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新たなる試練

最終試験・後編

小狼と刃の戦いはユエとルシファー、ケルベロスとオシリスの戦いが終わった後も続いていた。

小狼
「音がやんだ。どっちが勝ったんだ?」
「貴様にほかの事を気にしている暇があるのか!!?」

龍虎王が小狼に向かって振り落とされたが紙一重で小狼は後ろへ跳び回避した。

小狼
「くそっ。」
「大丈夫だ。ユエとケルベロスは勝ったさ。」
小狼
「何?どういうことだ?」
「ふっ。すべては必然。未来は決まっている。」

刃は小狼に突進した。小狼は宝剣で龍虎王を受け止めた。

小狼
「未来は決まっているだと!?」
「そうだ。未来は決まっている。誰にも変えることなどできぬさ!!」
小狼
「それは違う!未来は自分で決めるものだ!!」
「貴様は知らぬだけだ!何も知らぬ者がほざくな!!」

刃が力で小狼を押し始めた。

小狼
「こいつ、まだこんなにも力が・・・。」
「覚えておくがいい、李小狼。この世界で生き抜くためには力が必要なのだ、力が!!」

小狼は力負けし刃に吹き飛ばされてしまった。

小狼
「うわっ!」

小狼は地面に倒されてしまった。刃はゆっくり小狼に近づいていった。

「貴様は強い。もう少し遅く生まれればこんなことにはならなかったものを。終わりだ。」

刃は龍虎王を構えた。

小狼
「うっ。(俺はさくらを守れずに死ぬのか。)」

その時小狼に精神の中で聞いた声が聞こえた。

???
「(あなたはまだ死すべき人ではない。あなたが望むなら我々の力を貸そう。)」
小狼
「(我々?)」
???
「(あなたは力が欲しいか。)」
小狼
「(俺は・・・俺は力が欲しい。さくらを守る力が。こいつを倒す力が!!)」
???
「(なら、我々の名を!!)」
「死ね!!」

龍虎王の刃が小狼の首に振り下ろした瞬間小狼の宝剣の宝玉が光だし炎が龍虎王を防いだ。

「何!?」

刃は一度小狼から間合いを取ると目の前に炎、水、風、雷の塊が小狼を守るように現れそこから小狼の見知らぬ者たちが現れた。

「お、お前たちは・・・。」
レイアース
「我が名は炎の化身、炎獣レイアース。」
セレス
「我が名は水の化身、水龍セレス。」
ウィンダム
「我が名は風の化身、風鳥ウィンダム。」
トール
「我が名は雷(イカズチ)の化身、雷鬼トール。」
小狼
「お、お前たちはいったい何なんだ?」
レイアース
「我々は主に長年使われていたものです。」
小狼
「まさか、あの札・・・。」
トール
「そうだ。お前さんが俺たちをずっと使ってくれていたからその新しい剣の力で出てこれるようになったんだぜ。」
小狼
「なんだって?」
ウィンダム
「あなたは力が欲しいと言った。守るための力が。目の前にいる人を倒すための力がと。」
セレス
「だから我々は現れた。主の願いをかなえるために。」
小狼
「そ、そうか。なら、俺に力を貸してくれ!!」
レイアース
「分かっております。主。」

刃は驚きを隠せない顔をしていた。

「なぜだ。なぜ、貴様が伝説の四精霊を召喚できる!!なぜだ〜〜!!」

刃は龍虎王を地面に突き刺すと地面から無数の突起物が小狼に向かってきたがトールが目の前に立ちはかった。

トール
「お〜!!」

トールは地面を殴ると雷の柱が向かってくる突起物に直撃させ破壊しさらに刃にもダメージを与えた。

「ぐわ〜〜!!」

刃はその場で膝をついた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」

小狼は起き上がるとトールの一度だけの攻撃で膝をついた刃を目撃した。

小狼
「これほどの力が・・・。」

刃はゆっくりと立ち上がった。

トール
「ほう。俺の雷撃を喰らってもまだ立ち上がるか。強いねぇ。」
「まだだ。まだ終わってはいない。俺にもまだ策はある!!」

刃は龍虎王を前に出した。

小狼
「あいつ何を?」

その時龍虎王の根に刻まれている文字が地面に魔方陣を出現させた。

レイアース
「主よ、気をつけることです。」
小狼
「えっ?」
セレス
「あの者は我々と同じように精霊を召喚するつもりです。」
ウィンダム
「とてつもなく強い魔力を感じる。」
トール
「やばいかもしれないな。」

