授業ノート-義肢装具学07
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-LESSON1 手術前の評価-
1.身長、体重(切断前に必ず)
2.下肢長
3.下肢周径
4.関節可動域
5.徒手筋力検査
6.歩行能力
7.疼痛
8.感覚、血行
9.姿勢の観察
10.術後のスケジュール:理学療法士ができること、サポートできることを示します。
11.心理状態
-LESSON2 手術後の評価-
1.カルテからの情報
 (1)切断原因
 (2)切断目的
 (3)切断部位
 (4)主科による原疾患の治療計画
 (5)手術後の断端管理法
 (6)断端の骨・筋肉の処理方法
 (7)断端創部の状態
 (8)術後日数
 (9)合併症の有無
 (10)予定入院期間
 (11)年齢
 (12)職業
 (13)生活環境

2.他部門情報

3.理学療法評価(義肢装着前)
 (1)断端の評価:断端長、筋力、可動性、周径、疼痛、幻肢、循環および皮膚状態
 (2)非切断肢の評価(※断端の評価と同様)
 (3)体幹の評価:可動性、筋力、疼痛など
 (4)上肢機能の評価:巧緻性、筋力など
 (5)合併症の評価:視力、腎機能、末梢神経、心肺機能障害など
 (6)ADL評価:病棟でのADLなど
 (7)住環境評価:自宅間取り、自宅周辺、最寄り駅環境など
-LESSON3 手術前後の訓練-
1.術前訓練
 (1)体位変換訓練
 (2)良肢位保持訓練
 (3)ROM訓練、筋力維持・増強訓練
 (4)肺機能訓練
 (5)松葉杖・車椅子操作訓練など

2.術後訓練
 (1)良肢位保持
 (2)筋力増強訓練:切断肢、その他
 (3)ROM訓練:拘縮予防・改善
 (4)弾性包帯による断端管理訓練
 (5)肺機能訓練
 (6)立位・歩行訓練(平行棒内外)
 (7)起居動作訓練(床上などにて)

3.義肢装着後訓練:義肢装着訓練(場所を選ばず)
-LESSON4 断端の拘縮と浮腫の予防-
●拘縮の予防
 1.生じやすい拘縮
  ・股関節では、屈曲、外転、外旋拘縮が起こりやすくなっています。
  ・膝関節では、屈曲拘縮が起こりやすくなっています。
  ・これらの筋力は拮抗筋に比して強力なため、短断端ほど拘縮は生じやすくなります。
 2.拘縮発生の予防
  (1)断端の下に枕または下肢架台を置かないようにします。
  (2)頻回に腹臥位をとらせ、断端とベッドの間に枕を挿入して伸展位を保ちます。
  (3)外転拘縮を防ぐため、常に切断者の骨盤が水平になるようにします。
  (4)長時間の座位や車椅子の使用を禁じます。
  (5)早期に断端の自動運動を始めます。
  (6)拘縮が起こったときは、抵抗訓練、徒手矯正を行ないます。
  (7)上肢切断例では、義肢を装着していない症例に拘縮が生じます。

●浮腫の予防
 1.浮腫の特徴
  (1)浮腫は早朝に最少で、だんだん増大します(採型は朝方行います)。
  (2)高温時ほど起こりやすくなります。
  (3)義足装着後1〜2週間で少なくなります。
  (4)時期より形が変わります(軟→硬)。
  (5)ソケットと断端の間の陰圧で起こります(全接触で予防できます)。
  (6)放置すると二次的に、出血、変色、水疱形成、潰瘍、胼胝形成を起こします。
 2.浮腫の予防(弾性包帯の使用)
  ・大腿切断には5号(12.5cm幅)、下腿切断には4号(10cm幅)を用います。
  ・断端の末梢部へ行くほど強く巻きます。
  ・手術直後から、常に装着させます(夜間も)。
-LESSON5 補装具(義肢装具)に関する法制度-
●必要の度合いや切断・離断の原因によって、適用する制度が異なります。

1.医療用補装具:医療上で必要な義足です(練習用仮義足含む)。
 ・医療保険とは違い、先払いで、費用の7割が後で返金されます。

2.更生用補装具:医療用ではなく、生活で使用するものです。
 ・各種の公的給付制度があり、経済的負担はほとんどありません。
  (1)社会福祉系:身体障害者福祉法、児童福祉法など。
  (2)労働災害系:労働者災害補償保険法、国家・地方公務員災害補償法、船員保険法など。
  (3)年金系:厚生年金保険法。
  (4)その他:自動車事故での自賠責保険・任意保険など。

3.日常生活用具