グローリーバンブーライスを紹介致します




グローリー・バンブー・ライス
このバンドに『健全なロックのカタチ』を見出したのは、私だけではないはずだ。
何かと流行やコマーシャルな部分に走りがちな昨今のロック・シーン、
こういう稀代の名プレイヤー達が、こういう音楽を打ち出してきたのには、逆に新鮮すら覚える。

圧倒的なスタイルと体格でベースの概念を変えて、再び世に「ファンク・ベース」「チョッパー・ベース」を知らしめた男、『大将』こと藤本栄一。
「ファンク・ギター」を根底に持ちながら多種多様なスタイルを持ち、八面六臂の活躍を見せる、『まる』こと竹内弘。
この「業界最強コンビ」との呼び声も高い二人の屋台骨を支える、酒豪『(お)かずのり』こと飯田一孝。
三人の「栄」「竹」「飯」で、『グローリー・バンブー・ライス』。
なんとも判りやすく、ウイットに富んでいる。

このバンドは、イワユル「3ピース・バンド」である。
何かと3ピース・バンドは、「見栄えが地味」「ギタリストのエゴ多し」との先入観があるが、
このバンドはその辺のそれと比較して、「ショウ」の部分においても、「完成度」においても別格である。
しかし、前回のライブ後に、まるはこう言い放った。
『次は、ショウの部分でも皆の満足するものをヤル』
この時点で、どの程度のビジョンがあったのかは定かではないが、後にこれが「ボラボラガールズ」の加入に繋がるのであった。

『ボラボラガールズ』は、その名の通り、Dr(お)かずのりがジェットモンガロン(と言う名のバンドの活動をしていた)時代、
「ボラボラ島」に金髪美女六人を連れてバカンスを講じていた際に見つけた、現地のダンサー達である。
「好色ジジイ健在」を世に知らしめる、彼ならではのエピソードだ。

音楽性は、今や「死語」と化した『ファンクロック』というカテゴリにはまる。
70年代のロックをベースに「ファンクなマインドでロックする」、雑多な90年代の香がする感じだ。
最近「偽者ではない体臭感」がバンドを包んでいる。
もしも90年代に彼らが登場していたら、「世界のロック」は今と違うカタチになっていたかもしれない・・・

2003.11.30
伊藤政測



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