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山崎君が行く!!

歯ぁみがいて寝ろよっ!!

(夕食後の木之本家。藤隆が、見事な手つきでデザートのりんごの皮をするするとむいていく)

さくら
「ほええ〜 お父さん、すっご〜い!」
藤隆
「すごいって、何がですか?」
さくら
「だって、りんごの皮をこんなに細く長くむけちゃうんだもん」
藤隆
「別にすごくもなんともないですよ。コツさえつかめばさくらさんにもできますよ」
さくら
「あ、そうそう。そういえば、今日学校で知世ちゃんとお話してたらね、たまたま話題がりんごになったんでけど、そこに山崎君が来てね、ウソ話を始めたんだよ」
藤隆
「ああ、山崎君って、いつもさくらさんが言ってる、ウソ話ばかりしている学級委員の男の子の事ですか?」
さくら
「そうだよ。『りんごの皮って、今は包丁とかナイフとか使ってむいてるだろ? でも、包丁やナイフがまだなかった頃は、りんごの皮は人間の前歯でむいてたんだよ』だって」
藤隆
「前歯で、ですか? なんだか、実際にありそうな話ですね」
さくら
「やっぱりお父さんもそう聞こえるの? わたしも、てっきり本当の話だと思っちゃった」
藤隆
「さくらさんは純粋ですからね〜 でも、よくその話がウソだって気づきましたね?」
さくら
「うん。千春ちゃんが後ろからこっそり山崎君に近づいて、いきなり山崎君のほっぺたを洗濯バサミでギュッ!!ってやったから、すぐに気づいたの」
藤隆
「洗濯バサミ? いくらなんでも、それはやりすぎなんじゃないでしょうか?」

〜Fin〜

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