出典:読売新聞2000年3月8日
地名は独断と偏見で都道府県から1箇所選んだ
由来は、諸説あるが、一つのみ紹介する
鳥取県 | 春米 | つくよね | 若櫻町 | 「因幡志」によると、「春(つく)」はうすで穀物をつく意味。村の守護神・蔵王権現に「米」をうすでついたものを祭ったことから春米の名が付いた。地区には平家の落人伝説も伝わる。 |
島根県 | 温泉津 | ゆのつ | 温泉津町 | 温泉を「ゆ」といい、温泉のある津(港)の意味。湾が深く入り込んだ天然の良港で、古くは朝鮮半島などとの対外交易、16世紀には石見銀山からの銀の積み出しの拠点として栄えた。温泉は1000年以上も前に発見されたとの伝説が残る。 |
岡山県 | 美作 | みまさか | 美作町 | 「続日本紀」に713年、備中国から6郡を割いて「美作国」置かれたとの記述がある。由来は「美麻作」説や「三坂峠」説などのほか「水沼栄える国」の意味など諸説ある。 |
広島県 | 鞆の浦 | とものうら | 福山市 | 鞆(とも)港全体がきれいな「巴(ともえ)形をしており、この「とも」が転じたといわれる。神功皇后が港にやって来た時、船の舳(とも)から着いたので「舳の浦」と名付け、いつしか「鞆の浦」になったという伝説もある。 |
山口県 | 特牛 | こっとい | 豊北町 | 奈良〜平安時代、重荷を運ぶ強い雄牛を「特牛(ことい)」と呼んでいた。対岸の角島にいた特牛を管理する「牛値(こといのあたい)」という役人が地域に駐在、地名になったといわれる。当時交易していた朝鮮語の「コット」(岬の意味)から来たとの説もある。 |