授業ノート-筋学04
「まえいき」トップページ> 授業ノート> 筋学04
●筋名の表記について
 ・読み方、英名については、筋の一覧を参照してください。
-LESSON1 固有背筋群-
■板状筋群■
筋名 起始 停止 作用 神経
頭板状筋 第4頸椎〜第3胸椎棘突起 乳様突起、
後頭骨
頭部の背屈、
回旋
頸神経後枝(T2/5
頸板状筋 第3〜5胸椎棘突起 第1〜2頸椎横突起 頭部の背屈、
回旋
頸神経後枝(T2/5
■脊柱起立筋群■
筋名 起始 停止 作用 神経
腸肋筋(頸腸肋筋) 上部・中部肋骨 中部頸椎の横突起 頸部の後屈、側屈 脊髄神経後枝
腸肋筋(胸腸肋筋) 第7〜12肋骨の肋骨角の内側面 第1〜6肋骨角 胸部の後屈、
側屈
脊髄神経後枝
腸肋筋(腰腸肋筋) 腸骨稜 第5〜12肋骨角 下部脊椎の後屈、
側屈
脊髄神経後枝
最長筋(頭最長筋) 第3頸椎〜第3胸椎横突起 乳様突起 頭部の側屈、
背屈
脊髄神経後枝
最長筋(頸最長筋) 第1〜6胸椎横突起 第2〜7頸椎横突起 頸部の背屈、
側屈
脊髄神経後枝
最長筋(胸最長筋) 腸骨稜、
第1腰椎〜第4仙椎棘突起、
第1〜2腰椎乳頭突起、
第7〜12胸椎横突起
腰椎肋骨突起、
腰椎副突起、
第2〜12肋骨角、
第1〜12胸椎横突起
脊柱の側屈、
背屈
脊髄神経後枝
棘筋(頭棘筋) 下部頸椎・上部胸椎棘突起 後頭骨 頭部の背屈 脊髄神経後枝
棘筋(頸棘筋) 第6頸椎〜第2胸椎棘突起 第2〜4頸椎棘突起 頸部の背屈 脊髄神経後枝
棘筋(胸棘筋) 第11腰椎〜第2腰椎棘突起 第2〜9胸椎棘突起 脊柱の背屈 脊髄神経後枝
■横突棘筋群■
筋名 起始 停止 作用 神経
半棘筋(頭半棘筋) 第4頸椎〜第6胸椎横突起 上・下項線間 頭部の背屈、
回旋
脊髄神経後枝
半棘筋(頸半棘筋) 第1〜6胸椎横突起 第2〜5頸椎棘突起 頭部の背屈 脊髄神経後枝
半棘筋(胸半棘筋) 第6〜12胸椎横突起 第6頸椎〜第6胸椎棘突起 脊柱の背屈 脊髄神経後枝
多裂筋 仙骨、
仙腸靱帯、
腰椎乳頭突起、
胸椎横突起、
頸椎関節突起
上位脊椎の棘突起
(2〜4椎骨をまたぐ)
脊柱の背屈、
わずかの回旋
脊髄神経後枝
回旋筋(頸回旋筋) 頸椎下関節突起 隣接する椎骨の椎弓、
あるいは棘突起根部
頸部の強い回旋 脊髄神経後枝
回旋筋(胸回旋筋) 胸椎横突起 隣接する椎骨の棘突起根部 胸椎部の強い回旋 脊髄神経後枝
回旋筋(腰回旋筋) 腰椎乳頭突起 隣接する椎体の棘突起根部 腰椎部の強い回旋 脊髄神経後枝
■その他■
筋名 起始 停止 作用 神経
棘間筋 隣接する棘突起間を結ぶ 脊柱各部位の背屈 脊髄神経後枝
横突間筋 隣接する横突起間を結ぶ 脊柱各部位の側屈 脊髄神経後枝・前枝
大後頭直筋 軸椎棘突起 下項線の中央部 頭部の背屈、
回旋
後頭下(C1後枝)
小後頭直筋 環椎後突起 下項線 頭部の背屈 後頭下(C1後枝)
上頭斜筋 環椎横突起 下項線 頭部の側屈、
背屈
後頭下(C1後枝)
下頭斜筋 軸椎棘突起 環椎横突起 頭部の背屈、
回旋
頸神経後枝(C1/2
●ポイント
 ・「固有背筋群」とは、脊髄神経後枝由来のものを指します。
 ・「頭○○筋」は頭部の運動、「頸○○筋」は頸部の運動、「胸○○筋」は脊椎の運動、「腰○○筋」は下部脊椎の運動に関与します。
-LESSON2 胸・腹・腰部の筋-
■斜筋群■
筋名 起始 停止 作用 神経
外肋間筋 上位肋骨の下縁 下位肋骨の上縁 肋骨の挙上(吸気) 肋間(T1/11
