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新たなる試練

最終試験・後編

小狼達がそれぞれ戦っていた頃さくらも瑛二と戦っていた。

さくら
「『ウッド』!!」

さくらが叫ぶとカードから木々のツタが上空にいる瑛二に向かって伸びていった。

瑛二
「ふん。『タイム』!!」

瑛二の前方が黄色く染まった時瑛二以外の時が止まった。

瑛二
「『ループ』!」

その瞬間、時間が動き出すとツタは瑛二の前まで伸びたが先が消えさくらの真後ろに出現した。

さくら
「そ、そんな!?」
瑛二
「ふ、パワーアップしたからと言ってその程・・・!?」

その時、さくらに絡まっていたツタが自然に解けた。

さくら
「ありがとう、ウッドさん。」

さくらは杖を構えた。

さくら
「『ウォーティ』!!」

先程とは違う量の水が瑛二に向かってきた。

瑛二
「『フリーズ』!!」

水は少しずつ凍っていったが水の流れは止まらず瑛二は水に呑みこまれた。

瑛二が呑みこまれた姿を知世やエリオル達がビルの上から見てた。

苺鈴
「やったわ。」
エリオル
「いえっ、まだです。」
知世
「えっ?どうことですの?」
エリオル
「彼の魔力が衰えてはいない。」

エリオルは上を見続けた。

さくらは次のカードを出した。

さくら
「水を凍らせ彼の者を封じ込めよ、『フリーズ』!!」

流れ続けていた水が次第に凍り始め完全に凍った後にはいるはずの瑛二の姿が無かった。

さくら
「そ、そんな?」
瑛二
「誰をお探しかな?」

さくらは振り向くとそこには瑛二がいた。

瑛二
「『サンダー』!!」

雷がさくらに向かっていった。

さくら
「『シールド』!!」

さくらはシールドで雷は防いだがその時すでにさくらの視界から瑛二は消えていた。

さくら
「瑛二君はどこに・・・。」

その瞬間、さくらは上下に二つの殺気を感じ取りまず上を向いた。そこには接近戦を仕掛けてくる瑛二がいた。その後、下を向くと同じくこちらに向かってくる瑛二の姿があった。

さくら
「瑛二君が二人!?」

さくらは不意に避けた。

瑛二(A)
「よく避けたな。」
瑛二(B)
「だが俺達二人を同時に相手できるかな?」

そう言うと瑛二は二人でさくらに向かってきた。

さくら
「(たぶん、瑛二君が使ったのは『ツイン』と『ファイト』だと思う。二人同時に攻撃できれば『ツイン』の効果は切れる。)」

さくらは二人の動きをよみ、確実に瑛二の攻撃を避けた。

瑛二
「(さくらちゃんは俺の攻撃を確実に避けてる。しかも二人の攻撃を。確実に成長はしてるな。)さくらちゃん、この攻撃はどうかな?『ソード』!!」

二人の瑛二は同時に剣を出した。

さくら
「なら」

さくらは別のカードを出した。

さくら
「風よ、戒めの鎖となれ、『ウィンディ』!!」

風は二人を束縛した。

瑛二
「甘・・・何!?なぜ振りほどけない!まさかここまで上がっているとは!?くそっ!!」

瑛二は『ツイン』で出した分身を消し、自らの魔力を『ウィンディ』に流し込み無理やり振りほどいた。

瑛二
「ハァハァハァ・・・。やるな。けど、まだだ。まだこれからだ。」

瑛二は一度さくらから距離をとった。

その時、ユエやケルベロス達が帰ってきた。

エリオル
「ユエ!ケルベロス!!」
ケルベロス
「よぅ、エリオル。今度は勝ってきたで。」
スッピー
「どうしてその方でいるのですか?」
ケルベロス
「あ、あぁ。こいつか?前に助けてもらったからな。お礼に。ユエもやろ?」
ユエ
「あぁ。」
エリオル
「そうですか、歌帆。」
観月
「何かしら、エリオル?」
エリオル
「彼らの傷の手当てを。」
観月
「わかったわ。大道寺さん、苺鈴さん。手伝ってくれるかしら?」
知世
「わかりましたわ。」
苺鈴
「わかったわ。けど、どうやって傷の手当てをするの?」
観月
「探すのよ。みんなでね。もし、彼がこの世界を完璧にコピーしているなら薬とかあるかもしれないわ。ユエとケルベロスは休んでいた方がいいわね。」
ユエ
「あぁ。」
ケルベロス
「わかった。まかせるで。」
奈久留
「じゃあね、ユエ。またあと。」
スッピー
「それではケルベロス。」
ケルベロス
「おぉ。」