魔方陣の中心から何かが浮かび上がってきた。

レイアース
「現れる前に倒す。」
ウィンダム
「そのほうがいいでしょう。」
セレス
「狙うは召喚士。」
トール
「行くぞ!!」

レイアース達は刃に向かいそれぞれ攻撃した。がその時魔方陣から何かが飛び出し刃の前に立ちふさがると漆黒のマントでレイアース達の攻撃をすべて弾いた。

刃の前に現れた大男はレイアース達のほうを向いた。

「よく来てくれたな、オーディーン。」
オーディーン
「我と契約できたのはそなただけだ。気にせず我を手足として考えればよい。」
「そうか。すまないな。」

レイアース達は呆然としていた。

レイアース
「まさかあなたが現れるとは・・・。」
オーディーン
「久しぶりだな、レイアース。セレス。ウィンダム。トール。」
セレス
「なぜ、あなたのような者がそちら側につく。」
ウィンダム
「あなたはこの世界に干渉しないと言ったはずではないのか?オーディーン!」
オーディーン
「気が変わったのだ。」
トール
「この世界を滅ぼしかねない者達に手を貸すのか!?」
オーディーン
「貴様らには関係がない。」
トール
「そうか、なら俺達はお前を倒す!!」
小狼
「ま、待つんだ!!」

レイアース達は飛び出した。

オーディーン
「愚かなり。」

オーディーンは槍を出した。

オーディーン
「ライジング・ザン!!」

槍を横に振ると雷が現れレイアース達を攻撃した。

レイアース
「ぐわっ!」
ウィンダム
「な、なに?」
セレス
「どうしてだ?」
トール
「な、なぜ、オーディーンが雷を操れる!?」

レイアース達は一撃で吹き飛ばされてしまった。

オーディーン
「私はこの者に出会い新たな力を得ることができた。貴様らは私に勝てぬ。」

レイアース達の前にオーディーンが立ちふさがった。

レイアース達はゆっくりと立ち上がった。

レイアース
「なんという力だ。これが我らの敵・・・。」

オーディーンはゆっくりと小狼に歩み寄った。小狼はすかさず宝剣を構えた。

オーディーン
「私の前に立ちふさがるか。四精霊をも一撃で倒す私の前に。」
小狼
「俺は、俺は諦めない!!」
オーディーン
「その性格、惜しいな。刃よ。この者を生かしておいてはいけぬのか?」
「あぁ。そいつは死なねばならない。分かってくれ。」
オーディーン
「そうか。ならば・・・さらばだ!」

