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おじさま
「おじさまってどんな人?」
お父様のそばに行って聞いてみる。
「ん?サーシャは進のことが気になるのか?」
「うん、真田のお父様や、山崎のおじ様にも聞いてみたけど、
お父様に聞くのが一番いいって言って教えてくれないの・・・
ねぇ・・お父様、おじ様のことお話しして」
「進のことかぁ・・・
あいつは小さいときから引っ込み思案で、一人で遊んでいることが多かったなぁ・・・
草花の観察をしたり、昆虫を取りに行ったり・・・
小学校に入ってからは近所の年下の女の子の相手をよくしていたぞ。
サーシャの好きなおままごともやっていたなぁ・・・」
「サーシャと、おままごとしてくれるかな?」
「う〜ん、それは無理だろうなぁ・・」
「どうして?」
「どうしてって・・
進はもう大人だし、サーシャより大切な人もいるから・・・」
「おじ様もお父様と同じくらい忙しいの?」
「忙しいというか・・・なんていうか・・・」
「ふぅ〜ん・・・サーシャとは遊んでくれないんだ・・・・」
なんとなく寂しくなったのを隠すためにちょっぴり膨れてみた。
「あはは・・・サーシャは何を膨れているんだ?」
「膨れてなんていないもん。
それより、今度はおじ様も一緒にここに来てほしいな・・・」
「そうだな、クリスマスになる前に一緒にここによることにしようか・・・」
「ほんと、お父様?」
「あぁ・・・その代わりいい子にしているんだぞ」
「は〜い、きっとよ、お父様♪」
お父様ともまたしばらくお別れ、でもおじ様に会わせてくれるって約束忘れないでね。
窓から離れていく飛行艇に向かってそっと呟いてみる。
クリスマスの少し前お父様は約束通りおじ様を連れてきてくれた。
でも、遠くから見ているだけ・・・
お話しすることもできなかった・・・
もう少ししたら地球に遊びにいける・・・
そうしたらきっと会いに出かけるの。
お父様と一緒に・・・
Fin
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