授業ノート-理学療法評価学02
「まえいき」トップページ> 授業ノート> 理学療法評価学02
-LESSON1 形態測定(身体測定)の項目-
1.身長・体重
  人体の長軸方向の成長指標と身体の全組織の充実度合いを表したものです。

2.体格指数(比体重、比胸囲、比座高、Rohrer指数、Kaup指数、body mass indexなど)
  発育の測定を組み合わせて1つの指数としたものです。

3.四肢長・肢節長(下肢長/棘果長、転子果長、大腿長、下腿長、上肢長、上腕長、前腕長など)
  上肢、下肢あるいは各肢節ごとの長さです。

4.四肢周径(上腕周径、前腕周径、大腿周径、下腿周径など)
  上肢、下肢の各肢節ごとの周囲長(太さ)です。

5.その他(指極、頭囲、胸囲、腹囲、座高、姿勢など)

●形態測定では、測定点の触診(パルペーション)ができることが重要です。
-LESSON2 形態測定上の注意事項-
1.同種目の測定には、同一人物が測定するようにします。
2.測定時刻は、日内・日差変動に留意します。
3.測定部位は原則として、衣服を脱がせて測定します。
4.測定目的を充分に患者に説明します。
5.巻尺はよじれたり、たるんだりしないように留意します。
6.イレギュラーについては、必ずその旨を記載しておきます。
 ・破格(解剖学上の部品が足りない)の場合
 ・教科書どおりの肢位で測定できなかった場合
-LESSON3 体重指数(BMI)-
体重指数(BMI:Body Mass Index):肥満を測定する指標です。

 BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

   ※身長の単位がメートルなので注意が必要です。
BMIの数値と肥満度
18.5未満 やせている
18.5〜24.9 普通
25.0〜29.9 やや肥満
30.0以上 肥満

-LESSON4 四肢長の測定で把握できること-
●測定内容
 1.左右の四肢長の比較
 2.骨折の転位の有無
 3.骨盤の傾斜と腰椎の彎曲
 4.肘・股・膝などの関節拘縮
 5.切断の長さを決める

●測定器具:巻尺
●測定肢位:上肢・下肢の完全伸展位
●測定値:単位はcm(センチメートル)、小数点第1位まで表記
-LESSON5 四肢長の測定方法-
1.上肢長
 ・測定肢位:座位または立位で、解剖学的肢位(上肢を体側に下垂、肘関節伸展、前腕回外、手関節中間位)
 ・測定点:肩峰外側端〜橈骨茎状突起、あるいは第3指先端までの最短距離
 ※肩峰の触診:肩甲棘をたどっていくと、肩峰に触れます。

2.上腕長
 ・測定肢位:座位または立位で、解剖学的肢位(上肢を体側に下垂、肘関節伸展、前腕回外、手関節中間位)
 ・測定点:肩峰外側端〜上腕骨外側上顆

3.前腕長
 ・測定肢位:座位または立位で、解剖学的肢位(上肢を体側に下垂、肘関節伸展、前腕回外、手関節中間位)
 ・測定点:上腕骨外側上顆〜橈骨茎状突起

4.下肢長(棘果長)
 ・測定肢位:背臥位で骨盤を水平にして、下肢を伸展させ、股関節を内外旋中間位
 ・測定点:上前腸骨棘(ASIS)〜内果

5.下肢長(転子果長)
 ・測定肢位:背臥位で骨盤を水平にして、下肢を伸展させ、股関節を内外旋中間位
 ・測定点:大転子〜外果
 ※左右の棘果長・転子果長を測定し、左右値に違いがある場合は、股関節異常のサインです。

6.大腿長
 ・測定肢位:背臥位で下肢を伸展、股関節を内外旋中間位
 ・測定点:大転子〜大腿外側上顆

7.下腿長
 ・測定肢位:背臥位で下肢を伸展、股関節を内外旋中間位
 ・測定点:大腿外側上顆〜外果

8.指極(しかん)
 ・測定点:両手の第3指端

9.切断端(上腕切断端長)
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:肩峰〜断端末

10.切断端(前腕切断端長)
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:上腕骨外側上顆〜断端末

11.切断端(大腿切断端長)
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:坐骨結節〜断端末

12.切断端(下腿切断端長)
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:膝外側関節裂隙〜断端末
-LESSON6 周径測定で把握できること-
●測定内容
 1.身体の栄養状態
 2.筋の萎縮
 3.筋の発達の程度
 4.浮腫・腫脹の程度
 5.切断肢の成熟度
 6.呼吸機能の状態

●測定器具:巻尺(締め付けないように留意)
●測定肢位:上肢・下肢の完全伸展位
●測定値:単位はcm(センチメートル)、小数点第1位まで表記
-LESSON7 周径の測定方法-
1.上腕周径
 ・測定肢位:上肢を体側に下垂した肘伸展位
 ・測定点:上腕二頭筋の最大膨隆部の長軸に巻尺を直角にあてる

2.前腕周径
 ・測定肢位:上肢を体側に下垂した肘伸展位
 ・測定点:前腕近位側の最大膨隆部の長軸に巻尺を直角にあてる

3.大腿周径
 ・測定肢位:下肢をやや開排位(股関節屈曲・外転位)にして、膝伸展位
 ・測定点:膝蓋骨上縁より2.5cmごとに測り、巻尺は大腿軸に直角にあてる
 ※「膝蓋骨上縁何cm周径」と、測定点を明記することが必要です。

4.下腿周径
 ・測定肢位:下肢をやや開排位(股関節屈曲・外転位)にして、膝伸展位
 ・測定点:下腿の最大膨隆部(腓腹筋最大部)の長軸に巻尺を直角にあてる

5.頭囲
 ・測定肢位:座位または立位で、上肢を下垂させた姿勢
 ・測定点:眉間と外後頭隆起の高さを通る水平線ではかる

6.胸囲
 ・測定肢位:座位または立位で、上肢を下垂させた姿勢(呼吸を楽にしてはかる)
 ・測定点:乳頭の直上の高さと肩甲骨下角の直下の高さを通る水平線
 ※乳房の大きさで誤差の出やすい女性は、肩甲骨下角を目安とします。
 ※胸郭拡張差:安静呼息時の値と安静吸息時の値の差で、肺機能評価に用います。

7.腹囲
 ・測定肢位:座位または立位で、上肢を下垂させた姿勢
 ・測定点:第12肋骨と腸骨稜の中間を通る水平線で、最も細い部分

8.殿囲
 ・測定肢位:立位で、上肢を下垂させた姿勢
 ・測定点:殿部の最大突出部で、大転子と上前腸骨棘の間の部位で測定

9.上肢切断端の周径
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:腋窩より2.5cm間隔で断端先端まではかる

10.前腕切断端の周径
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:上腕骨外側上顆より2.5cm間隔で断端先端まではかる

11.大腿切断端の周径
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:坐骨結節より2.5cm間隔で断端先端まではかる

12.下腿切断端の周径
 ・測定肢位:特定せず
 ・測定点:膝外側関節裂隙より5cm間隔で断端先端まではかる