観月、知世、苺鈴、奈久留、スッピーはビルを降りて治療できるものを探しに行った。

ケルベロス
「ところでエリオル。さくらはどうや?」
エリオル
「五分五分ですね。けど、さくらさんも彼を押している場合があります。もしかしたらいけるかもしれません。」
ユエ
「私達が勝てたのはルビー・ムーンやお前のおかげだ。」
ケルベロス
「そうや。さくらも分かってるやろ。大丈夫や。さくらなら。」
エリオル
「そうですね。」

観月達が薬などを探しに行っている時もさくらと瑛二の戦いは続いていた。

さくら
「『ファイアリー』!」
瑛二
「『くそっ、『シールド』!!」

瑛二はさくらの攻撃を防ぎがちになり始めた。

さくら
「いける、このままだといける!!」

さくらはさらに三枚のカードを出した。

さくら
「風と水と土よ、炎と共に戒めの鎖となれ。『ウィンディ』!、『ウォーティ』、『アーシー』!!」

風と水は瑛二に向かっていった。

瑛二
「なにっ!?四台元素を同時にだと!!?シールドだけだと防げない!」

瑛二はシールドを解除した。

瑛二
「わが分身よ、姿を現せ。『イリュージョン』、『ボイス』!!」

瑛二の分身が数十人現れた。

瑛二
「さらに『アロー』、『ショット』!!」

数十人の瑛二からファイアリー、ウィンディ、ウォーティ、アーシーに向かい矢と衝撃波が向けられた。ファイアリー達は矢と衝撃波を避けたが避けた矢や衝撃波はさくらに向かっていた。

さくら
「『シールド』!!」

さくらは自分をシールドで覆い術をすべて防いだ。

瑛二
「何だというのだ、この力は!?四大元素のほかにシールドまで・・・、五枚同時使用だと!!?だがこの分身の数では俺を見つけられな・・・。」

ファイアリー、ウィンディ、ウォーティ、アーシーはほかの分身には目もくれず瑛二本体に一直線に向かっていた。

さくら
「もう分身には騙されないよ、瑛二君。」
瑛二
「そうか。ならばこれならどうだい?」

瑛二は分身を消し、杖を前に出した。

瑛二
「かの術を抑えろ、『ファイアリー』、『アーシー』、『ウッド』、『ウォーティ』!」

瑛二のファイアリーはさくらのウッドに、瑛二のウッドはさくらのアーシーに、瑛二のアーシーはさくらのウォーティに、瑛二のウォーティはさくらのウィンディに向かっていった。

瑛二
「さぁ、消えろ!!」

瑛二の思惑どおり二人の術はぶつかり合ったがさくらの術は消えなかった。

瑛二
「馬鹿な、五行思想をぶつけたのになぜ、さくらちゃんのは消えない!?」

そのうち逆にさくらの術の方が瑛二の術を押し始めた。

さくら
「頑張って、カードさんたち。」

さくらの思いが届いたのかさくらの術が瑛二の術を打ち破り四つの鎖で瑛二を拘束した。

瑛二
「ぐっ、まさか五行思想まで打ち破るとは。恐れ入ったよ。」

さくらは瑛二に近づいた。

さくら
「もういいでしょ、瑛二君。終わりにしよ。」
瑛二
「いや、まだ俺にはあと二つ、やってないことがあるんでね。」
さくら
「えっ?」
瑛二
「『イレイズ』!!」

