こんな時、どおする?


路上には、様々な・ありとあらゆる・想像もつかない様なハプニングやアクシデントが,貴方を待ち構えています。

それは昨日今日免許を取ったばかりの学生さんから、いまだに「いつかはクラウン」を引きずっており「専務がマークU乗ってるのに部長の私がそれより高級な車に乗れるかー!」なんてゆう愛社精神及び日本的自動車文化なヒエラルキーに縛られまくっている方々などにも、分け隔て・差別無く・イキナリ訪れます。


ここでは、快適で楽しい自動車ライフを送る上で、日常的に起こりうる様々な「トラブル」に対しての対処法を紹介・解説していきたいと思います。



エンジンが掛からない? 昨日までは普通だったのに、今朝になってエンジンが掛からない…ほとんどの場合、室内灯やスモールランプなどの電装品の消し忘れなどによるバッテリー上がりが原因。
バッテリーとバッテリーを繋ぐ「ブースター・ケーブル」を持っていれば事件は解決。繋ぎ方は
@ 自車のバッテリーのプラスと救援車のバッテリーのプラスを繋ぐ。
A 救援車のバッテリーのマイナスを、自車のエンジンハンガーなどの「鉄」の部分に繋ぐ。
B 自車のセルを祈るような気持ちで、優しく回してみる。
これでほとんどの場合は解決出来るハズです。が、しかし、車の事に詳しくない方はやらない方が賢明でしょう。火花とか出る事有りますから。素直に車に詳しい人を探しましょう。
バッテリー上がりかどうかを確かめるための方法として、クラクションを鳴らしてみてください。もしバッテリーのトラブルならば、音が小さいか、鳴らないハズです。しかしクラクションはいつもどうり鳴るのにセルは回らないという場合…素人がその場ですぐ治せる可能性が低い故障の可能性大ですので、知り合いの車屋さんに電話しましょう。
いつもとは違う車(代車)に乗れるチャンスです。
ブレーキが利かない! 停車中だったら屁でも無いトラブルですが、走行中いきなりブレーキが利かなくなったら?
流石に私もこんなトラブルに遭った事は有りませんが、もしそうなったならば普段まともに整備をしない自分を呪いつつ、なんとか減速する事を考えるでしょう。
まずは緊急事態ですからね、ハザード点けましょう。まわりの車にも注意を促す事は重要です。んで次にシフトダウンしましょう。MT車で5速だったら4速へ、AT車でオーバードライブだったら、切って3速へシフトダウンさせます。するとエンジンブレーキが利いて、どんどん減速するはずですので、さらにシフトダウンしていきます。そして、十分にスピードが落ちてきたら前後左右に注意しつつ、サイドブレーキを引いて車を停車させましょう。とにかく焦らず落ち着く事が重要ですね
焦っていきなりサイド全開で引いてみたり、DレンジからいきなりPレンジに叩き込んでみたり、ってのは止めましょう。
オーバーヒートしたっぽい? 走行中ふと水温計を見てみると、針がトンデモナイ位置を指していた…今時の車ではまず無くなったトラブルの1つですが、ちょっと古い車なんかだと冷却水路の劣化やウオーターポンプの故障などで、オーバーヒートする事が有ります。そんなときはどうするのかと言うと…
まずオーバーヒートだと気が付いたらですね、車を停車させましょう、なるべく早く。一般道だろうが高速だろうが構いません。そのまま走行を続ければエンジンがお亡くなりになってしまう可能性大ですからね。前後左右に注意して車を路肩など(駐車場などの広い敷地ならなお可)に停めましょう。その時エンジンを切ってはイケマセン。
車から降りてまずする事は、エンジンフードを開ける事なんですが、ここで1つ注意が必要です。もしアチコチの隙間から水蒸気が大量に噴出してきているならば、フードを開けるの少し待ちましょう。うかつに開けるとヤケドします。水蒸気が出ていないもしくは、出るのが落ち着いた様ならフードを開けましょう。そして水温系の針が、通常の位置にまで下がるのを待ちましょう。もちろんエンジンは掛けっぱなしです。
ただのオーバーヒートなら、水温計の針が下がりさえすればまた走行は可能ですが、大量の水蒸気が出ているオーバーヒートの場合はちょっと違います。
まずは何処からでも良いので、水を調達しましょう。ミネラルウォーターのペットボトルなんかがベストですが、無きゃ水道水でもかまいません。それをヤケドに注意しつつラジエターキャップを開けて、ラジエターに突っ込んでください。恐らく大量に入るハズですので、満タンにして下さい。満タンになったなら、ラジエターキャップは閉めないで、エンジンフードを閉めて出来るだけゆっくりと整備工場を目指しましょう。途中適当な距離で水を足す事を、お忘れ無く。
ブレーキを踏むと、なんかガクガクする!? タイヤ交換とかしませんでしたか?ホイールを留めているナットが緩んでいると、ブレーキを踏んだ際にゴツゴツと振動が出ます。取り合えず停車して、ナットに異常が無いか確認して異常が無かったらば、ブレーキ周りの故障は命に関わる可能性大ですので、大人しく知り合いの車屋かJAFにでも電話しましょう。
なんか、光った! 貴方がよっぽど有名人でもないかぎり、もしくは嫉妬深いパートナーに浮気の疑いを掛けられている場合なんかも考えられますが、普通の生活を送っている一般市民が自動車の運転中、急に窓の外からフラッシュの如く光を浴びせられたとすると、それは間違いなくUFOと思われます。そうです、地球外生物というか、その生物がわざわざ何万光年も離れた、非常に文明の発達した星から、車内?で何代にもわたって世代交代しながら地球にやって来るというあの乗り物です!
