授業ノート-解剖生理学11
「まえいき」トップページ> 授業ノート> 解剖生理学11
-LESSON1 腎臓と尿の生成-
1.腎臓(じんぞう)の機能
 ・血中の代謝産物、有害物質の除去
 ・血漿中の組成の調節
 ・血液浸透圧やpHの調節 ※pHを調節する臓器は肺と腎臓です。
 ・体液量の調節

2.原尿(げんにょう):腎臓で血液を濾過して作られます。
 ・1日100〜200リットル作られます。
 ・大部分が水分で、尿素や尿酸、Naclなどが含まれます。
 ・糖やアミノ酸も微量含まれますが、蛋白質や血球成分はありません。

3.尿:原尿が尿細管(にょうさいかん)で再吸収されたものです。
 ・1日1.0〜1.5リットル作られます(99%の原尿は再吸収されます)。
 ・比重は1.015〜1.030、pHは4.8〜7.5(弱酸性)です。
 ・大部分が水分で、尿素や尿酸、Nacl、アンモニアなどが含まれます。
 ・糖や蛋白質、血球成分はありません。
尿生成のしくみ
(分泌) (腎臓) (再吸収)
糸球体(しきゅうたい)
ボウマン腔:原尿を生成
原尿の65%
水分、アミノ酸、ブドウ糖、
Na+、K+、Ca2-、HCO3-、Cl-
H+、NH3 近位尿細管
ヘンレループ 原尿の15%
K+、H+、NH3 遠位尿細管 水分、Na+、HCO3-
H+ 集合管 水分、Na+

-LESSON2 尿量の調節-
●レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
 ・レニン分泌の調節(増加する要因)
  (1)細動脈内圧減少(腎血流の減少)
  (2)尿細管Na+再吸収の減少(Na+低下による細胞外液量の低下)
  (3)腎臓の交感神経の興奮
 ・アルドステロン:副腎皮質から分泌され、ナトリウムイオンの再吸収に関与します。

●バソプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH):尿量を調節する、下垂体後葉のホルモンです。
尿量の調節
アンジオテンシノーゲン
レニン →
アンジオテンシンT
アンジオテンシン変換酵素 →
アンジオテンシンU
副腎皮質 下垂体後葉 血管
アルドステロン バソプレッシン 収縮
Na+確保(再吸収) 水確保(再吸収) 血圧確保(上昇)

-LESSON3 尿管-
●尿管:尿を膀胱に輸送する導管です。吸収や分泌には関与しません。
 ・蠕動運動によって尿は移送されますが、尿管口が閉鎖するため逆流はしません。
 ・尿管の生理的狭窄部位
  (1)腎盂(じんう)尿管移行部
  (2)大動脈との交差部
  (3)尿管膀胱移行部
-LESSON4 膀胱-
●膀胱の機能
 (1)蓄尿:膀胱内に尿がたまると、膀胱内圧が上昇し、膀胱平滑筋が弛緩します。
 (2)排尿:膀胱内圧が急に上昇すると、膀胱の伸展が大脳に伝わり、尿意が生じます。
排尿反射
尿生成
膀胱内に蓄尿(蓄尿反射)→
膀胱内圧上昇
仙髄にある排尿中枢を刺激
排尿