内肋間筋 下位肋骨の上縁 上位肋骨の下縁 肋骨の下制(呼気) 肋間(T1/11
最内肋間筋 内肋間筋の内面に重なる 内肋間筋の補助 肋間(T1/11
肋骨挙筋 第7頸椎〜第11胸椎の横突起 肋骨 肋骨の挙上(吸気) 脊髄神経後枝(C8/11
肋下筋 肋骨下縁 第10〜12肋骨の上縁 肋骨の挙上(吸気) 肋間(T1/11
胸横筋 胸骨後面 第2〜6肋軟骨 肋骨の下制(呼気) 肋間(T2/6
上後鋸筋 第6頸椎〜第2胸椎の棘突起 第2〜5肋骨 肋骨の挙上(吸気) 肋間(T1/4
錐体筋 恥骨 白線 体幹の前屈、
腹直筋の補助
肋間(T12
外腹斜筋 第5〜12肋骨 腹直筋鞘、
白線、
腸骨稜
体幹の回旋・側屈、
肋骨の下制(呼気)、
腹圧の上昇
肋間(T5/12
内腹斜筋 胸腰筋膜、
腸骨稜、
鼡径靱帯
第10〜12肋骨、
腹直筋鞘、
白線、
恥骨
体幹の前屈・回旋、
肋骨の下制(呼気)、
腹圧の上昇
肋間(T8/12
腸骨鼡径、
腸骨下腹
腰方形筋 腸骨稜、
胸腰筋膜
第12肋骨、
腰椎横突起
腰椎の側屈 肋間(T8/12
腸骨鼡径、
腸骨下腹、
陰部大腿
腹横筋 第7〜12肋骨、
胸腰筋膜、
腸骨稜、
鼡径靱帯
腹直筋鞘、
白線、
恥骨
腹圧の上昇 肋間(T7/12
腸骨鼡径、
腸骨下腹、
陰部大腿
下後鋸筋 第10胸椎〜第2腰椎の棘突起 第9〜12肋骨 肋骨の下制(呼気) 肋間(T9/12
■その他■
筋名 起始 停止 作用 神経
横隔膜 剣状突起、
第7〜12肋骨・肋軟骨、
腰椎の前面
腱中心 胸腔を拡大(吸気) 横隔(C3/5
腹直筋 剣状突起、
第5〜7肋軟骨
恥骨結合 肋骨の下制 肋間(T7/12
●ポイント
 ・外肋間筋と内肋間筋、外腹斜筋と内腹斜筋の走行がクロスしていることに注意。
 ・呼吸との関連も注意。最低限の知識、横隔膜と外肋間筋が呼気に関係していることは重要。
 ・肋間神経の支配と、肋骨への付着部位はほぼ一致します。
-LESSON3 骨盤底の筋-
■尿生殖三角■
筋名 起始 停止 作用 神経
球海綿体筋(男) 陰茎下部の結合組織 正中縫線、
会陰腱中心
陰茎の基部を圧迫し硬くさせ、尿や精液を排泄 陰部(S2/5
球海綿体筋(女) 陰核基部の結合組織 会陰腱中心 陰核を圧迫し硬くさせ、膣口を狭める 陰部(S2/5
坐骨海綿体筋 坐骨枝、
坐骨結節
陰茎脚、
陰核脚
陰茎や陰核を圧迫し硬くさせる 陰部(S2/5
浅会陰横筋 坐骨枝 会陰腱中心 陰茎や陰核を圧迫し硬くさせる 陰部(S2/5
深会陰横筋 坐骨枝 尿生殖隔膜の正中縫線 左右両側の筋で会陰体をつなぐ 陰部(S2/5
尿道括約筋(男) 坐骨枝、
恥骨枝
陰茎基部の正中縫線、
内部線維は尿道を取り囲む
尿道を閉じ、前立腺や尿道球腺を圧迫 陰部(S2/5
尿道括約筋(女) 坐骨枝、
恥骨枝
正中縫線、
内部線維は尿道を取り囲む
尿道を閉じ、膣や大前庭腺を圧迫 陰部(S2/5
■肛門三角■
筋名 起始 停止 作用 神経
尾骨筋 坐骨棘 尾骨 尾骨や尾椎を屈曲 仙骨(S4/5
外肛門括約筋 尾骨の腱 肛門を取り囲む 肛門を閉じる 陰部(S2/4
肛門挙筋(腸骨尾骨筋) 坐骨棘、
恥骨
尾骨 骨盤底を緊張させる、
骨盤臓器を支持、
尾骨を屈曲
陰部(S2/4
肛門挙筋(恥骨尾骨筋) 恥骨の内側縁 尾骨 骨盤底を緊張させる、
骨盤臓器を支持、
尾骨を屈曲
陰部(S2/4
●ポイント
 ・学校ではほとんど扱いませんが、尿道括約筋は脊髄損傷で重要になります。