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新たなる試練

Never Give up

そのころ、友枝町中央地区にいるさくらとエリオルは瑛二の魔法に囚われながらもユエやルビー・ムーン、ケルベロスやスピネル・サンの活躍を喜んでいた。

さくら
「やったよ、エリオル君。ユエさんやケロちゃんたち向こうの人たちを押しているよ。」
エリオル
「そのようですね。しかし、さくらさん、お忘れですか?私達はあの瑛二君の魔法により過去に来ました。私達がもともといた場所ではユエやケルベロス、そして李君も捕まっていたんですよ。」
さくら
「あ、・・・そうだったね。じゃあ、この先に何かが起こるってこと?」
エリオル
「そうなるかもしれません。」

さくら達の横にいた瑛二の心境は異常なまでの怒りを感じていた。

瑛二
「(えぇ〜い。何をしているんだ!!確かに俺はこの2人を連れ過去に来たが、これほどまでのやられ方だったとは・・・。もともとの現実ではこんな負け方をしていなかったはずだ。ならどうしてこんなにも俺達が押される。まさか、この2人が過去にきたことで未来が変わったのか?確かにこの2人が何かをすれば未来は多少変わるかもしれないが何もできないようにおれは2人を『プリズン(牢獄)』の力で捕らえてある。・・・仕方が無い。真の姿を出すか。今の俺に1つになったものたちを扱えるかどうか・・・。まぁいい、その時はその時だ。)さくらちゃん、今から面白いものを見せてあげよう。君たちが現実に見た空白の何分かがわかるはずだ。」

さくらは瑛二の方を向いた。

さくら
「どういうこと?」
瑛二
「見ていればいい。」

瑛二は杖を構えた。

瑛二
「輪が心境の声を彼の者達に届けよ、『ヴォイス』!!」

瑛二の胸のあたりから5つの光る球があらわれそれぞれ、ハデス、フォルス、ラー、アヌビス、刀のもとに飛んでいった。

友枝町西地区

2対2の激しいバトルが繰り返されていた。だがその時ハデス、フォルスの前に光る球が飛んできて2人の胸の中に入っていった。

ハデス
「・・・。瑛二がかんかんだ。」
フォルス
「そのようね。まさかこんな伝言を伝えるなんて。」
ハデス
「真の姿にもどれ。If they are dead or alive, I'll don't mind.(彼らの生死は問わない)か。本気だな。」
フォルス
「どうします?戻りますか。まぁ、正直言ってこのままでは勝てそうにありませんが。」
ハデス
「戻ろう。戻らなければ我々が消える。」
フォルス
「では。」

ハデスとフォルスはユエとルビー・ムーンから少し距離をとった。

ユエ
「何をする気だ。」
ルビー・ムーン
「わからないわ。けど、この感じ何かやばいかもしれない。」
ハデス
「創造された2つに分けられし身体と魂よ。」
フォルス
「今、封印を解き2つの身体と魂を1つに。」
ハデス・フォルス
「封印解除(レリーズ)!!」

ハデスとフォルスの周りに渦が巻き2人を包み込んだ。

ユエ
「今のうちに片付けるか。」
ルビー・ムーン
「けど、か・からだが動かない。まるで大きなプレッシャーを感じてるみたい。」

2つの球体となったハデスとフォルスは1つになりその姿をあらわした。

ルシファー
「ルビー・ムーン、君の言った言葉は正しいよ。君たちはこの私のプレッシャーを本能的に感じたのだ。」
ルビー・ムーン
「そ、その姿は・・・。」

ユエとルビー・ムーンの前に現れたのは漆黒の翼を持つ天使だった。

ルシファー
「どうやらこの姿が真の姿のようだ。我が名はルシファー。」
ユエ
「堕天使・・・。」
ルシファー
「そのようだ。我が主、瑛二もよく考えつくよ。では早速、今の力を試させて貰おう。」

