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新たなる試練

最終試験・前編

友枝西地区

ユエは崩壊したビルの上空にいた。

ユエ
「ルビー・ムーン!!」

しかし何度呼んでもルビー・ムーンからの返事は返ってこなかった。

ルシファー
「やり過ぎたみたいだな。しかし彼女が悪いのだよ。君の忠告を無視して私に向かってきたのだからね。」

ユエはルシファーを睨んだ。

ユエ
「貴様・・・!!」
ルシファー
「おっと、そんな怖い顔をしないでくれ。こっちだってこんなこと予想していなかったさ。もし彼女が死んでいたなんてことがあれば私が消えてしまう。」
ユエ
「それはどういうことだ。」
ルシファー
「彼女にはまだやるべきことがあるんだよ。」

ルシファーは崩壊したビルに向かい手をかざした。そうすると瓦礫の中からルビー・ムーンが上がってきた。

ユエ
「ルビー・ムーン!!」

ユエはすかさずルビー・ムーンに駆け寄り抱きかかえた。

ユエ
「ルビー・ムーン、大丈夫か?」

ルビー・ムーンは少し目を開けた。

ルビー・ムーン
「ご、ごめんなさい、ユエ。」
ユエ
「何を言っているんだ。」
ルビー・ムーン
「わ、私があなたの忠告さえ聞いていればこ、こんなことには・・・。」

ルビー・ムーンの瞳からは涙が溢れていた。

ユエ
「仕方が無い。お前はそういう性格なのだから。」
ルビー・ムーン
「け、けど。あいつの強さは異常よ。わ、私たちが一緒にた、戦わないと・・・。」
ユエ
「気にするな。私がどうにかする。」
ルビー・ムーン
「本当にごめんなさい。」

ルビー・ムーンは気を失った。

ルシファー
「話は済んだかね?」
ユエ
「あぁ、お前は許さない。」
ルシファー
「それは結構。私を倒してくれ。今の君では倒せないかもしれないがね・・・。」
ユエ
「黙れ!!」
ルシファー
「おぉ、怖いねぇ。じゃあ、はじめようか。っとその前に・・・。」

ルビー・ムーンがユエの腕から離れていった。

ユエ
「ルビー・ムーン!!」
ルシファー
「大丈夫さ。これ以上怪我をしないようにするだけだから。」

その時ルビー・ムーンの身体を魔力の球体が覆った。

ユエ
「こ、これは・・・。」
ルシファー
「そういえば言ってなかったね。この世界では戦闘不能になったものはこのように魔力の牢獄に幽閉される。瑛二が作ったものだ。君の主の力を応用して。外からも中からも絶対に破壊できない牢獄。確か『プリズン』だったかな。」
ユエ
「『ロック』と『シールド』の魔力か。」
ルシファー
「さすがはカードの守護者。あたりだ。これで心お気無く戦えるだろう。」
ユエ
「あぁ。」

ユエは弓を構えた。と同時にルシファーも重力弾を両手に作り両者、同時に放った。弓と重力弾は相殺されたが次々と重力弾はユエに向かってきた。ユエは結晶で対抗する。ユエは重力弾の隙間を見つけ弓矢を放った。しかしルシファーの斥力の壁により攻撃は逸れてしまった。

ユエ
「ちっ!」
ルシファー
「惜しかったな。」

その時ユエの身体は急激にルシファーの方へ吸い寄せられた。

ユエ
「これは・・・。」
ルシファー
「斥力を使える私が重力系のメインともいえる引力を使えないわけが無かろうが!」

体勢を崩されたままルシファーの方へ吸い寄せられたユエはルシファーのパンチをモロに腹に喰らってしまった。

ユエ
「ぐはっ!!」

その後ユエは斥力と引力により何度もルシファーに身体中を殴られた。攻撃が止んだ時にはユエの身体はボロボロになっていた。

ユエ
「ハァハァハァ・・・。」
ルシファー
「どうやらもう終わりのようだな。もう一殴って終わりにしよう。」

ユエは引力によって再び身体を吸い寄せられたが身体が吸い寄せられる寸前自らルシファーに向かって飛んだ。

ルシファー
「な、何!?」

思わぬ行動にユエのスピードと引力の力によりユエは予想以上のスピードでルシファーに向かって来たためルシファーの攻撃のタイミングが合うはずも無くユエに顔面を殴られ20mほど吹き飛ばされてしまった。

