Fanfic

侑子さんと四月一日君

かけられた暗示

四月一日
「(買い物袋を抱えながら)ただいま戻りました〜」
侑子
「おつかいご苦労様〜」
四月一日
「あ、そうだ。侑子さんに謝らなきゃならないことがあるんですけど…」
侑子
「あら、何かやらかしたの?」
四月一日
「酒屋の前を通りかかったら、急にこんなのを買いたくなりまして…」

(そう言いながら、四月一日が買い物袋の中から取り出したのは、「本場泡盛 黒真珠」と書かれた酒ビン)

四月一日
「おれ、制服着てたから、侑子さんの名前出すまで、店員さんに怪しまれてたんですよ。ちょうどお金が余ってたから良かったものの、買い物リストの中には入ってなかったのに、こんなの買ってきてしまってすみませんでした(深々と頭を下げる)」
侑子
「ううん。むしろ、感謝してるわよ。(小声で)お財布の中には、これの事も考えて余計にお金入れといたし」
四月一日
「何ですか?」
侑子
「(少しあせって)あ、ううん。こっちの話。これ、ちょうど飲みたいと思ってたのよ。買ってきてくれてありがとね〜」

(侑子、「黒真珠」のビンにほおずりする)

侑子
「今日はもう帰っていいわよ〜お疲れ様〜」
四月一日
「え!?マジですか!?オッシャー!!!」

(あっという間に帰り支度を整える四月一日)

四月一日
「それじゃ、失礼しま〜す!!」
侑子
「お疲れ様〜」

(四月一日、ルンルン気分で帰っていく)

侑子
「(ニヤリと怪しげな笑みを浮かべながら)しめしめ、うまくいったわね。普通にリストに書いたら、『また飲むんですか?』とか言われそうだから、今回はこういう方法を使わなきゃならなかったけど」
ラーグ
(モコナ、一部始終を見てたから知ってる。さっき、侑子が四月一日に何をやったか)
作者
「ここからラーグの回想に入ります」

(四月一日、ソファで爆睡している)

侑子
「よ〜し。さっき、休憩時間に飲ませた睡眠薬入りジュースが効いたわね」

(侑子、寝ている四月一日の耳元に口を近づけると、小声で話しかけ始める)

侑子
「あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる。
あなたは焼酎『黒真珠』を買いたくなる…」

(同じ言葉を、小声でずっと四月一日の耳に吹き込む侑子)

作者
「回想を終了します」
ラーグ
(モコナ、最初侑子が何をやってるのかわかんなかったけど、今考えてみると、あれは暗示だったみたい。侑子って、けっこう悪女)
侑子
「よ〜し!モコナ!今夜は朝まで飲み明かすわよ〜!!」
ラーグ
「(《でも、『黒真珠』はけっこうおいしいから、四月一日には黙っとこ》と思いながら)うんっ!!」

〜Fin〜

▲Page Top(T)

←Back(B)

© 2003-2004 sarasa