瑛二は自らの身体を消すと四つの鎖から脱出した。

その次にファイアリー、ウォーティ、ウィンディ、アーシーもカードに戻った。

さくら
「瑛二君はどこに行ったの?」
瑛二
「ここだよ。」

さくらが声のするほうを向くと瑛二はさくらのいる場所から一つとなりのビルの屋上にいた。

瑛二
「もう、終わりにしよう。」

瑛二が杖を出すと次第に杖が光りだした。

瑛二
「我がコピーした魔力を糧にし彼の者の魔力を封印せよ、『シール』!!」

その瞬間、杖から52個の魔方陣が瑛二とさくらの周りに現れた。魔方陣にはさくらカードの絵柄が一枚一枚描かれていた。

さくら
「なにこれ?」
瑛二
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。さぁ、どうする?」
さくら
「よくわからないけど私、負けない。」

さくらは一枚のカードを出した。

その様子をすべて見ていたエリオル達。

エリオル
「あの魔方陣をどう思う、二人とも?」
ユエ
「・・・奴が封印とか言っていたな。」
ケルベロス
「なんかやばい感じがするけどさくらなら大丈夫やろ。」
ルシファー
「だ、大丈夫なものか。」
ユエ
「ルシファー!!?」
オシリス
「あれは今までのものとは違う。」
ケルベロス
「オシリス!大丈夫なんか?」
オシリス
「少々傷が痛むが大丈夫だ。」
エリオル
「あれが今までとは違うとはどういうことなんです?」
ルシファー
「あれは瑛二の魔力をほとんど使うんだ。」
エリオル
「それほどすごい術なのですか?」
オシリス
「俺達自体あまり知らないんだ。すまないな。」

そういうとルシファーとオシリスは瑛二のほうを心配するように見た。

さくらは瑛二のいるところへ飛んで行こうとした。だがその時、フライの絵柄が描かれている魔方陣が光りだした時、羽がさくらから離れその魔方陣に吸い込まれた。さくらは羽をなくし下のビルに降りた。魔方陣は羽を完全に吸い込むと消えてしまった。

さくら
「『フライ』!!」

しかしさくらに羽根は現れなかった。

さくら
「どうして?」

さくらはカードを出した。

瑛二
「どうやらうまくいっているようだな。」
さくら
「『ジャンプ』!!」

さくらは跳びだそうとした瞬間フライと同じようにジャンプの絵柄が描かれている魔方陣が光だしジャンプを吸い込んで消えた。

さくら
「そんなまた?」

さくらはさらにカードを出した。

さくら
「『フロート』!、『ウィンディ』!、『ウッド』!」

さくらは何枚ものカードを発動したが先程を同じだった。

さくら
「そんな・・・どうして。」
瑛二
「無駄だよ、さくらちゃん。」
さくら
「どういうことなの?」
瑛二
「君の魔法はもう発動しない。俺が封印したからね。」
さくら
「封印?」
瑛二
「そう、君も気付いているだろ?上の魔方陣は君の魔法を封印するためのものさ。コピーしたものを使ってね。」
さくら
「よく分からないよ。」
瑛二
「君からコピーしたものを使ってオリジナルを封印するように創ったんだ。これで封印した魔法は俺を倒すまで封印は解かれない。」
さくら
「そんな・・・。」

さくらはさらにカードを出した。

さくら
「『ファイアリー』!、『サンド』!、『バブル』!、『ダッシュ』!・・・」

さくらは52枚のカードをすべて使った魔方陣にすべて封印されてしまった。

さくら
「そ、そんな・・・。」

さくらはその場に座り込んだ。

瑛二
「もう、万策尽きたな。」

瑛二はさくらのいるビルに向かって跳ぼうとした。

エリオル
「彼はすごい魔術師だ。」
ユエ
「クロウでさえできるかどうか分からないな。」
ケルベロス
「さくら・・・。」

観月たちが帰ってきた。

観月
「エリオル!」
エリオル
「歌帆!!」
観月
「さっきから見てたけどさくらちゃんはどうなの!?」
エリオル
「あぶないですね。このままだと・・・。」
知世
「そんな・・・!」
苺鈴
「大丈夫よ。木之本さんなら。」
ケルベロス
「そや、小娘の言うとおりや。さくらならなんとか」
オシリス
「できないね。」
ケルベロス
「なんやと〜!!」
ルシファー
「主の魔力は我々の想像をはるかに超えている。」
奈久留
「そんなのさくらちゃんだって。」
オシリス
「本当にそう思っているのか?」
奈久留
「うっ・・・。」
スッピー
「確かに今、さくらさんの勝利を願っている者はこの場に大勢います。しかし、今の状況を見るとさくらさんが逆転する可能性は少ない。」
ケルベロス
「スッピー!お前も何を言うねん!!」
ルシファー
「彼の言ったことは正しい。」
知世
「それでも・・・。」
エリオル
「えっ?どうしましたか、大道寺さん。」
知世
「それでも私はさくらちゃんが勝ってここに戻ってくることを信じますわ。」
苺鈴
「私もよ。」
エリオル
「えぇ。私もです。」
観月
「私もよ。」
苺鈴
「私だって。」
小狼
「俺もだ!」

