Fanfic

相変わらずな一日

「こんちはー」

いつもならマルとモロとモコナが出迎(でむか)える筈なのだが、誰も応答しない。

「・・・?」

買い出しに行く、ということはまずあり得ない。

すると、侑子の部屋から何か物音がした。

<な、何なんだよー。まさかまたアヤカシとかの類(たぐい)じゃねーだろーな・・・>

多少気はひけるが、侑子の部屋の扉を開けるしかない。

「・・・誰かいるんすか?」

そこは暗闇。電気も何もついていないのだ。

<・・・・? おかしいな。確かにここから物音がしたんだけど・・・>

するとそこには誰かがいるようであった。

その人物はゆっくりと四月一日の方を向いた。

<だっ、誰なんだよー>

「・・・・・って」

「はい・・?」

その声は確かに聞き覚えがある。いや、忘れるはずがない。何せ四月一日の雇(やと)い主(ぬし)の声なのだから。

「な、何だ。侑子さん、いるんならいるで返事してくださいよ。心臓に悪いじゃないですか!」

「だから・・・・・・でって」

「へ?」

侑子は四月一日の目の前に行った。

「・・・・ぅぎゃああああああー!」

「だから、話しかけないでって言ったでしょ」

「な、なななななな!」

「何すか、それ! と言いたいと」

肯定(こうてい)するのが精一杯の四月一日。

「パックよ」

「・・・はい?」

「ったく。だからフェイスパック! この時間帯はいつも話しかけないでって言ってるでしょ!」

「え・・・? でも俺そんなの聞いたことありませんよ」

「四月一日のくせにー×2」

見るとマルとモロとモコナもパックをしているではないか!

「やっぱりねー、美肌を保つには日々の努力が必要なのよ!」

<いや、俺聞いてねえし>

「まあ、そういうわけでまたバイト期間延長ね」

「な、何で!?」

「勝手に女性の部屋に無断で入っていいと思ってるの!?」

「・・・あ、あれは物音がしたから・・・」

「そんなんじゃひまわりちゃんにも嫌われるわね」

「・・・どーすれば良かったんだよー(号泣)」

・・・嗚呼、またこうして四月一日の一日が終わっていく。

いつになったら解放されるのやら・・・。

〜Fin〜

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