ルシファー
「ま、まさか。先ほどまでおとなしく攻撃を喰らっていたのは・・・。」
ユエ
「タイミングを見計らうためだ。」

ルシファーは口から流れ出た一筋の血を腕で拭いた。

ルシファー
「予想以上だよ。君は・・・。時間が惜しい。次で決めよう。」

ルシファーは両手で大きな重力弾の塊を作り出した。ユエも残りの魔力を込めた弓を作り出した。

ルシファー
「グラビティ・ブラスト!!」
ユエ
「はっ!!」

中央で重力砲と弓矢はぶつかり合ったが先程のダメージと魔力の量違い差で弓矢が次第に押され始めた。

ユエ
「くそっ。」

弓矢は重力砲に飲み込まれユエは直撃を受けた。

ユエ
「ぐわぁぁ。」

攻撃が止むとユエは気を失い地上へ落ちていった。しかしそれを受け止めたのはルシファーだった。

ルシファー
「この次は勝ってくれよ。そうでないとこの戦いの意味が無いからね。」

ルシファーはユエを肩に抱えるとルビー・ムーンのいる球体と共に瑛二のいる方に向かった。

友枝南地区 同刻

ケルベロスは傷ついたスピネル・サンをビルの屋上に降ろした。

ケルベロス
「スッピーはそこで待っとけ。」
スピネル・サン
「わかりました。しかし用心してください。あの者の力は我々が全快の状態で力を合わせることによりやっと互角といった状態です。やばいと思った時は・・・。」
ケルベロス
「わかっとるわい。お前に助けてもらったこの命、粗末にするかいな。」
スピネル・サン
「相手が・・・来ましたよ。」

オシリスがケルベロスのほうに近づいてきた。

オシリス
「スピネル・サンは大丈夫かね?彼もまだまだ必要だ。死んでもらっては困る。」
ケルベロス
「へっ!!何を言ってんねん。攻撃してきたんはお前のほうやんけ。」
オシリス
「そうだったな。我の力を試したかっただけなのだがまさかあれほどとは思わなかったのでな。」
ケルベロス
「お前の言葉なんか信じるかいな。まぁ、本当か嘘かなんてどうでもいいや。きっちりスッピーの落とし前はつけさせてもらうで。」
オシリス
「ご自由に。つけれるものならつけてください。だがその前に・・・。」

スピネル・サンに魔力の球体が覆った。

ケルベロス
「スッピー!!」
スピネル・サン
「なんともありません。これは魔力で作った牢獄のようです。」
オシリス
「スピネル・サン、当たりだ。それは我が主が作った牢獄、『プリズン』だ。」
スピネル・サン
「さしずめ『シールド』と『ロック』の魔力の応用でしょうか。」
オシリス
「ほぅ、そこまでわかるとは。さすがはスピネル・サン。その牢獄は外からも中からも破壊できないようになっている。この世界である意味一番安全な場所だ。そこで見物しているといい。」
スピネル・サン
「そうさせてもらいます。」
ケルベロス
「本当に大丈夫なんか?」
スピネル・サン
「えぇ、魔力を吸われている感覚もありませんし大丈夫のようです。だから心お気無く戦ってください。」
ケルベロス
「スッピー、なんかさっきと態度ちゃうで・・・。まぁ、いいわ。あとで出したるさかいにまっとれや。」

