出典:読売新聞2000年3月8日
地名は独断と偏見で都道府県から1箇所選んだ
由来は、諸説あるが、一つのみ紹介する
山梨県 | 西広門田 | かわだ | 塩山市 | 地区内を川が流れており、一説によると「川渡」(かわど)を語源とする。 |
長野県 | 有楽町 | うらまち | 長野市 | 真田氏十万石の旧城下町・松代の一角。「裏町」と称され、武家屋敷が並んでいたが、明治以降、風流に「有楽町」と書かれるようになった。 |
新潟県 | 棚口 | ませぐち | 能生(のう)町 | 「ませ」とは厩舎の柵のことを意味し、能生川沿いに出来た狭い平地に、山が柵のように迫っている地形から由来さしているとされる。 |
富山県 | 総曲輪 | そうがわ | 富山市 | 富山城を取り囲む外堀の側を総称する意などとされる。 |
石川県 | 動橋 | いぶりはし | 加賀市 | 戦国時代からの地名。動橋川に架かる橋について、「一本木で、人が渡ると動くのでいぶり橋といわれた」と伝えられる。「いぶる」は方言で、「ゆり動かす」などを意味する。 |
福井県 | 朽飯 | くだし | 今立町 | 伝承では480年ごろ、朝鮮・百済の僧がこの地にとどまり、養蚕と機織りの技術を伝えたことから「百済使(くだらし)」と称したといわれる。 |
静岡県 | 用宗 | もちむね | 静岡市 | 「駿河国新風土記」によると、駿河湾に面するこの地に古くから舟の停泊地があり、「持舟」と名付けられて変化した |
愛知県 | 水主町 | かこまち | 名古屋市 | 水主は船をこぐ人、水夫を言う。熱田の海から名古屋城まで、家康の命で開削された堀川沿いに水主屋敷があったことから。 |
岐阜県 | 昼飯 | ひるい | 大垣市 | 大阪・難波の海から拾い上げられた善光寺如来と言われる仏像を、長野の善光寺に納めるため、仏像を背負った一行が休んで昼飯を食べたことが由来とされる。 |
三重県 | 石鏡 | いじか | 鳥羽市 | 太平洋に面した漁村。約1.5キロ沖にある島の中央に、円形の鏡のような空洞があることから名が付いたといわれている。 |