みんなは振り返った。

苺鈴
「小狼!!」

小狼は刃を連れて歩いてきた。

小狼
「ハァ、ハァ、ハァ・・・。こいつを頼む。」

小狼は刃を降ろすと振り返った。

「どこへ行く気だ!?」
苺鈴
「そうよ。小狼も傷だらけじゃない。」

小狼はもう一度振り返った。

小狼
「さくらのところだ!!」

そう言うと小狼は走ってビルの合間を走って跳んでいった。

瑛二がさくらの元に跳ぼうとしたときさくらのポケットが光りだした。

瑛二
「なに?」
さくら
「こ、これは・・・。」

さくらはポケットから光るカードを出した。

さくら
「これは『ホープ』のカード・・・。」
瑛二
「馬鹿な!カードは全部で52枚のはず。なぜ、53枚目が実在する!?」
さくら
「そういえばケロちゃんが・・・。」

〜回想〜

ケロちゃん
「さくらが手に入れた53枚目のカード。この『希望』のカードだけはまったくコピーされてない。あいてがこのカードのことを知らんかったんか、それとも何かの力がかかったんかは知らんけどな。」
さくら
「・・・って言ってた。」

さくらは再び立ち上がった

瑛二
「まぁいい。多少の誤差は承知のうえだ。」

瑛二はその場で再び杖を高らかに構えた。

瑛二
「(ちっ、封印したせいで魔力がもうほとんど無い。命を削るしかないか。)我に残されし魔力よ。我が生命をもって絶望の闇を作り出せ!!」

瑛二が叫ぶと次第に地面が揺れ始め空は闇が覆っていった。

〜ビルの屋上〜

知世
「きゃ〜!」
苺鈴
「じ、地震!?」
エリオル
「この次元が彼の魔力に影響しているんだ。」
観月
「じゃあ、この次元は崩壊してしまうの?」
エリオル
「わからない。だが、何かが起こることは確かだ。」
ユエ
「早く主を助けなければ・・・。」

ユエは立とうとするがまた座り込んでしまった。

奈久留
「まだ動いちゃダメよ、ユエ。」
ユエ
「しかし・・・。」
ケルベロス
「無理すんな、ユエ。さくらには小僧が向かってる。」
ユエ
「そうだな。」

知世はふいに振り返った。

知世
「斉藤君がいませんわ!?」
エリオル
「えっ!?」
ケルベロス
「ほんまや。あいつどこ行ってん。こんな歌で一番ひどい傷やのに。」

下を見てみるとそこには血の跡が続いていた。

観月
「まさか、あの傷で瑛二君のところへ・・・。」
エリオル
「そうだろう。」
苺鈴
「大丈夫かしら?」
オシリス
「大丈夫だ。」
ルシファー
「あいつは主の次に強いからな。」
オシリス
「タフだしな。」
ケルベロス
「お前ら、ほんまにあいつらの事信頼してんやな。」
ルシファー
「当たり前だ。」

地面はさらに揺れが激しくなった。

〜次元の中・移動中〜

四月一日
「侑子さん、いつまで移動するんですか?」
侑子
「そうね。まだかしらね。モコナ、どう?」
ラーグ
「う〜ん。もうすこ・・・」

その時激しい揺れが二人と一匹(?)を襲った。

四月一日
「な、何ですか!?」
侑子
「まずいわね。ここまで揺れるなんて。このままだとすべての次元に影響が出てしまう。急ぎましょ、モコナ。」
ラーグ
「オ〜!今ので場所が分かった!!」