ケルベロスはオシリスのいる上空に向かった。

オシリス
「お話は済んだかな?」
ケルベロス
「何時でもOKや。」
オシリス
「それでは再開しましょうか。」

オシリスはしゃべっていないほうの首から火炎弾を出してきた。ギリギリのところでかわすケルベロス。

ケルベロス
「卑怯やんけ!!」
オシリス
「そんなことは無いと思うがね。我ができる攻撃をしただけだ。」

今度は両方の首から火炎弾が次々と撃ち出された。ケルベロスは火炎で相殺したり避けたりするのが精一杯だった。

ケルベロス
「くそぅ、この翼の傷さえなければ今以上のスピードで飛べんのに・・・。」

ケルベロスは先程の攻撃で翼に受けた傷のせいでいつも以上のスピードが出せなくなっていた。そればかりか動かすたびに痛みが走り、少しの傷口が少しずつ開いていっていた。

オシリス
「どうやら翼の傷が痛むようだな。少しずつだが血がにじんできている。」

オシリスによる火炎弾の攻撃は止むことはなかった。

ケルベロス
「くそ、これならどうや!!」

ケルベロスは大きく火炎を出した。向かってきていた火炎弾は相殺することはできた。

オシリス
「チャンス!」

火炎の向こうに二つの影が見えた。

スピネル・サン
「避けなさい、ケルベロス!!」

ケルベロスは瞬時に身体をそらした。その時火炎の向こうから二本のレーザーが飛び出してきて一つは避けることができたが二つ目は傷口の近くをかすってしまった。

ケルベロス
「ぐわぁ〜!!」

ケルベロスに激痛が走った。今の攻撃によりさらに傷口が開いたケルベロスの白き翼はスピネル・サンの位置からでも確認できるほど紅く染まり始めた。

スピネル・サン
「ケルベロス!!」
オシリス
「終わりだな。」

オシリスはレーザーを撃った。

ケルベロス
「ま、まだ負けるわけにはいかんのや〜!!」

ケルベロスはオシリスに向かって特攻した。

オシリス
「なに?!」

ケルベロスは翼に激痛が走る中レーザーを避けオシリスに突進した。

ケルベロス
「くそったれが〜!!」

オシリスは大きく吹き飛ばされた。

オシリス
「よくも、よくも我に触れたな!!この俗物が!!」

オシリスの目が光りケルベロスの周りからレーザーが発射された。傷のある翼では避けることができずケルベロスは攻撃を喰らってしまいそのまま地上へ落ちていってしまった。

スピネル・サン
「ケルベロ〜ス!!!」

スピネル・サンは球体の中で地上に落ちていくケルベロスを見ながら叫んだ。しかしその次に見たのはケルベロスを助けに行くオシリスの姿だった。

オシリス
「しまった。やりすぎてしまった。このまま奴が死んでは我の命が・・・。」

ケルベロスは落ちていくさなかオシリスに勝てなかった悔しさとスピネル・サンの敵を取れなかったことに対して後悔していた。

ケルベロス
「くっそ〜、勝たれへんかった。くそ〜。」

その時ゆっくりと降下していたはずのケルベロスはオシリスの背中にいた。

ケルベロス
「な、なぜ。お前さんが・・・。」

ケルベロスは気を失ってしまった。

オシリス
「お前はまだやらねばならぬことがある。我を倒すという使命がな。そのためにはまだ死んではならぬのだ。」

オシリスはケルベロスを乗せたままスピネル・サンをつれ瑛二のいる中央区に向かった。

ユエやケルベロス達の戦いを見ていたさくらは魔力の牢獄の中で座り込んでいた。

さくら
「どうして・・・。どうしてあんな酷いことを・・・。」

エリオルはさくらの肩を抱きさくらの気を落ち着かせていた。

エリオル
「しっかりしてください。あなたがその様子だと戻ってきたユエやケルベロスを勇気づけることができませんよ。」
さくら
「で、でも・・・。」
エリオル
「ユエやケルベロス、それにルビー・ムーンやスピネル・サンもよくやりました。けど、相手が強すぎます。これは仕方の無いことです。」
さくら
「エリオル君・・・。」
エリオル
「さくらさん、お忘れですか?まだ李君がやられていませんよ。」
さくら
「えっ?」