ルシファーが左手をかざすといきなりユエとルビー・ムーンに変化が現れた。

ユエ
「何!?何だこれは・・・」
ルビー・ムーン
「い、いきなり身体が重くなった。」

ルシファーが手をかざすのをやめると重さは無くなった。

ユエ
「ま、まさか。お前の力は。」
ルシファー
「どうやら重力を操れるようだね。」
ルビー・ムーン
「そんなこと!!」

ルビー・ムーンはルシファーに向かっていった。だがルシファーが再び左手をかざすとルビー・ムーンはルシファーの目の前で動け無くなった。

ルビー・ムーン
「どういうこと?前に進まない。」
ルシファー
「斥力というものを知っているかね?」
ルビー・ムーン
「斥力って。まさか本当に重力を・・・。」
ルシファー
「わかったかね?だが遅すぎた。1人目の犠牲者は君のようだ。」

ルシファーは右手に重力の球を作り出すとルビー・ムーンに向け放った。重力弾を避ける事ができなかったルビー・ムーンはそのまま地上にあるビルに衝突した。ビルは大きな音をたてながら崩壊した。

ユエ
「ルビー・ムーン!!」

ユエはルビー・ムーンが落ちて崩壊したビルに向かった。

それを目撃したエリオルは牢獄の中で叫んだ。

エリオル
「ルビー・ムーン!!!」
さくら
「いやー。」

エリオルは瑛二の方をにらむように見た。

瑛二
「これで1人目だ。」

同刻

地上に落ちたラーとアヌビスはかろうじて生きていた。

ラー
「ちきしょう。だが身体が丈夫でよかったぜ。もし今の身体じゃなければ死んでいた。」
アヌビス
「私は自分の技に感謝しますね。レーザーでなければ私は粉々になっていた。」 ラーは鉄壁ともいえる翼で身を覆い衝撃を和らげ、アヌビスは地面直前にレーザーを撃ちほんのわずか失速したため何とか助かっていた。その時彼らのもとへ光る球が届いた。
ラー
「瑛二からだぜ。」
アヌビス
「我々のご様子に大変お怒りのようだ。」
ラー
「真の姿にもどれってさ。」
アヌビス
「言われなくても戻るつもりだったさ。後でなんと言われようとも。我々の今の姿は滑稽だ。こんな惨めな姿にされて・・・。彼らは万死にあたいする。」
ラー
「そんなにキレなくてもよ。ま、どんな姿になるかわからねぇが。」
アヌビス
「やりましょう。」

ケルベロスとスピネル・サンは地上の様子がわからないでいた。

ケルベロス
「スッピー、あいつらどうなったと思う?」
スピネル・サン
「わかりませんがもし生きていたとしても重傷でしょうね。」

その時ケルベロスとスピネル・サンは地上のほうから見知らぬ魔力を感じた。

ケルベロス
「なんやこの魔力は。あの2人のもんとはちゃうで。」
スピネル・サン
「真の姿にでもなるつもりでしょう。」
ケルベロス
「真の姿?あぁ、なんかアヌビスっちゅう方がそういうこといっとたな。」

ケルベロスとスピネル・サンが話していると地上の土埃が無くなり下の様子が見えてきた。そこには光に包まれたラーとアヌビスがいた。

ケルベロス
「なんや?あの2人ひかってへんか?」
スピネル・サン
「光っているんではなく包まれているんですよ。気をつけてください。」
ケルベロス
「わかっとるわい。」

光りに包まれたラーとアヌビスが上昇してきてケルベロスとスピネルの前で停止した。

ラー
「今からお前達に真の姿を見せてやるよ。」
アヌビス
「しかし私達自身でも一体どうなるか想像できない。気を付けなさい。これが最後になるのだから。」
ケルベロス
「なんやて。減らず口たたいてんのやったらもう1回絞めたろ・・・身体が震えて動かん。」
スピネル・サン
「ケルベロス、あなたもですか。私もあの2人をまじかで見てから身体が言うことを聞かないんですよ。」

ラーとアヌビスに渦が巻き始めた。

ラー
「さぁ、行くぜ。」
アヌビス
「創造され2つに分けられし身体と魂よ。」
ラー
「今こそ鎖を解き放ちその身体と魂を1つに。」
ラー・アヌビス
「封印解除(レリーズ)!!」