モコナの宝玉が光だし一つの場所を指し示した。二人と一匹(?)はモコナが指し示す光に向かっていった。

〜異次元〜

さくら
「瑛二君は一体何を?」

ホープのカードがさらに光だし少女が現れた。

ホープ
「主よ、彼の者が今作り出そうとしている術は危険よ。」
さくら
「どういうこと?」
ホープ
「あれは術者の命を削りだし次元、すべてを消滅させることのできるものなの。」
さくら
「そんな!どうしたらいいの!?」
ホープ
「私を使って。私は負の力を持つカード。あの力を消滅させることができるかもしれない。」
さくら
「・・・うん。そうだったね。私、あなたを信じる。」
ホープ
「ありがとう。」

ホープはそう言うと消えていった。さくらはホープのカードと杖を構えた。

瑛二
「もう無駄だ。これで最後だよ。さくらちゃん。」

瑛二は大きく杖を前に出した。

瑛二
「すべて者に絶望を与えよ、『ディスペアー』!!」

さくらに向かって黒き光が放たれた。

さくら
「彼の者に希望の光を与えよ、『ホープ』!!!」

ホープの少女が具現化すると光が黒き光に向かってき、ぶつかり合った。

さくら
「きゃ〜!」
瑛二
「くっ、まだだ。俺は負けるわけにはいかん。」

さらに瑛二の魔力が上がった。

さくら
「うっ、瑛二君の魔力が上がった。どこにそんな力が。」
ホープ
「彼の者は自らの命を削り魔力に変えているの。」
さくら
「そんな!じゃあ、このままじゃ、瑛二君は!?」
ホープ
「このままだと危ないわ。早く終わらせないと。」
さくら
「けど、私には今が精一杯・・・。」
小狼
「諦めるな、さくら!!」

さくらは声のした方を向いた。そこには息を切らした小狼がいた。

さくら
「小狼君!!」
小狼
「ハァ、ハァ、ハァ。諦めるな、さくら。お前には俺が付いている。」

小狼はさくらの元に歩いていき杖を一緒に掴んだ。

さくら
「小狼君・・・。」
小狼
「頑張ろう、さくら。」
さくら
「うん!」

さくらの魔力は小狼の魔力も足しまた上がった。

瑛二
「くっ、まだだ。まだ俺は・・・。」
「もういい!やめろ、瑛二!!」

瑛二は首だけを動かした。

瑛二
「刃!?大丈夫だったのか!!?」
「あぁ、だが俺のことより今はお前だ。もう、魔法を止めろ!!」
瑛二
「ダメだ。このままでは・・・!」
「お前が死ぬぞ!!」
瑛二
「構わん!!クロウ・リードには貸しがある。その貸しを返さなくては。」
「俺達はよくやった。もう、依頼は完了だ!!」
瑛二
「うるさい!黙れ!!!」

瑛二は片手を刃に向けると魔力を放ち刃に当てた。

「ぐはっ!え、瑛二・・・。」

刃はその場に気絶した。

瑛二
「すまない、刃。もう少し待っていてくれ。」

瑛二はさらに魔力を上げた。

さくら
「ま、また上がった。」
小狼
「大丈夫だ、俺が付いているから。頑張れ。」
さくら
「うん。」

その時、ほかのカードが光り出した。

小狼
「な、何だ?」

カードは浮き上がると先程の魔方陣が現れ、その中の魔力がカードに戻っていった。

さくら
「カードさん達が戻ってきた。」

その様子を見た瑛二。

瑛二
「馬鹿な!なぜ、封印が解けた!?・・・そうか。今ぶつかり合っているこの魔力の力か。」

カードに魔力が戻ると52枚のカードがさくらの後ろに浮かぶとすべてのカードの者達が具現化した。

ミラー
「頑張って。」
さくら
「ミラーさん。」
ライト
「私達も力を貸すわ。」
さくら
「ライトさん。」
ダーク
「あなたには無敵の呪文があるんでしょう?」
さくら
「ダークさん・・・。うん。私、頑張る!!絶対、大丈夫だよ。」