エリオルはさくらに時計を見せた。

エリオル
「私達は彼の力で過去に戻りました。そしてもうすぐ私達がもともといた時間になります。その時は李君も捕まっていましたが今はまだそのようなことは感じられません。」
さくら
「でも・・・。」
エリオル
「あなたには無敵の呪文があるでしょ。」
さくら
「『絶対、大丈夫』」
エリオル
「そうです。・・・どうやらユエとケルベロス達が戻ってきたようです。」

先程戦いを終えたルシファーとオシリスはユエ、ケルベロス、ルビー・ムーン、スピネル・サンを連れ瑛二のもとに戻ってきた。

瑛二
「よくやった。・・・しかし少々やりすぎだ。」
ルシファー
「そんなことを言っても真の姿になれといったのは主、あなたです。」
オシリス
「そうです。我々は自分の力を試しただけだ。」
瑛二
「言い訳など聞きたくはない!!」
ルシファー、オシリス
「す、すみません。」
瑛二
「まぁいい。あとは刀が戻ってくる前に・・・。」
「瑛二!!」

瑛二が振り向くとビルの上を飛び交ってきた刀の姿があった。

「どういうことだ!!なぜ、俺は奴との戦いを止めなければいけない!!答えろ!!」
瑛二
「そう怒るなよ。もうすぐお前の相手もここに現れるさ。お前も本気を出してつまらなかっただろ?」
「そ、そんなことは・・・。」
瑛二
「はぁ、正直に答えろ。お前もあいつのフルパワーの状態で戦ってみたくは無いのか?」
「戦ってみたいさ。だがこれとそれとは・・・。」

刀が話をしている途中に瑛二は刀の口に手を持っていきしゃべることを止めた。

瑛二
「あいつが戻ってきたぞ。」

刀は下を向くと走ってくる小狼と苺鈴を見つけた。

瑛二
「意外と速かったじゃないか。」
小狼
「ハァハァハァ・・・。あいつは、あいつはどこに行ったんだ。」
苺鈴
「ハァハァハァ・・・。わ、わからないけどもしかして最初にいた場所に戻ったのかも。」
小狼
「そうかもしれないな。一旦戻ろう。さくら達も心配だ。」
苺鈴
「えぇ。」