2つの光の球体は1つになり中から見知らぬものが姿を現した。

ケルベロス
「双頭の・・・」
スピネル・サン
「・・・ジャッカル。」

ケルベロスとスピネル・サンの前に現れたのは双頭の首を持つ翼の生えたジャッカルだった。

オシリス
「我が名はオシリス。これが我の真の姿なり。」
ケルベロス
「ちょっと聞いてええか?スッピー。」
スピネル・サン
「なんですか?ケルベロス。」
ケルベロス
「わいの身体、震えてもうて動かんのや。これってあいつのせいか?」
スピネル・サン
「そのようですね。私も身体の震えが止まりませんよ。たぶん、あの者のプレッシャーを本能的に感じているのでしょう。」
オシリス
「どうしたのだ?2人とも。我の姿を見て恐れをなしたか?まぁ、それも仕方の無いこと。我自身この身体でも力も能力もわかってないのだからな。」

オシリスは双頭の首でケルベロスとスピネル・サンを見た。

オシリス
「さぁ、我が力を試させてくれ。」
ケルベロス
「な、なんやと!!」
スピネル・サン
「ケルベロス、やめなさい。この者に勝てる見込みはありません。今は逃げるのが・・・。」
オシリス
「ほう、逃げるのか?現最高魔術師 木之本さくらの守護者と前最高魔術者柊沢エリオル。いや、クロウ・リードの守護者が。これでは主が勝ってもお前達は負け犬のレッテルを貼られるな。魔術師界でも有名になろうぞ。」
ケルベロス
「くっそ〜!!なめんなや!!」

ケルベロスは炎で攻撃した。しかしオシリスのレーザーの前では無力にすぎなかった。

ケルベロス
「お前も、レーザーか。」
オシリス
「そのようだ。どうやらアヌビスの力を多く受け継いだようだ。では今度はこっちから攻めさせてもらおう。」

オシリスは翼をはばたかし猛スピードでケルベロスとスピネル・サンの方に向かってきた。

スピネル・サン
「早い。気をつけて、ケルベロ・・・」
オシリス
「気を付けるのは君のほうだよ。スピネル・サン。周りばかり見ていると背後からやられるぞ。」

オシリスはスピネル・サンの首もとを噛んだ。

スピネル・サン
「くっ!」
オシリス
「『二兎を追うものは一途を得ず。』という言葉を知っているかな?欲を出すと両方とも逃がすということだ。だから私は1人ずつ、1匹ずつ確実に獲物を狙う。まずは君からだ。」
スピネル・サン
「なんだ、この脱力感は。まるで力を抜き取られているような。」

ケルベロスがオシリスの方に向かってきたためオシリスはスピネル・サンを放した。

ケルベロス
「大丈夫?スッピー。」
スピネル・サン
「えぇ、なんとか。しかしなんだか力が抜けたような。」
オシリス
「なかなかいい味だよ。スピネル・サン。やはりクロウ・リードの生まれ変わりが作っただけのことはあるな。」
ケルベロス
「どういうこっちゃ!」
スピネル・サン
「オシリスは私の魔力を奪ったのですよ。多分、私が噛まれた時に。」
オシリス
「ご名答。たしかに私の能力にエネルギー・ドレインがあるようだ。」
ケルベロス
「・・・スッピーは休んどけ。今度はわいが相手しちゃるさかいに。」
オシリス
「ほう、ケルベロス1人で。それは勇敢だ。だがそれは死に急ぐものでもあるな。覚えていたまえ、勇敢なものと死に急ぐものは紙一重だということを。」
ケルベロス
「戯言はいいんや。さっさとしよか。」
スピネル・サン
「ケルベロス・・・。」
ケルベロス
「すぐ終わるさかいにな。」
スピネル・サン
「ケルベロス、奴の牙だけではなく爪にも用心するんだ。爪にもエネルギー・ドレインがあるかもしれない。」
ケルベロス
「わかったで。」
オシリス
「それでははじめようか。」
ケルベロス
「おう。」

ケルベロスとオシリスは戦いを始めた。ケルベロスはオシリスの牙、爪、そしてレーザーを最小限で避けながら攻撃するがスピードもパワーもアップしているオシリスを捕らえることができなかった。

