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山崎君が行く!!

タージ・マハール

千春
「今日は山崎君を殴るための金属バット、家においてきちゃった」
利佳
「えっ?なんで?」
千春
「だってあれ、持ってくるのに結構重いし、毎回毎回山崎君をぶん殴るのにも疲れちゃったしね」
奈緒子
「そうだね。それに、金属バットじゃ、千春ちゃん、山崎君を殺しちゃうかもしれないもんね」

(たまたま近くを通りかかった山崎、この話を小耳にはさむ)

山崎
(そうか。今日の千春ちゃんは金属バットを持ってきてないのか)

(山崎、ニヤリと怪しげな笑みを浮かべると、さくらと知世に近づく)

山崎
「やあ。木之本さんに大道寺さん」
さくら
「あ、山崎君」
知世
「何かご用ですか?」
山崎
「いや、たいした用事じゃないんだ。ところで、二人はタージ・マハールって、知ってる?」
さくら
「(顔をふるふると左右に振りながら)何それ?」
知世
「わたしは存じてますわ。インドにある大きなお墓の名前ですわね」
さくら
「へぇ〜。そんなお墓があるんだ」
山崎
「実はあそこに眠ってるのは、日本人なんだ」
さくら
「インドのお墓なのに?」
山崎
「うん。田島ハルさんっていう日本のおばあさんなんだけど、このおばあさんは若い頃からインドにとても憧れていてね、『一度でいいからインド旅行に行ってみたい』と考えていたんだ。けれど、生きているうちにその夢はかなわなかった。それで、息子さんたちが『生きてた頃の母さんはずっとインドに憧れていた。だから、お墓はインドに作ってあげよう』と考えて、大きなお墓をインドに作った。そのお墓が、タージ・マハールなんだよ」
知世
「まあ。タージ・マハールにはそんな逸話があったのですね」
さくら
「いいお話だね。(涙をぬぐいながら)わたし、なんだか涙が出てきちゃった」

(次の瞬間、バシッ!!という音が響く)

千春
「あんたね…いい加減にしなさいよね!!」
山崎
「あいててて…あれ?ハリセン?」
千春
「手元にあった厚紙からつくったのよ!!殺されないだけでも感謝しなさい!!」
さくら
「(きょとんとしながら)ひょっとして…わたし、まただまされかけてたの?」
知世
「どうやらそのようですわね」

〜Fin〜

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