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天上の姫

あるところに立派な城があった。

だが、外も中も騒々しい。外には『月鬼(げっき)』と呼ばれる鬼がいた。その鬼が中に入り込んできた。お屋敷の一番奥の部屋には誰かが座っていた。

「姫様、ここは危のうございます。お逃げください!!」

「月鬼か・・・・妾(わらわ)を殺しに来たな・・・」

「姫様!!!」

「出る!!あやつを封印せねばなるまい!!」

「姫様に何かあったらいけません。お逃げください!!」

「・・・仕方ない・・・・・人界に行く」

「それもおやめください!!あんな汚らわしきところに姫様が行くことはありませぬ!!逃げるなら四海竜王様のところへ・・・」

「だが四海竜王のところに行ってももすぐに奴は追ってくる。今宵は満月。我が愛馬『白竜駒(はくりゅうく)』で人界に行く」

姫の部屋の外で家来達が騒ぎ始めた。

「わかりました・・・・」

この状況でそう答えるしかなかった。

姫は窓を開けた。

「白竜駒 来い!!!」

そう呼ばれた馬が姫の部屋の窓に来た。その馬は白く、翼が生えた地上で言う『ペガサス』のような美しい馬だった。

「では、妾は行ってくる」

「・・・・お気をつけくださいませ」

女の家来は窓から顔を出し姫の後姿を悲しそうに見つめていた。

友枝町の朝。ある少女の目覚めは目覚まし時計だった。

ピリリリリリリ

「うにやぁ・・・・はぅー冬の朝は寒いよ〜〜〜」

「おはようさん。さくら、えらいはよう起きたなー」

「寒いからね。じゃっさっさっと着替えよ!!」

少女の名はさくら。そして机の一番下の引き出しに住んでいる(?)のがケルベロス。通称・ケロちゃんである。さくらは制服に着替えると慌しくしたに下りた。

「おはよう。お父さん。お兄ちゃん。(写真の前に来て)おはよう。お母さん」

「おはようございます」

「中学生になっても怪獣は変わらないんだな」

「さくら、怪獣じゃないもん!!」

「おっ来るか来るか」

「うきーーーーーっ」

桃矢は大学生になったが寮には住まずずっとここにいたのだ。こういうところはやはりシスコンである。

「いただきまーす。」

「今日はねホットケーキを作ったんだよ」

「わーい!!」

「子供みてーに喜びやがって」

さくらはこの発言に文句を言おうとしたが桃矢が言ってることは間違っていないので言い返せなかったのだ。ホットケーキを食べ終わり、玄関に行く。

「じゃっ、いってきまーす」

「今晩の夕飯楽しみにしててね」

「うん!!」

さくらは小学生の時みたいにローラースケートは履かず普通に徒歩だった。「友枝中学校」といいその学校には友枝小のときと変わらないなじみの顔がそろってた。

「おはよう!!」

「さくらちゃんおはよう」

と1人の少女が歩み寄ってきた。それは小学校の時カードキャプターをやってた頃ビデオ撮影をしたり、コスチュームを作ったりなどさくらの参謀(?)をしていた大道寺知世という名の少女だった。

「おはようございます。さくらちゃん」

「おはよう。知世ちゃん」

「もうすぐクリスマス・・・クリスマスといえばやはりビデオ撮影でしょう!!」

「ほえっ・・・・」

「もう準備は着々て進んでいますのよ」

「ほえー」

そこに1人の少年が来た。

「さくらちゃん、李君が来ましたわ」

「ほえっ」

と急に赤い顔になった。友枝遊園地で告白して以来1年置いて今年の9月に帰ってきた。名は李小狼。

「おはよう・・・」

「おっおはよう・・・小狼君」

2人は顔が赤くなった。知世はそれを見てくすっと笑った。

「そういえば3年生のほうで話題だったんですが美人な転校生が来るようですわ」

「ほぇー美人な先輩・・・」

「月姫伽倶椰という名前ですわ」

「すごい名前だね・・・」

「私もそう思いました・・・・」

3人はその転校生の話題で盛り上がっている頃屋上に数人の男達がいた。

「主様(あるじさま)天上の姫がこちらにいるとの情報です」

「来たか・・・・」

〜第1章・完〜

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