ケルベロス
「くそ!!なんでこんなのも力の差があんねん。」
オシリス
「時間が惜しい。次で決めるか。」

オシリスの目が一瞬光った。その時ケルベロスの周りから無数のレーザーが放たれた。

ケルベロス
「これはいったいなんや?!」
スピネル・サン
「ケルベロス!!」

ケルベロスは身体にはダメージを受けないように避けたが翼に何発かのレーザーが命中してしまった。

ケルベロス
「くそ。翼が・・・。」
オシリス
「どうやら翼にあたってしまったようだね。それでは満足には動けまい。終わりにしてあげよう。」

またオシリスの目が一瞬光った。その時ケルベロスの周りからレーザーが発射された。

ケルベロス
「ちっ。すまん、さくら。どうやらわいはもうゲームオーバーみたいや。」
スピネル・サン
「あなたはまだ。死ぬ時ではない。守るためのものがあるなら生きるべきです!!」

一瞬の出来事だった。周りからケルベロスに向かいレーザーが発射されケルベロスがスピネル・サンの声を聞いた時にはケルベロスの身体はレーザーの外に弾き出され変わりにスピネル・サンがレーザーの集中砲火を受けていた。

ケルベロス
「スッピ〜!!」

レーザーが止むとスピネル・サンはそのまま地面に落ちていった。

ケルベロス
「スッピー!!」

ケルベロスは翼の傷の痛みも気にせず、すぐにスピネル・サンの後を追い背中に乗せるように助けた。

ケルベロス
「大丈夫か?スッピー。」
スピネル・サン
「大丈夫なように見えますか?」
ケルベロス
「ボロボロや。」

ケルベロスはスピネル・サンを地面に下ろした。その時オシリスも降りてきた。

オシリス
「友をかばって瀕死の状態になるとは。友情とは美しいものですね。だがそれが災いしてこのようなことが起きてしまった。見てみなさい。スピネル・サンの翼は先ほどのレーザーをまともに受けボロボロだ。それでは空も飛べまい。1人脱落だな。」

さくらは一部始終を見ていた。

さくら
「イヤー!!」

さくらはうずくまってしまった。

エリオル
「どうしたんですか?さくらさん。」
さくら
「ケロちゃんが、スピネルさんが・・・。」

エリオルはまたもや瑛二を見た。

瑛二
「くっくっく。これで2人目だな。」

瑛二が光る球体を飛ばす数分前

小狼
「くそ、相変わらず近・遠距離のバトルスタイルか。」
「なかなか苦しそうだな。しかし本気を出すと言っただろ。俺の本気が剣術だけとは思わないで欲しいね。」

刀は偃月刀の矛先を地面に刺した。

「地裂陣!!」

刀が技名らしきものを叫ぶと根の部分に魔法文字のようなものが浮かび上がった。そうすると小狼の目の前に地面から無数の刺が生えてきた。

小狼
「何だこれは?!奴の術か?」

小狼は後ろに飛んだ。しかし刺は小狼を追うように次々と地面から出てきた。

小狼
「くそ!!雷帝招来!!」

小狼は少し強めの雷を撃ち刺を壊した。

「なかなかやるな。次はどうかな?牙王炎刀!!」

またもや呪文らしきものを叫ぶと根の部分に魔法文字が浮かび上がり、偃月刀の刃から根の半分が炎に包み込まれた。

小狼
「偃月刀に炎が・・・!!」

その時、炎に包まれた偃月刀『龍虎王』が龍のごとく襲ってきた。それをギリギリでかわす小狼。

小狼
「くそっ!(わかったぞ。奴が技の名前を叫ぶと根が光り、その技名にある属性の力を使っている。つまりあれはあいつ独特の呪文なんだ。だがあの呪文、使うまでの経路は違うが、俺が使う札の術とおなじような感じだ。)」
「いつまでかわしている。反撃してこい。そうでなければ意味が無い。」
小狼
「意味が無い?それはどういうことだ!!」
「・・・、こちらの話だ。忘れてくれ。行くぞ!!」