小狼と苺鈴は最初の場所へ向かいさらに走っていった。

『プリズン』の中

エリオル
「どうやら向こうもここに集まってきましたね。一体何があるのでしょう。」
さくら
「わからい。けど、小狼君の姿がないよ。」

さくらは周りを見渡した。

エリオル
「どうやら彼はまだやられて無いようですね。」
さくら
「よかった。」

ホッとするさくら。その時さくらはこちらに向かって走ってくる小狼と苺鈴を見つけた。

さくら
「エリオル君!!小狼君だよ。」
エリオル
「本当ですね。よかった。これで未来は少し変わった見たいです。」

小狼と苺鈴はみんなが最初に来た場所に戻ってきた。

小狼
「誰もいない。」
苺鈴
「本当に。静かね。」

その時ビルの路地から人影が見えた。

小狼
「誰だ!!」

出てきたのは知世と観月先生だった。

知世
「苺鈴ちゃん!!」
苺鈴
「大道寺さん!観月先生!!」
観月先生
「苺鈴さん!」

知世と観月先生はは苺鈴のほうに向かって走ってきた。

知世
「どこにいらしたんですか?急にどこかに行ってしまって。」
観月先生
「私達心配したのよ。」
苺鈴
「ごめんなさい。」
小狼
「苺鈴!!お、お前この二人に黙ってきたのか?!」
苺鈴
「だって、小狼が心配で・・・。」
小狼
「だってもあるか!!俺はてっきり観月先生が許可をくれたから俺のところに来たのかとばっかり・・・。」
苺鈴
「本当にごめんなさい。」
小狼
「もういい。・・・観月先生、さくらは?」
観月先生
「それが・・・わからないのよ。」
小狼
「えっ!?それはどういうことですか?」
知世
「私達も探したんですがさくらちゃんと柊沢君の姿がどこにも見えないんです。」
小狼
「なんだって?でも、さくらたちは石田と戦っていたんじゃ・・・。」
観月先生
「ごめんなさい。それもわからないのよ。」
小狼
「そんな・・・。じゃ、じゃあユエやケルベロス達は!!」

観月先生は悲しそうな顔を見せないようにするために小狼から顔をそらした。

小狼
「大道寺!!」

小狼は知世にも聞くかのように顔を向けたが知世も観月先生と同じような行動をとった。

小狼
「ま、まさか。」
瑛二
「そのまさかだよ。」

小狼たちは声のする上を見た。

小狼
「お前は!!」
瑛二
「やぁ。久しぶり・・・という時間でもないか。君のお察しのとおりユエやケルベロス達は負けたよ。この者達に・・・。」

瑛二の横には小狼の見知らぬ者達二人と刀の姿があった。

小狼
「お前達は。」
瑛二
「そうか。君たちは知らなかったね。紹介してあげよう。ユエを肩に抱いているのがハデスとフォルスの真の姿、ルシファーだ。そしてケルベロスを乗せているのがラーとアヌビスの真の姿、オシリスだ。」
知世
「どちらも神話とエジプト神の名前ですわね。」
ルシファー
「よくお分かりで。」
小狼
「そんなのはどうでもいい!!さくらは、さくらはどうした!!」
瑛二
「おや、忘れていた。君たちには彼らの声も姿も見えなくしていたことを。」
小狼
「なんだって?!」
瑛二
「再会させてあげよう。君の愛する者と・・・。」

瑛二が杖を一振りするとどこからとも無くさくらとエリオルがいる魔力の牢獄が現れた。

小狼
「さくら〜!!」
知世
「さくらちゃん!」
苺鈴
「木之本さん!」
観月先生
「エリオル!!」
さくら
「小狼君!!知世ちゃん!!苺鈴ちゃん!!」
エリオル
「歌帆!!」
瑛二
「どうかね?涙の再会は。」
小狼
「しかしどうして急に。」
瑛二
「知りたいかい?」
小狼
「いや、別に。」
瑛二
「いいだろう、教えてあげよう。」
苺鈴
「誰も教えてくれって言ってないわよね。」
知世
「ダメですわ、苺鈴ちゃん。それは言ってはいけないお約束です。」
苺鈴
「そうなの?」
知世
「はい。」

瑛二は小さな声で話している知世と苺鈴を指差した。

瑛二
「そこうるさい!!」
知世、苺鈴
「ごめんなさい。」

回りは静かになった。

瑛二
「よし。えぇ〜まず、なぜ知らない皆様にもわかるようにさくらちゃん、エリオル君、それにルビー・ムーンとスピネル・サンが入っているこの球体について解説しよう。」
苺鈴
「皆様ってデパートの実演販売じゃないんだから。」
知世
「苺鈴ちゃん。それは言ってはダメですわよ。」
瑛二
「そこまたうるさい!!」
知世、苺鈴
「ごめんなさい。」
瑛二
「ごふぉっ。この球体は俺が作った魔力の牢獄で名前を『プリズン』という。これは中からも外からも破壊することができない完璧な牢獄です。」
小狼
「どうせ、さくらのコピーした魔力から作ったんだろ。」
瑛二
「ギクッ!」
観月先生
「さしずめ『ロック』と『シールド』といったところでしょか。」
瑛二
「ギクギクッ!!」
苺鈴
「どうやら小狼や観月先生の言ったことが当たっているみたいよ。」
知世
「そのようですわね。」
瑛二
「そこまたまたうるさい!!」
知世、苺鈴
「ごめんなさい。」
ルシファー
「主、落ち着いて。」
瑛二
「わかっている。・・・だがどうしてさくらちゃんとエリオル君が入っている『プリズン』だけがどうやって消えていたかわかるまい。そうか教えて欲しいか。教えてあげよう。それは・・・」
小狼
「『イリュージョン』の力で回りの姿と同化させ見えなくし」
観月先生
「『サイレント』で中の二人の声を消していたんでしょうね。」

