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天上の姫

頂上の敵は炎の攻撃を出してさくらを落とそうとしたがさくらは上手くよけていた。が、次にきた一発がさくらの翼にあたったのだ。

「きゃーーーーー!!」

「さくらー」

ケルベロスが本来の姿に戻りさくらを何とか受け止めたのだ。

「ありがとう・・・ケロちゃん」

「なーに気にすることはないんや。主を助けないで何が守護者や」

「ケロちゃん・・・・」

すると頂上にいた敵は観覧車から降りて地上に行った。

「あいつ・・・知世達に攻撃するつもりや!!」

「えっ!!」

「あかん!!盾(シールド)をここから発動させても届かん!!」

「どっどうしよう・・・」

地上に降り立った敵は知世達に攻撃した。だがエリオルの魔法により何とか無事だった。

「ほっ・・・」

「さすがエリオルやで!!」

「でもこれからどうするの?」

「近くに行ったら攻撃されるだけやしなー遠くから攻撃してもバリアかなんかしてそうやしな・・・」

するとどこからか笛の音が聞こえた。

「この音・・・先輩の・・・?」

さくらは辺りを見回して探した。すると観覧車の頂上に馬に乗って笛を吹いていた。

「ぐをっ・・・かぐや姫・・・」

地上にいた敵がうなりだした。

「コロス・・・・」

敵は再び観覧車の頂上に行こうとした。

「この世に生まれし悪しきものよ 我の手により再び永き眠りにつけ!!」

月鬼の主は地面に沈んでいった。

「ほっほえ・・・・」

伽倶椰は地上に降り、さくらたちのもとに来た。

「大丈夫?怪我はない?」

「はっはい・・・あの・・・」

「やっぱり驚いた?改めまして私の名はなよ竹のかぐや姫です」

「かぐや姫!!現実にいたんだ・・・」

「私は地上にいると言われた月鬼の首領を封印したくてこの地上に降りたんです。帝様を返して欲しかったので・・・」

「ほえ?帝様?」

かぐや姫の目線の先には烏帽子(えぼし)をかぶりとても穏やかな表情をした人間がいた。

「帝様・・・お久しゅうございます」

『かぐや姫・・・久しぶりですね・・・』

「ごめんなさい・・・あなたの心に残っていた私に対する想いが月鬼の首領に喰われてしまって・・・」

『いいんですよ・・・また会えて嬉しいですし・・・』

かぐや姫の目から一粒の涙が出た。

『泣かないで・・・私はもう大丈夫ですから・・・』

「もう逝くのですか・・・?」

『はい・・・私は本当にあなたに再び会えて嬉しかったですから・・・』

「私もです・・・」

帝と呼ばれる霊は消えていった。

「かぐや姫・・・・」

「竹取物語っていうのがあったわね・・・あの物語はだいたいが本当でだいたいが嘘なの・・・」

「えっ!!!」

「5人の方に無理難題を出し、月に帰ったというとこは本当なのですが帝様と三年ほど手紙のやりとりして好きになったんです。でも・・・八月の十五日には帰らなければならなかったという時だったんで諦めました・・・」

「・・・・・・・」

全員沈黙になった。伽倶椰ははっとして後ろを振り向いた。そこにいたのは・・・・。

そこにいたのはなんと侑子と黒モコナだった。あいかわらず黒モコナはぬいぐるみのふりをして侑子の肩に乗っている。

さくらたちを見てもなんらあわてた様子もない。

「ほっほえ・・・あの人・・・前に見たことある・・・そうだ!!あの家にいた女の人・・・?なんでここに・・・?」

侑子は伽倶椰のそばに来た。

「どうやらうまくいったようね・・・でもあなたは月にはもう帰れないわ・・・」

侑子は月を見上げた。月は赤く染まっていた・・・。

そこに雲に乗った人間達が来た。

「かぐや姫・・・来なさい・・・」

「すいません。もう月には帰れないと思うの・・・」

「なぜですか?こんな汚らわしきところにまだいたいと言うのですか」

「天の羽衣はなくしてしまいましたし・・・」

「何ですって。そんなこと・・・」

「私が対価としてもらったわ。月鬼とやらを封印したいという願いに対してね・・・」

「あなたは何者ですか・・・?」

「こちらは次元の魔女・侑子。前にあなたにも話したでしょう・・・」

「こちらが次元の魔女様ですか。失礼いたしました」

「彼女の願いの対価は一番己が大切なものに相当するのよ・・・一度差し出した対価は戻らないわ」

「しかし・・・」

「最高位の織物師に頼んでください」

「でもそうすれば10日・・・人界で10年かかるといわれます。それまで何を・・・」

「自分の道は自分で決めます・・・」

天人たちは落ち込んだ様子だった。

「では・・・・城はどうなるのですか・・・?」

「四海竜王たちが何とかしてくれるでしょう・・・」

天人たちは落ち込んだ様子で帰っていった。

「これでいいの?」

「ええ。もうこれで・・・・・」

さくらたちはこの様子をボーっと見ていたのだが何のことやらわからずのままである。

「この子たちには状況説明しなくちゃね・・・」

「じゃっ私はこれで」

「そういえば先輩 何でその馬で月に帰らないんですか?」

「ああ、これね。月から人界に行くのはそこまで力はいらないけど人界から月に行くのは相当力を蓄えないといけないし」

「ほえー」

「じゃっまたね」

かぐや姫は『白竜駒』に乗り、帰っていった。

「さてと、帰ったことだし、そろそろ魔法を解いてあげてもいいんじゃないの?クロウ」

「そうだね」

誰かが指を鳴らした。するとケルベロスが侑子を見て驚いた。

「お前さん侑子か」

「ほえ?ケロちゃん知ってるの?」

「ああ。でもなんで思い出せんかったんや?」

「私がそちらの子に頼んで記憶をいじってもらったの」

侑子の目線の先はエリオルだった。

「侑子に頼まれたんです。ケルベロスが侑子を見ても思い出さないように」

「なんで?」

「そうじゃないと面白くなかったのよ」

「ほえー」

「まだ混乱気味のようね。うちに来て話しましょうか」

侑子は笑顔でそう言った。

〜第7章・完〜

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