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相変わらずな一日

「ああ、寒い〜・・・。今日のご飯、何にしようかな? 寒いから鍋にでもするか?」

そう言いながら侑子の家へ行く。

勿論、バイトのためである。

「こんちはー・・・ってぎゃああああー!」

「何なのよ、四月一日。来るなり雄叫(おたけ)びあげて」

「ゆっ、侑子さん! そりゃびっくりしますよ! 目の前で何やってるんすか!」

「何って見ればわかるでしょ。お鍋」

「だからって玄関前でやらないでくださいよ!」

「まあまあ、そこまでにしたらいかがです?」

どこかで聴いたことのある声がした。

<んー・・・? この声、どっかで聴いたことが・・>

「きゃー! 餅巾着ー!」

侑子の発言でそれが誰かであるかを思い出した。

「あ! あの時の!」

「やっと思い出してくださいましたか? 今日は私がご飯を作りますから、あなたは休むといいでしょう」

「え・・? でも、俺・・・」

「何、ガタガタ言ってんのよ。せっかく御店主がこう言ってるんだから」

<侑子さん、ああは言ってるけど絶対何か企(たくら)んでるはずだ・・・>

「聞こえてるわよ(怒)」

思わずハッとして口を押さえる。

「し、しまった! つい本心が!!」

「まあ、それより食べましょう」

夕飯を食べ終わった四月一日はくつろいでいた。

「あー・・・たまにはこういう日があってもいいよな」

「四月一日、主様が呼んでる×2」

「・・・侑子さんが? あ! もしかしてもうバイトが終わるとか!?」

「四月一日、デザート作りなさい」

「って、俺結局作るんですか?」

「当たり前でしょう。御店主が四月一日のかわりに作ってくれたのよ。借りたものはきっちり返さないとね〜」

「・・・っくしょう、やめてやるー! こんなとこー!」

「やめたらアヤカシがずっと見えるけど?」

「・・・うっ・・・・り、理不尽(りふじん)だー!」

・・・まだまだバイトが終わりそうにない四月一日。

またこうして四月一日の一日が終わっていく・・・。

〜Fin〜

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