オーディーンは小狼に向かって槍を振り下ろした。だがその時小狼とオーディーンの間にトールが割り込み槍を止めた。

オーディーン
「貴様・・・。」
トール
「へへ。俺は雷(イカズチ)を操る者。雷系の術はレイアースやセレス、ウィンダムよりダメージは少ないのさ。」

トールはオーディーンの槍を押し返し、オーディーンは一歩後ろに下がった。その時オーディーンの後ろからレイアース達が攻撃してきた。

レイアース
「炎の矢!」
セレス
「青の竜巻!」
ウィンダム
「緑の疾風!」

それに気づいたオーディーンは振り返ったがトールに羽交い絞めにされてしまった。

オーディーン
「貴様、何をする!!」
トール
「何をするだと?見ての通り確実に貴様を倒すための方法だ!!」

オーディーンは必死で抵抗するが身動きが取れずにいた。そして、徐々にレイアース三人の攻撃が迫ってきた。

オーディーン
「貴様も死ぬぞ。」
トール
「それでもいいさ。主を守れるのであらばな。へへ・・・。」
オーディーン
「この俗物が〜!!」

その瞬間、三人の攻撃がオーディーンのいる場所の辺りで爆発した。

小狼
「やった・・・のか?」

小狼はレイアース達のいる場所に向かった。

小狼
「トールは、トールは大丈夫なのか?」
レイアース
「分からない。」

その時土煙から人影が見えた。

小狼
「トールか?」

小狼は土煙に向かい歩いて行った。

セレス
「主、行ってはいけない!!」
小狼
「えっ?」

小狼が一瞬立ち止まった時土煙から龍虎王が小狼に向かって伸びてきた。

小狼
「わぁ〜。」

小狼が捕まる瞬間セレスが小狼を押し出し自らが龍虎王の餌食となった。

小狼
「セレ〜ス!」
「おや?別のものを捕獲したようだ。」

土煙が次第に消えていくとそこにいたのはオーディーンに捕まっているトールと刃の姿だった。

小狼
「お前、いつの間に。」
「その三人の攻撃が直撃する瞬間に俺がオーディーンの前に割ってはいて龍虎王で防いだのさ。」
小狼
「どうしてそこまでするんだ?」
「力があるのにただの傍観者で終わっては面白くないだろ?」
小狼
「ただそれだけの理由で!」
「お前とは違うんだよ。」

刃は龍虎王を引っ張るとセレスが徐々に引きずられていった。

小狼
「セレス!!」
セレス
「大丈夫です。このようなもの・・・。」

セレスは翼を広げ、龍虎王の鎖を引きちぎろうと力を入れた。

「させるか!!」

刃は龍虎王を手前に引きさらに鎖を締めた。

セレス
「ぐっ、人間が精霊であるこの我に力で勝とうとは。どこにそのような力が・・・。」
「俺をなめてもらってはいけないな。・・・オーディーン、仕上げだ。」
オーディーン
「御意。」

オーディーンは捕まえていたトールを後ろに放り投げると走り出し槍を構えた。

オーディーン
「貴様も命運尽きたな。海龍セレス!!」
レイアース
「セレス!」
ウィンダム
「セレス!!」
小狼
「セレ〜ス!!」
セレス
「くっ。ここまでか。」

オーディーンは槍を振り下ろした。だが、その時

トール
「頭を下げろ、セレス!!」

刃は声のしたほうを振り向いた。

トール
「トール・ハンマーー!!」
「やばい、避けろオーディーン!!」

刃がオーディーンに向かって叫んだがすでに時晩く雷の柱はオーディーンに向かっていった。

オーディーン
「くそっ。」

オーディーンは反応が遅れ直撃し爆発が起こった。

小狼
「トール。無事だったのか?」
トール
「さっきまで気絶していたがあいつに投げられた時気がついたのさ。」
小狼
「そうか。そうだ、セレスは!?」

その時爆煙の中からセレスが飛び出してきた。

小狼
「セレス!!」
レイアース
「無事だったか。」
ウィンダム
「よかった。」

セレスは一度トールのもとに行きトールをつれて小狼達のいる場所に戻ってきた。

小狼
「二人ともひどい怪我だ。どうにかならないか?」
ウィンダム
「我の力で。癒しの風。」

風に包まれたセレスとトールは少しずつ傷を癒していった。

セレス
「すまないな。」
トール
「ありがとうよ、セレス。」
ウィンダム
「どうとないことだよ。」
小狼
「セレスはよくあの攻撃を避けたな。」
セレス
「トールの雷が直撃する瞬間私を縛っていた武器が緩まったのです。」
小狼
「どうだったのか。」

ウィンダムがセレスとトールの傷を癒している間レイアースがずっと爆煙を見つめていた。小狼はレイアースに近づいた。

小狼
「どうしたんだ、レイアース?」
レイアース
「あやつのことが気になって。」
小狼
「そうか。確かに奴は強い。今の攻撃で倒れては無いと考えたほうがいい思うがそれでも手傷を与えることはできただろう。」
レイアース
「そうであればいいのですが。」

レイアースはそれでも爆煙を見続けた。

レイアースがずっと爆煙を見続けている間セレスとトールの傷が癒えた。

ウィンダム
「どうだ?」
セレス
「いい調子だ。」
トール
「気分いいぜ。」
ウィンダム
「それはよかった。ついでにレイアース。あなたの傷も癒しましょう。こちらに来てください。」
レイアース
「・・・わかった。」

レイアースがウィンダムの方向に振り返った瞬間突風がレイアースの間を抜き去った。

レイアースが爆煙の方に再び振り向くとボロボロになったマントで自らの身を覆ったオーディーンが立っていた。

レイアース
「オーディーン・・・。」

オーディーンは前に歩き出しマントを捨てた。

オーディーン
「貴様ら・・・許さん!」

オーディーンは小狼に向かって槍を構え走り出した。

レイアース
「主、逃げて!!」

セレスたちも小狼に向かって走ったがオーディーンの方が早かった。

オーディーン
「我が槍、グングニルの餌食になるがよい。」

オーディーンは槍を突き出した。

小狼
「くっそ〜!」

小狼が目を閉じた時小狼の目の前で何かが刺さった音がした。

小狼が目を開けたとき目の前には肩に槍が刺さったトールの姿があった。

小狼
「ト、トール!!」
オーディーン
「ちっ、また貴様か。」
トール
「ヘへ、せっかく傷を治したのに今度は穴が開いちまったな。」
小狼
「トール・・・。」
オーディーン
「いつもいつも邪魔をしおって!!」

