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天上の姫

さくらは職員室から全員が提出したプリントを持ってきて欲しい言われ、とって教室に帰っていくところだった。角を曲がると人とぶつかってしまった。プリントはそこらじゅうに散らばっていた。

「ごめんなさい。急いでいて・・・」

「気にしないで。私もよそ見してたから・・・・」

さくらはぶつかった相手を見た。黒髪のロングヘアで肌が白くスタイルがいい美人だった。

「本当にごめんなさい」

「・・・・・・気をつけてね」

さくらは走っていった。

「あの子が・・・・あの魔女が言ってた・・・」

伽倶椰(かぐや)と呼ばれる転校生は心の中でそう思った。さくらは教室に戻り知世にぶつかった相手のことを話した。

「すっごく美人だったんだよ!!」

「たぶんその方が3年の転校生だと思います」

「そっかぁー」

さくらと知世と小狼は屋上で弁当を食べることにした。屋上には伽倶椰がいた。

「あの人・・・さっきの・・・」

「あの方が月姫伽倶椰さんですか」

伽倶椰は笛を持ち、吹いていた。

「綺麗な音だなー」

「そうですわね」

「ああ」

伽倶椰は人の気配を感じたのか笛を吹くのはやめ、後ろに振り向いた。

「あ・・・・あなたさっきの・・・」

「こんにちは。あの笛お上手ですね」

「ありがとう。結構笛吹くの得意だったから」

さくらたちは伽倶椰のそばに行った。

そして4人で弁当を食べることになった。

「前はどこに住んでいたんですか?」

「外国よ」

「すごいですね!!」

「でも、私日本人だからちょっとまわりになじめなかったから・・・」

「今はどちらにお住まいなんですか?」

「この学校の近くだね。歩いたら5分くらい」

「そうなんですかー」

4人は弁当を食べ終わった。

「今からバレーするんですが先輩もどうですか?」

「遠慮しとく。ちょっと用があるし」

「そうですか」

さくらと小狼と知世は下に降りていった。

しばらくして伽倶椰のもとに一羽の鳥がやってきた。

「月光鳥か・・・・そうか、無事に月鬼は倒せたか・・・。月光鳥、伝えといてくれ。皆には黙っておったが人界に月鬼の首領がいる。それを封印するまで人界にしばらくいる。落ち着いたらまた報告する、と」

月光鳥は空に帰った。

「どうやらこの学校にいることは間違いがない・・・か・・・天女(てんにょ)たちが怒ってしまうだろうな・・・」

伽倶椰はそうつぶやいた。

その頃・・・・・

「こんちわー!!!バイトしに来ましたー!!」

「四月一日ー!!!待ってたわー!!早速何かお菓子作ってくれるー!!」

「いきなりっすか!!まあいいっすよ」

と四月一日は侑子の横にある箱の存在に気づいた。

「これ、なんすか?」

「昨日のお客の対価よ。見る?」

侑子が箱のふたを開けた。その中には薄ピンク色の布があった。

「これ・・・・なんすか?」

「なにかわかる?」

「わかりませんよ!」

「これはね、『天の羽衣』よ」

「天の羽衣ってあのかぐや姫が天に帰るときにこれを着れば人間の心をなくすって言うあの?」

「そうよ。」

「かぐや姫かなにかきたんすかっ?」

「そうね。」

「でもあの竹取物語って作り話ですよね?」

「・・・・・そんなことしている暇はないでしょ!さっさっとお菓子作って!!」

「(いい具合に話をそらされたなー)わかりましたよ」

「あっついでにお酒もよろしく!」

「よろしく!」

とモコナも言った。

「なんか今始めてセリフ言いましたよね?」

「細かいことは気にしないの!」

「はーい・・・・」

四月一日はキッチンに向かった。

「かぐや姫は本当にいるのよ・・・アヤカシでもなく人間でもない・・・・」

侑子はそうつぶやいた。

〜第2章・完〜

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