嘘です。んなわきゃあ無いです。ほとんどの場合は貴方の速度過多が原因です。路上には頼みもしないのに勝手にコチラの速度を測定し、違反してる場合には写真にとって教えてくれると言うとってもありがた迷惑な機械が多数設置されています。この機械になるべく感知されないように車を飛ばす…ってのは無理ですから、設置されている場所を覚えとくのが一番ですかね。初めて走る道だったら地元の人のスピードに合わせたりして、自己防衛するのが良いかと。
万が一その機械を光らせてしまった場合は、のちほどどこからか呼び出しが来るはずです。のこのこと出かけて行くと余りにも鮮明に写し出された自分の顔写真にビックリするらしいです。「どう見てもこりゃ俺だ」と思いつつ確認させられる反則金の額に「明日からなんかバイト探さなきゃ」と思わされるオプション付きです。
ライトの球切れた! 日中だったらなんとも無い、と言うか気付かないんじゃないかと思う故障ですが、もし夜の街灯も無い山道でヘッドライトの球が切れたらと思うと…いわんや片方ではなく両方の球がきれちゃったりなんかしちゃったりなんかしたら…大変です。パニックです。おもわずステアリングを切り間違えたりなんかして、ガードレールを突き破ったりなんかして、崖の下までゴロゴロと転がり落ちた上に爆破なんてゆ西武警察ばりの事態に陥ったりするかもしれません。たかだか球が切れただけでそんな目にあったらたまりませんので、もし夜間走行中にヘッドライトの球が切れてしまった時は、ヘッドライト・ユニットを叩いてみて下さい、バシッと。
ライトの球が切れると言う事は、ランプの中にあるフィラメントという細い電線のような物が切れてしまう事を言うんですが、ライトを叩くことによって切れたフィラメントが一時的に溶接の様なカンジでくっつく事が有るんですね。うまくくっついてくれると一時的にでは有りますがヘッドライトは復活します。ですがあまり強く叩きすぎるとヘッドライト・ユニットが壊れてしまうという本末転倒になってしまいますので、くれぐれも注意して叩いて下さい。
パンクした! 走行中にタイヤを大きな穴に落としたり、釘やガラス片などの異物を踏んだりしてタイヤがパンクしてしまう事が有ります。駐車場に置いてた車に戻ってきたら「おいおい、俺の車傾いてるぜよ、もしかしてパンク?」なら良いんですが、走行中にパンク、それも誰かが俺の車のタイヤを狙撃したんじゃネーノ?ってなくらい派手にパンクした場合は、次の銃弾に注意しつつ車を路肩などに寄せる技が必要になります。
前輪がパンクした場合、パンクしたタイヤの方向にステアリングが取られますんで、しっかりとステアリングを握って下さい。ガクガクいうと思いますが、ここで手を放すとあらぬ方向に車が飛んでいったりして、被害が拡大する恐れが無きにしも有らずんば虎児を得ず?かも知れませんので充分注意が必要です。
後輪がパンクした場合は、まぁそれほど深刻な状況には陥らない、とも限りませんが前輪がパンクした時よりは楽に車を停車させる事が出来るハズですので、焦らず対処して下さい。もし時速100キロ以上などの高速時にパンクした場合は、貴方が普段お世話になっているお寺や教会、神社などに最後の祈りを捧げる事も必要になってくるかもしれませんので、もし貴方が無宗教派でも最後のお願いをする対象は、あらかじめ決めといた方が良いでしょう。
ちなみに、無事に停車出来た場合、タイヤ交換しようと思うと思いますが、もし貴方が車載工具を使ってのタイヤ交換を経験した事が無いのなら、おとなしくJAFとか知り合いとかに電話した方が良いです。ジャッキアップポイントじゃ無い所にジャッキ掛けたりしてボディを凹ましてみたり、あわよくばジャッキアップに成功してタイヤ&ホイールが外せても、ジャッキも外れてボディと地面が仲良しになる可能性も否定出来ませんからね。
っつーか、一番の問題点はテンパータイヤに空気が入ってるか?です。普段からマメに確認しとくことをオススメ致します。
新車が欲しい! 発表されたとたんに気に入って、何はともあれディーラー行ってカタログもらって隅々までチェックし、本屋さんに行って新車特集の本を買って一人悦に入り、ニヤニヤしながら新車を買った場合のいろんなシチュエーションを想像する…今現在貴方がお乗りの愛車もこのような期間を経て購入なされたのではないでしょうか?ああ、しかし、買うまでは(付き合うまでは)心底惚れていた世界で一番可愛いと思っていたあの娘も、いざ付き合ってみれば燃費が悪く(大食い)小回りが利かず(融通が利かない)燃料はハイオク(ブランド品)を要求し、「なんだか思ってたのと違うな〜」なんて思うことがこの業界、多々有ります。
そんな感情が積もり積もってくると思うのが「新しい車、欲しいなぁ」であります貴方が今つきあってる娘には無い新しい装備、時代にマッチした華麗なスタイル、小食でありながら驚くほどの低燃費、まさに私が求めていたのはこれなんだー!なんて思いが募る事でしょう。

が、しかーし、それこそがディーラーの、メーカーの罠なのです。新車に新しい装備が付くのはある意味当たり前の事ですし、技術は年々進歩し、デザインもまた然りです。ですが、ワザワザそれに付き合う事は有りません。貴方の愛車だって発表された当時は皆の羨望の的だったはずです。今でも貴方のいろんなワガママをだまって聞いてくれているのでは?アクセル踏んだら走るだろうしブレーキ踏んだら止まるハズです。慣れ親しんだ車内は一番リラックス出来る空間なのでは?
新車が欲しいと思った場合は、とにかく愛車との思い出を思い出すのが一番です。ってこれってトラブルか?



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