オーディーンは槍を抜こうとした。だがトールが槍をしっかり持ち抜こうとはさせなかった。

トール
「抜かせねぇよ。これを抜いたら防ぐ手はねぇからな。」
オーディーン
「貴様〜!!」

オーディーンは逆に槍をトールの肩に押し込んだ。

トール
「ぐわ〜!」
小狼
「トール!」
レイアース、セレス、ウィンダム
「トール!!」
トール
「は、早く主を。」
レイアース
「わ、わかった。さ、主。」
小狼
「待て、まだあいつが。」
トール
「だ、大丈夫だ。お、俺は死なねぇよ。まだ、あなたを守らなくちゃいけないからな。」
小狼
「トール!トーール!!」
セレス
「主、早く。」

小狼たちが離れた時トールとオーディーンの周りに電撃が流れ始めた。

オーディーン
「貴様、今度は何をするつもりだ!?」
トール
「当ててみろよ。」

刃がオーディーンの近くに飛んできた。

「これは・・・。やばい、そいつから離れろオーディーン!」
オーディーン
「主!!」
「早く!!」

オーディーンは槍を引き抜こうとした。

トール
「させるか!!」

トールは自らオーディーンの槍を自分の肩に差し込んだ。さらに周りの電撃が激しくなりトールが光だした。

オーディーン
「貴様、自爆するつもりか?」
トール
「そうだ。今頃気づいても遅いんだよ。」
オーディーン
「放せ、この俗物!」
トール
「嫌だね。それにもう遅い。」

トールの身体が完全に光になった。トールが小狼の方に顔を向けた。

トール
「マジで短かったけどあなたが主でよかった。」
小狼
「ト〜〜ル〜〜!!」
「オーディーン〜!!」

その瞬間大爆発が起こり天に向かい雷が上っていった。オーディーンとトールがいた場所には何も無かった。刃はオーディーンのいた場所を眺めていた。その時、上空から刃の少し前にオーディーンの槍が落ちてき地面に突き刺さった。

「これはオーディーンのグングニル。」

刃は槍を手に取った。

「そうか。わかった。このグングニルでお前の仇をとろう。」

刃は再び槍を地面に突き刺した。そして龍虎王を構えた。

「龍虎王に秘められているすべての力よ。その力を解放し我の新たな武器、魔槍グングニルにその力を移せ。」

龍虎王は徐々に煙のようになり槍の中に入っていった。煙がすべて槍に入ると刃は槍を手に取った。

「これで最後だ。李小狼。」

刃が武器継承をしている時小狼はずっとトールのいた場所を見つめていた。

小狼
「トール・・・。」
レイアース
「主・・・。」
セレス
「主、そろそろ・・・。」
ウィンダム
「動かなければ向こうが。」
小狼
「分かった。だがもう俺は逃げない。お前達だけには戦わせない。もう誰も傷つけたくない。俺も戦う。」
レイアース
「・・・分かりました。」
セレス
「主の仰せのままに。」
ウィンダム
「それでは。」

小狼は宝剣を構えた。その時小狼の横を何かが過ぎ去った。

小狼
「な、なん・・・」

その瞬間セレスの叫び声がした。

セレス
「ぐわ〜。」
小狼
「セレス!」

今度はウィンダムの声がした。

ウィンダム
「ぐわ〜。」
小狼
「ウィンダム!」

小狼が振り向くとセレスとウィンダムは身体中傷だらけで血を流し倒れていた。

小狼
「セレス、ウィンダム!一体どうしたんだ!?」
セレス
「わからない。」
ウィンダム
「急に何者かに切り刻まれて。」
小狼
「そんな・・・。」
レイアース
「主、気をつけて。まだいるかもしれません。」

