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小狼・ピアニスト

そう・・・立ち上がるのは、いつだってこの人だ。

座ってなんて居られない。いつだって、愛刀を腰に下げて・・・・。

〜小狼・ピアニスト〜

第五章

『ピアノ線の鍵仕掛け』

コントラバス・・・いつだってそうなんだ。この人は。

「・・・めんどくせぇな・・・てめぇはよぉ、自分のことも自分でできねぇのかよ゛っ!!」

最後の、『よ゛っ!!』を言うと同時に、コントラバスの弦でグランドピアノの中を殴りつける。

・・・コントラバスは、分かってしまったのか・・・。

すると、ヴァイオリン演奏者が立ち上がる。

手伝っご迷惑では無いですか、と断ってから自分も同じことをやる。

そして、他の者たちも、手伝い始める。

その様子を、ユウコが微笑みながら見守る。

その真横では、真逆としての指揮者が絶望に追いやられたような顔つきで何事かつぶやいている。

ぁぁ・・・なんて事だ・・・。

ツバサが・・・ツバサが・・・!!

そんな感じに・・・。

おれも、何かやるべきであろう。

すると、ユウコがコクリとうなずいた。

・・・何よりも・・・・。

おれは、『アンオーディナリーピープル』だ。

ごく普通の人間のように振舞っていても仕方が無い。

そう思うと、ピアニストの腕からロボットの鉄くずのようなものが出てくる。

・・・さて、どうするか・・・。

このまま、この体勢で指揮者を吹っ飛ばすか、右足で打撃攻撃か・・・・。

いや、並みの人間ではおれの右足は耐えられないだろう。殺す気は無い。

そうこうおれが考えているとき、ホールの扉が開いた。

・・・入ってきたのは、<ピアニスト>だった。

〜第五章・完〜

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