孔 こうせんこつこう:前面の前仙骨孔に対応してあいています。
  ・上関節突起 じょうかんせつとっき:中間仙骨稜の上部から後上方へ出ています。
  ・上関節面 じょうかんせつめん:上関節突起にあり、腰骨の下関節面と関節します。
  ・仙骨角 せんこつかく:左右両側の中間仙骨稜下部に突出しています。
  ・仙骨管 せんこつかん:仙椎の椎孔にあたり、脊髄神経の束(馬尾 ばび)が入ります。
  ・仙骨裂孔 せんこつれっこう:仙骨管の下口にあたり、後面に向かってあいています。

 3.側面
  ・耳状面 じじょうめん:耳状の関節面で、腸骨の耳状面と関節します。


●尾骨 びこつ(coccyx):Co
 ・3〜5個の尾椎が癒合して1個の尾骨になっています。仙骨の仙骨尖と連結します。
 ・尾骨角 びこつかく:上関節突起に相当します。
 ・横突起 おうとっき:短い横突起です。
-LESSON3 胸郭-
●肋骨 ろっこつ(rib)
 ・胸郭の側壁をつくる、12対の弓状の長い骨です。
 ・本来は軟骨ですが、後部は骨化して肋硬骨になり、前部はそのまま肋軟骨として残ります。
 ・真肋 しんろく:第1〜7肋軟骨は直接胸骨につくため、真肋といいます。
 ・仮肋 かろく:第8〜12肋軟骨は直接胸骨につかないため、仮肋といいます。
 ・遊離肋 ゆうりろく:第11・12肋骨は胸骨と連結せず、遊離しているため、遊離肋といいます。

 1.第1〜10肋骨
  ・肋骨頭 ろっこつとう:肋骨の後端で、胸椎体と関節します。
  ・肋骨頭稜 ろっこつとうりょう:肋骨頭にあり、胸椎体との関節面を上下に分けます。
  ・肋骨頸 ろっこつけい:肋骨頭に続く部分です。
  ・肋骨結節 ろっこつけっせつ:肋骨頸の外側端の突出で、関節面と粗面からなります。
  ・肋骨結節関節面 ろっこつけっせつかんせつめん:胸椎横突起と関節します。
  ・肋骨結節粗面 ろっこつけっせつそめん:外側肋横突靱帯がつきます。
  ・肋骨体 ろっこつたい:前方に向かって彎曲した部分です。
  ・肋骨角 ろっこつかく:肋骨体で最も強く彎曲した部分です。
  ・肋骨溝 ろっこつこう:肋骨体の内側面下縁にみられます。肋間動脈・静脈・神経が走ります。
  ・前斜角筋結節 ぜんしゃかくきんけっせつ:第1肋骨体上面中央にある小隆起です。
  ・鎖骨下動脈溝 さこつかどうみゃくこう:前斜角筋結節の後部にある溝です。
  ・鎖骨下静脈溝 さこつかじょうみゃくこう:前斜角筋結節の前部にある溝です。
  ・前鋸筋粗面 ぜんきょきんそめん:第2肋骨の外面中央部にあります。

 2.第11・12肋骨
  ・肋骨頭:肋骨の後端で、胸椎体と関節します。
  ・肋骨頸 ろっこつけい:肋骨頭に続く部分ですが、第11・12肋骨では不鮮明です。
  ・肋骨体 ろっこつたい:第1〜10肋骨に比べて、彎曲は弱く、肋骨結節や肋骨溝を欠きます。

 3.肋軟骨(ろくなんこつ)
  ・第1〜7肋軟骨は直接胸骨につき、第8〜10肋軟骨はすぐ上の肋軟骨に連結します。


●胸骨 きょうこつ(sternum)
 1.胸骨柄 きょうこつへい:胸骨の上部で、六角形に近い形をしています。
  ・頸切痕 けいせっこん:上縁にある切れ込みで、皮下で容易に触れられます。
  ・鎖骨切痕 さこつせっこん:頸切痕の斜め下方にあり、鎖骨の胸骨端と関節します。
  ・第1肋骨切痕 だいいちろっこつせっこん:第1肋軟骨と関節します。
  ・第2肋骨切痕 だいにろっこつせっこん:胸骨体の上端にまたがり、第2肋軟骨と関節します。

 2.胸骨体 きょうこつたい:胸骨柄の下部にある長い部分です。
  ・第2肋骨切痕 だいにろっこつせっこん:胸骨柄の下端から続き、第2肋軟骨と関節します。
  ・第3〜7肋骨切痕:それぞれ、第3〜7肋軟骨と関節します。
  ・胸骨角 きょうこつかく:胸骨柄と胸骨体の結合部で、前方に突出した部分です。

 3.剣状突起 けんじょうとっき:胸骨下端の細長い突起です。
-LESSON4 脊柱の機能-
1.体幹部において支柱となります。
2.体軸の方向を決定します。
3.脊柱管を構成し、脊髄を保護します。
4.固有背筋などに筋の付着部を提供します。