瑛二の上半身が震えていた。

苺鈴
「今度は先に言われて怒っているのかしら?」
知世
「そのようです。」

さくらとエリオルは『プリズン』の中でずっと見ていた。

さくら
「瑛二君、だいぶ怒っているね。」
エリオル
「自慢したかったんでしょうが李君や歌帆に先に言われたあげく、大道寺さんや苺鈴さんにまであんなことを言われたのではねぇ。」
瑛二
「何度も言わせるな、そこうるさいんだよ!!!!」

瑛二は杖を知世と苺鈴のほうに向けた。

瑛二
「毎度毎度文句を言いやがって!!」
「瑛二、気を静めろ!」
瑛二
「うるさい!!別に内容を先に言われることには何も感じないさ。でもな何かを言うたびに文句を言われるのはむかつくんだよ!!」
苺鈴
「先に言われたことに怒っていたわよね。」
知世
「苺鈴ちゃん!!」

知世はとっさに自分の手で苺鈴の口を抑えたがすでに遅かった。

瑛二
「お前、うざいんだよ。消えろ!!『ショット』!!!」

瑛二の杖から衝撃弾が知世と苺鈴に向かって撃たれた。

小狼
「苺鈴!!」
観月先生
「大道寺さん!!」

小狼と観月先生は知世達の方へ急いで走った。だが衝撃弾が二人に当たるまでに着くことはできない距離に二人はいた。

小狼
「ダメだ。間に合わない。」
苺鈴
「いや〜!!」
知世
「キャ〜!!」
さくら
「知世ちゃん!!苺鈴ちゃん!!」

その時さくらとエリオルの入っている『プリズン』が輝きだした。

瑛二
「何だ?!」

その瞬間『プリズン』が割れ中から二つの人影が猛スピードで知世と苺鈴の方に向かった。

小狼
「あれは・・・さくら!!!」

知世と苺鈴の前にはさくらとエリオルがいた。

さくら
「『シールド』!!」
知世
「さくらちゃん!」
苺鈴
「木之本さん!」

二人を守るようにできたバリアはすべての衝撃弾を弾き返した。

エリオル
「大丈夫ですか?二人とも」
知世
「はい。」
苺鈴
「うん。」
エリオル
「よかった。」
瑛二
「まさか『プリズン』から抜け出すとは。しかし俺の『ショット』は相手に当たるまで攻撃しつづけるぞ。どうする。」
エリオル
「さくらさん、いいですね。」
さくら
「うん。」
エリオル
「それでは、1」
さくら
「2」
さくら、エリオル
「3!!」

エリオルは知世と苺鈴を連れ小狼と観月先生のいるほうへ飛び出した。衝撃弾は方向を変えエリオルの方へ向かう。

エリオル
「今です。さくらさん!!。」

さくらは一枚のカードを出した。

さくら
「我の大切な者を傷つけようとするものよ消え去れ、『イレイズ』!!」

知世と苺鈴に向かっていた衝撃弾は一瞬のうちに消えた。

小狼
「さくら!!」

小狼はさくらのいるほうへ走った。

さくら
「小狼君!!」

さくらもまた小狼たちのいるほうへ走った。

瑛二
「ふぅ、どうやら最高魔術師の力は本当だな。」
「さぁ、我々の真の目的のために。」
瑛二
「始めるぞ、木之本さくら、そして李小狼の最終試験を。」

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