刀は接近戦に切り替えた。だが偃月刀に炎はまとっていなかった。一瞬にして間合いを詰められた小狼は振り下ろされる虎の牙のような刃を宝剣で防いだ。

「ほぉ、受け止めたか。どこにそんな力が・・・。そうか、あの女の子か。」
小狼
「いつまでおしゃべりを続ける気だ。本気になったんじゃないのか?(くそ、相変わらずのバカ力だ。足が地面に埋まっていくようだ。)」
苺鈴
「小狼、頑張って。さっさとお札でも何でも使いなさいよ。」

遠くで苺鈴が叫んでいた。

小狼
「(そんなことができるのならとっくにしているさ。札?・・・そうかこの状況で札を使えばどうにかなるかもしれない。いちかばちかだ。)」

小狼は力を振り絞って右手で剣を持ち、左手で2枚の札を出した。しかし片手で刀の力を防ぐことは容易ではなかった。次第に小狼の左足は地面に着こうとしていた。その時小狼は数cm偃月刀の矛先と宝剣の間を開けた。

「間を開けただと!!バカなことを。」
小狼
「今だ!!」

小狼は矛先と宝剣の間が閉じる0コンマ何秒かの間に1枚の札を挟んだ。

小狼
「火神招来!!」

札から刀に向かって炎が吹き上がった。

「何?!だが忘れたか。この龍虎王は敵の術を最大級で跳ね返すと。」
小狼
「わかっているさ。」

小狼の業火を受けた龍虎王はその炎を最大級で跳ね返し、小狼と刀を包んだ。

苺鈴
「しゃおら〜ん!!」

するとすぐ炎の中から刀が飛び出してきた。

「ハァ、ハァ、ハァ。くそっ、まさか玉砕覚悟の攻撃をしてくるとは、これは大きなダメージを受けてしまった。しかし自分の身を犠牲にするとはそれほどまでに俺に勝ちたかったのか。」

しだいに炎が弱まっていった。だが中には人影が一瞬映った。

「なんだ?」

その瞬間、炎の中から小狼が出てきた。

「何!?どうして、どうやって!!」

小狼は刀に向かって剣を振りかざした。だが運悪く、刀の条件反射の良さのせいで懇親の一撃を防がれてしまった。

小狼
「くそっ!!あと一歩だったのに。」

小狼は刀と距離をおいた。

刀は意表をを突かれた顔をしていた。

「どうやってあの業火の中で生き延びた。俺でさえ短時間の中でも相当のダメージをおったのに。」
小狼
「簡単なことさ。」

小狼は1枚の札を出した。

苺鈴
「あの札は・・・。」
「なんだ?その札は。はじめて見るものだが。」
小狼
「この札は俺自身で作ったオリジナルのものだ。」
「なんだと?」
小狼
「この札は防御の時や多少の傷を癒す時に使う。しかも宝剣無しで使うことができる。」
「それ程の高等魔術。一体いつ。」
小狼
「俺もさくらと同じように魔力が上がり始めたころ、少しずつ作っていったんだ。俺にもクロウ・リードの血が入っているから、魔力さえ上がればできると思ってね。出来上がったのはここに来る前日。つまりお前達の家に行った時の晩だ。」
「そうか。君という男は。やはり君は最高魔術師に似合う彼氏だよ。」
小狼
「それほどでもないさ。ただ何かあったとき、これさえあればさくらを守れると思っただけだ。」
「守れるものがあるということはすばらしいことだよ。」

刀は微かに笑った。

小狼
「こんな楽しい戦いは初めてだよ。さぁ、再開しよう。」
「あぁ。」

そのとき刀のもとに光る球体が届いた。

「何!!一体どういうことだ、瑛二!!俺と李の戦いを止めるだと!!あとは真の姿に戻った者たちに任せろ?!ふざけるな!!ちっ、李小狼。少し急用ができた。この戦い一時的にお預けだ。」

そう言うと刀は瑛二のいる方向に向かって行った。

苺鈴
「やったね、小狼。あいつを追い返したじゃない。」
小狼
「いや、違う。あいつは光る球のようなものを受け取ってから向こうに向かったんだ。何かあったのかもしれない。苺鈴、さくらたちのいる方に戻ろう。」
苺鈴
「わかったわ。」

小狼と苺鈴もさくら達のいる方へ向かって行った。

〜第七部・完〜

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