さくらは52枚のカードの助けでさらに魔力を上げ、さらに瑛二の術を押し始めた。

瑛二
「また魔力が上がった。ちっ、まさかここまでと上がるとは、本当に命をかけなければならない・・・か。」

瑛二はさらに命を魔力に変換させ力を上げようとした時さくらの術と瑛二の術がぶつかり合っているところから弾けた。

さくら
「きゃ!」
小狼
「うわっ!」
瑛二
「くっ!」

刃は目を覚ました。

「ん・・・、え、瑛二!!」

術が弾けた所には魔方陣がありその上には二人と一匹(?)がいた。

四月一日
「こ、ここどこですか〜!!?」
侑子
「別の次元よ。やっと着いたわ。」
ラーグ
「着いた〜!!」

さくらと小狼は呆然と見ていた。

さくら
「あれは誰?」
小狼
「さぁ・・・。」

反対のビルでは瑛二と刃も見ていた。

瑛二
「侑子さんだ。」
「あの次元の魔女か?」
瑛二
「あぁ。」
「どうしてここに?」
瑛二
「依頼したのさ。俺を止めてくれってね。」
「そうだったのか。」

侑子さんが瑛二の方を見て今度はさくらの方を見た。

侑子
「四月一日、これに乗りなさい。」

侑子はもう一つ魔方陣を創った。

四月一日
「えっ?」
侑子
「早くしなさい!」
四月一日
「は、はい!」

四月一日はもう一つの魔方陣に乗るとそれはひとりでに瑛二達の方に移動した。

四月一日
「わ、わ〜。」

四月一日が別の魔方陣に乗り移ると侑子はさくらの方に移動した。

侑子
「あなたがさくらちゃんね?」
さくら
「は、はい。あ、あなたは?」
侑子
「私は壱原侑子。次元の魔女とも言われているわ。」
ラーグ
「モコナ!」
さくら
「???」
小狼
「???」

さくらと小狼はモコナの存在に戸惑っているようだった。

その頃四月一日は瑛二たちのところに着いてた。

四月一日
「大丈夫かい?」
瑛二
「えぇ。あなたがあの有名なバイトさんですか?」
四月一日
「有名ってほどでも。」
「あなたは有名ですよ。俺達の世界ではね。」
四月一日
「そうなんですか?」
瑛二
「うん。」

その時瑛二が倒れかけたが四月一日が支えた。

四月一日
「あ、大丈夫?」
瑛二
「まぁ、少々疲れていますけど。」
「瑛二、大丈夫か?」
瑛二
「あぁ。さっきはすまなかったな。」
「いいさ。」

その時、むこうから侑子さんの声が聞こえた。

侑子
「四月一日〜、そこにいる二人をその魔方陣に乗せてきなさい。」
四月一日
「わかりました〜!」

四月一日は瑛二を担ぎ刃と共に魔方陣に乗るとまたひとりでに動き出した。

侑子
「さ、あなた達もこれに乗って。」
さくら&小狼
「は、はい。」

さくらと小狼は侑子さんと共に魔方陣に乗った。魔方陣はエリオル達のいる場所に向かった。

エリオル達のいる場所にさくら達が向かってきた。

ケルベロス
「さくら達や!」
エリオル
「そうですね。」

さくら達は辿り着いた。

知世
「さくらちゃん!」
さくら
「知世ちゃん、大丈夫だった?」
知世
「えぇ。大丈夫でしたわ。さくらちゃんは?」
さくら
「大丈夫だよ。」

苺鈴は小狼のほうに向かって走った。

苺鈴
「しゃおら〜ん!」
小狼
「苺鈴!!」
苺鈴
「心配したのよ、小狼。」
小狼
「すまなかったな、苺鈴。」
ユエ
「久しぶりだな。」
侑子
「そうね。何年ぶりかしら。」
ケルベロス
「おぉ、ラーグ!久しぶりやな。元気か?」
ラーグ
「元気だよ!ケルベロスは傷だらけだね!!」
ケルベロス
「うっさいわ。」

ケルベロスは笑った。

エリオル
「この姿でははじめましてですね。」
侑子
「そうね。」
エリオル
「どうしてここへ?」
侑子
「あの子達に頼まれてね。」

侑子は瑛二達を見た。

エリオル
「そうでしたか。」

四月一日が侑子さんに寄ってきて小声で言った。

四月一日
「侑子さん、あの二人さくらちゃんと小狼君ですよね。」
侑子
「そうよ。この世界のさくらちゃんと小狼君ね。」
四月一日
「やっぱそうですね。顔や声が一緒だから。」