その時急激に周りが霧で覆われた。

小狼
「なんだこれは?」
「あまり動かない方がいいぞ。」
小狼
「斉藤刃!どこにいる!!」
「どこだろな。おっとあまり呼吸しない方がいいぞ。」
小狼
「どういうことだ!?」
「これはただの霧じゃない。『ダイアモンドダスト』氷の結晶だ。動けば身体を傷つけ吸えば中から傷つけるぞ。」
レイアース
「炎の矢!!」

霧の間を炎が飛び交ったがすぐにそのほかの霧がその無くなった場所を補った。

「無駄だ。」
レイアース
「ここを出るしかない。」
小狼
「しかしセレスとウィンダムが。」
セレス
「我々は大丈夫です。だから行ってください。」
ウィンダム
「そうだ。行ってください。自分達のことは自分達で守ります。だから・・・。」
小狼
「・・・わかった。けど、かならず生きるんだ。もう、トールのようなことはするな。」
セレス
「えぇ。」
ウィンダム
「わかっています。」
レイアース
「行きましょう。」
小狼
「あぁ。」
レイアース
「紅い稲妻!」
小狼
「火神招来!!」

霧の一部を溶かすと小狼とレイアースは飛び出した。

小狼
「奴はどこだ?」
「ここだ〜!!」

小狼は声のした方を向いた。すると上空から槍を構えた刃が小狼に向かい急降下してきた。小狼はそれを宝剣で防いだ。

小狼
「斉藤刃!」
「李小狼!!」

二人は剣と槍を激しくぶつけ合った。その時小狼の攻撃が一瞬止まった隙に刃が槍を構えた。

「これで終わりだ!」
小狼
「しまった!」
レイアース
「主!」

レイアースが小狼と刃の間に入り込み小狼の身代わりになった。

小狼
「レイア〜ス!!」
「ちっ!」

刃は槍に刺さったレイアースを投げ捨てた。

小狼
「貴様〜!!」

小狼はがむしゃらに刃に向かっていった。

「なめるな〜!!」

再び剣と槍をぶつけ合った。小狼たちが戦っている間レイアースは心の中でセレス、ウィンダムと話し合っていた。

レイアース
「(く、セレス・・・。)」
セレス
「(なんだ?)」
レイアース
「(ウィンダム・・・。)」
ウィンダム
「(ん・・・?)」
レイアース
「(もう我はだめだ。お前達は?)」
セレス
「(正直言うと我も身体が動かぬ。)」
ウィンダム
「(我もだ。)」
レイアース
「我々の力を主に。)」
セレス
「(そうだな。)」
ウィンダム
「(主のためにもいいだろう。)」
レイアース
「では・・・。」
セレス
「あぁ・・・。」
ウィンダム
「いこう・・・。」

三人は光り始めた。

小狼と刃は光った方を見た。

「何だ?」
小狼
「レイアース!!」

小狼は刃を突き放しレイアースのいる場所に移動した。

小狼
「レイアース!どうしたんだ!?」
レイアース
「あなたに力を与えます。しかし一度しかありません。」
小狼
「何を言っているんだ!?」
レイアース
「あなたは勝たなくてはいけません。だから我々も力を貸すんです。大丈夫。我々は死ぬわけではない。あなたの中に戻るだけです。」
小狼
「でも!」
レイアース
「宝剣を。」

小狼はしぶしぶ宝剣を前に出した。

レイアースは赤の光の球体になりさらに霧の中から青と緑の球体がよってきて三つの球体が宝剣の中に入っていった。すると宝剣が光りだした。

小狼
「レイアース・・・。セレス・・・。ウィンダム・・・。」

小狼は刃の方を向いた。

小狼
「これで決める。」
「いいだろう。時間がもうないからな。」

小狼と刃が同時に走り出した。

小狼
「うぉーー!!」
「うぉーー!!」

二人がぶつかり合うとまわりは光に包まれ光が消えるとそこには刃が倒れていた。

小狼
「ハァハァハァ・・・。や・ったのか?」

小狼は刃に近づいた。

「お前の勝ちだ。李小狼。さぁ、向かうがいい。木之本さくらのもとへ。」

小狼は宝剣を宝玉の状態に戻すと刃を肩に担いだ。

「何を!?」
小狼
「お前も連れて行く。その方がいいような気がするから。」
「そうか。すまないな。」
小狼
「いいさ。」

小狼と刃はゆっくりとさくらと瑛二のいる場所に向かった。

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