侑子は四月一日を無視し瑛二の方に歩いていった。

侑子
「依頼はあと一つね。」
瑛二
「えぇ。ここにいる全員を元の場所に戻して傷の手当て。」
侑子
「対価がいるわよ。」
瑛二
「わかっています。今度、持って行きます。」
侑子
「その前に私をここに呼び出した対価を払ってもらうわ。」
瑛二
「・・・しょうがないですね。」

そういうとルシファーとオシリスが前に出た。

瑛二
「お前達、どうした?」
ルシファー
「その対価は今でも換えられるか?」
侑子
「可能よ。同じぐらいのものならね。」
オシリス
「ならば、我々ではダメか?」
瑛二
「お、おい!」
侑子
「本当にいいの?」
ルシファー
「あぁ。所詮我々は創り物だ。現実ではユエやケルベロスのように生きられない。」
「お前達・・・。」
侑子
「わかったわ。あなた達を対価としてもらうわ。ただし、魔力だけね。」
ルシファー&オシリス
「えっ?」
侑子
「あなた達にはユエやケルベロス達みたいに仮の姿になってもらうわ。性格は今のままだけどいいわね。」
ルシファー
「それだけなのか?」
侑子
「えぇ、そうよ。だって彼には杖を貰うだけだもの。」
オシリス
「それだけか?」
侑子
「えぇ。けど、その方がいいわね。現実でも暮らせるからね。」
ルシファー&オシリス
「ありがとう。」
侑子
「瑛二、さくらちゃんに言うことがあるんじゃない?」
瑛二
「あぁ。」

瑛二は刃に支えられさくらの前に立った。

瑛二
「さくらちゃん。もう、終わったよ。今から継承の儀をとりおこなう。」
さくら
「えっ?」
「黙って聞いているだけでいい。」

瑛二は杖を構えた。

瑛二
「クロウ・リードの命により我わは、木之本さくら並びにその守護者と李小狼を試験した。」
さくら
「えっ!?」
小狼
「どういうことだ?」
「聞いてろ。」
瑛二
「我ら信託の一族。我らは依頼されたものを試験し判断するものだ。我らの判断は彼の者達。木之本さくら、李小狼を真の魔術師と認める。さらに汝らに問う。まずは木之本さくら。汝は以前、エリオルの問いに魔術師としてではなく人間として生きることを選択したが今一度問う。汝はこれからも人間として一生を終えるか魔術師として生きるか選ぶがよい。」
さくら
「私は・・・私は人として生きたい。これからもずっと。」
瑛二
「わかった。では次に李小狼。汝にも木之本さくらと同じことを問う。汝はどうする?」
小狼
「俺はさくらと共に人として生きる。」
瑛二
「わかった。では汝らに称号を与える。木之本さくら、前へ。」

さくらは瑛二の前に立った。

瑛二
「杖を前に。」
さくら
「う、うん。」

さくらは杖を前に出すと瑛二が自分の杖を交わした。

瑛二
「木之本さくら、汝に『星光の魔女』の称号を与える。」

その時さくらが光りだした。

さくら
「な、なに?」

そのうち光は消えた。

瑛二
「終わったよ。」
さくら
「今のは?」
瑛二
「今のはさくらちゃんの称号を決めただけだよ。これからさくらちゃんは『星光の魔女』と言われるかもしれない。けど、あまり気にしなくていいからね。侑子さんのように有名になったら大変だけどね。」

そういうと瑛二はさくらから離れた。次に侑子はみんなの中心に移動した。

侑子
「さぁ、みなさん。帰るわよ。ちょっとこっちに集まって。」

みんなは侑子の周りに集まった。そのあとその下には魔方陣が現れてみんなは消えた。その後、瑛二の創った世界は消滅した。

〜友枝町・ペンギン公園〜

さくらが気がつくとペンギン公園にいた。

さくら
「ここは友枝町?」
小狼
「気がついたか、さくら。」
さくら
「小狼君。みんなは?」
小狼
「次元の魔女って人とあの制服の人、それと石田と斉藤とあいつらは最初から消えていた。」
さくら
「そう。」

さくら達の試練は終わった。

〜最終試験・完〜

…つづく

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